天皇杯とオールスターを挟んでいたので、印象はあまりなかったものの2024年のレギュラーシーズン初勝利に飢えた渋谷との水曜ゲーム。

結果はオーバータイムの末1点差で敗け…

ニックに加えてジェイと野﨑くんも離脱の9人ロスターで非常に不安なところに1Q終わってみてまさかの3点という厳しい立ち上がり。

そこから3Qの祐眞の爆発を筆頭に試合をひっくり返したところ、オーバータイムで9点ビハインドから1点差まで持ちこんでラストオフェンスチャンスもある状況まで持っていけたところなど、9人の戦う気持ちは見られたし、ロスター事情を言い訳にしない誇りも見られた。

それでも敗けたという点を振り返ってみたい。

まずは個々はよくやった

3Qの祐眞の爆発からのそのまま逆転。これは良かった。ニックが離脱してから「自分がやってやる」という気持ちが前面に出ているのは祐眞が一番じゃないだろうか。MVPシーズンの理不尽さが随所に見られる。

ロスコはもう本当に川崎のキーマン。
ドライブに3Pと得点源にもなってくれる。最近はFTの調子も良い。
なにより、インサイドが二人いないなかでオフェンスもディフェンスもリバウンドにきっちり絡んでくれるのが試合を締めてくれてて、リバウンドで渋谷を上回れたのは非常に良かった。

トム先生も、エースとしてハンドラーとしての起用にきちっと応えてて良き。
ラストの1歩が伸びるので、ドライブが完全にショットまで行ききれるのはでかい。
囲まれたらちゃんとパスも捌くようになってきたし、残り時間を加味した選択もできる。
ビッグマン不在時にはリバウンドにも絡んでた。

はせはクレモンズに対してずっとハードなディフェンスを仕掛けつつも、タイマー勘定や相手に一番やらせてはいけないプレーが頭に入ってる冷静さもあって相変わらず最高でした。

かまちゃんはギブス相手に1on1で完全に勝ってた。あそこをヘルプしなくて良くなったのでかまちゃんのいる時間のディフェンスが非常にタイトで素晴らしかった。

まっすーは引き続きカッティングでフロアバランス整えてくれるので、今日ロスコとの間で出たワンツーも非常に良かった。

飯田くんはマット先生を彷彿とさせるくらい自信を持ってショットを放つし、決めてくれる。ディフェンスもマンツーでハンドラーにプレッシャーかけられるの良かった。

納見くん、徐々に自分の仕掛けからのパッシングが板についてきて、今日に関してはバランスが良かったように思う。

竜青さんもリバウンドやルーズボールなど勝負どころになると分かっているポイントでハッスルしてたし、オフェンスセレクションはやはり竜青さんのときが一番良い。

ここぞのチャンス・ピンチを尽くだめな方に傾いたのが痛かった

勝負の世界にたらればは無いものの、今日に関しては自分たちでコントロールできるところがたくさんあったのではないだろうか。

一つ目は最初の5秒バイオレーション。
インプレーになったら渋谷はファウルゲームをしかけるしか無い場面で、相手がセットできる形で渡してしまったのが最後の同点3Pに。
ロスコやはせのところに強めに来ているのが見えてたので、逆サイドからトム先生や竜青さんは来られなかったものか…
もしくはボール受けが上手な祐眞をコートに入れて竜青さんが出すとか…

その後の祐眞のツーショット。
3Qの爆発があったので、プラスマイナスではもちろんプラスなんだが、もう一本入ってるだけで1ポゼッションが2ポゼッションになって勝負アリだったんだが…

OT時のエンドインバウンズの5秒バイオレーション。
たしかにちょっと早かったものの、試合通してあのテンポでやってるのでアジャストできないとしんどい…
川崎のインバウンズプレーはファーストオプションが切られた後に若干の間が空く癖が悪い方に出てしまってしんどい…

4QもOTもラストワンプレーのセットプレーの選択。
相手も得点勘定して2点は切ってくるため、その裏をついての3Pというのは分かる。
それでも、ファウルも溜まっていた場面でトムや祐眞のスピード使ってインサイドを攻められなかったものか…

敗けたので、挙げだすときりがないし、勝ってたらきっと何も言わなかったプレーなんだが試合を作ってくれてた祐眞と竜青さんのところ絡みで勝ちを逃したのが本当にしんどい…

不思議とCSまで行ってしまえば期待感は高い

今日のこのゲームができるメンバーにニックとジェイ、野﨑くんが戻ってきてフルメンバーでやれればここまでの手応えとしてCSは期待感が高く持てると感じている。
もっと具体的に言うと優勝できる力が昨季よりもある。
連敗したA東京や宇都宮、首位を走る三遠や琉球など現時点でかなり確度が高いチーム相手にも勝てるというのを負け惜しみじゃなく手応えとして持てている。
お世辞じゃない優勝候補筆頭の実力はもう見られている。
ただ問題はCSに出られるかどうか。
今日の試合結果でワイルドカード争いの当落線上に1ゲーム差となり、ニックが復帰するまでの期間でここをどれだけ食い止められるか。
そう考えると内容じゃなく勝ち星勘定にどうしてもシビアにならざるを得ない…
三河とはまだ試合を残しているし、広島や千葉も直接対決があるので望みはあるんだが、とにかくフルメンバー揃うことを切に願う。

追伸：ジェイはILに入れられないものか…

試合に出られればこれでもかってくらいディフェンスに安定感をもたらしてくれるジェイが数試合出てはコンディション不良という非常に気になる事態。

腰だったりを痛めてて、様子を見ながらなのかもしれないが、こうも安定して出られないとなるとロスコやトム先生の負担が大きくて二次怪我に繋がらないか心配。

ジェイのことなので本人はずっと出ると言い続けているからこそILに入れにくい気持ちも分かる。なんならILに入らずずっと試合に出ていてほしい。
それでも、インサイドでリバウンドを張れるプレーヤーを一時的にでもいいので入れて、ジェイにはCSを見越して完全療養をさせられないものだろうか…