お笑いチーターども、震えて眠れ

誰しもできることなら自分のお笑いだけで生きていきたいし、可能ならそのままで人と接していたい。
やっぱりその方が楽しいし、それで仲良くやっていけるならそれ以上のことはないだろう。
けど大自然と同じでどこもかしこも弱肉強食、志々雄が説くまでもなくこの世は何かにつけて残酷なまでに力が全てなのだ。
僕は一部の女オタクが苦手だ。パッションがすごいタイプの女オタクが。パッションがすごいオタクは男でもいるだろうけど大体野球部とかヤンキーに黙らされて自然に矯正される。しかし彼女らは仮にも女の子なので誰にも止められずに腕力だけ蓄えていくのだ。
もうこれがね、20代折り返したあたりからすごいよこれ、マジでパワフル過ぎる。相手のテンションとか年代とか全部無視して暴れまくる。
銀魂ツッコミに代表される勢いのあるお笑いで誰彼かまわず蹂躙してくるわけです。
自分のお笑いを強く持っているやつとはなかなか相容れないけど、彼女らのその凄まじいパワーはもうそういうレベルではない、生命の危機を感じます。
僕みたく気の弱い人間はさしずめお笑いナショナルジオグラフィックでお笑いチーターに捕食されるお笑いガゼル、お笑いインパラといったところか。ちょっと、ほんのちょっとふざけてみようかなと思って口を開けば覆い被さるみたいにダミ声で漫画から切り抜いたような長台詞で喰らい付いてくる。
自分が嫌いな人というのは、得てして自分にないものを持っている。それが持ちたくないから持っていないものか、あるいは持ちたくても持てないものかという違いはあるだろうが。
かくいう僕もそのパッションを、節度を踏まえられるなら手にしてみたいとも思う。
けど、お笑い東アフリカのお笑いサバンナに暮らすお笑いアニマル達を救うにはそれだけでは足りない。
さっき言った自分のお笑いを強く持っているやつというのは往々にして気が強い。しきりたがる、物事を決めたがる性質をもつ。お笑い支配種としての性がそうさせるのだろう。
お笑いを支配するというのはすなわち場を支配することを意味する。ならば、異なるお笑いを持つお笑い支配種達が同じ場に放たれるとどうなるか、そう、殺し合いである。
この世のコミュニティで起こるあらゆる不和は元を辿るとそういうお笑い支配種達の覇権争いから始まってるんじゃないかと思う。
じゃあそれを、どうやって止めるのか、そのカギは僕が握っていると思う。
僕みたいに自分のお笑いがありつつも遠慮しがち心閉ざしがち壁作りがち声小さいでもみんなと仲良くしたい。そういう友愛の心を持った僕が、更なる強大な力を手に入れることが解決への近道だと思う。
もう誰がお笑いチーターやとか、お笑いガゼルやとかそういう話をしてる場合ではない。僕自身がお笑いサバンナの主、さしずめ地母神お笑いガイアとなってお笑いオリュンポスをその愛で包み込む必要がある。
明日はもうちょい大きい声出したいな。

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