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紹介された音楽はなぜこんなにハマる?-電車を降りる事を忘れさせるほどの音楽との出会いby a random Australian

 先日アメリカ人の友達と行ったAlvvaysのライブ後、会場近くのベンチで座って余韻に浸っていたら、会場で軽く話しかけられた(“it’s packed”って言われただけ)外国人の方がやって来た。
 話をするとオーストラリア人の彼は昨日大阪に着いて2週間ちょっと日本で旅行するらしい。年齢も私たちより一つ上で皆んな座ってお互いを囲んで米日豪の会談みたいだった。
来日アーティストのライブの話になって、私たちが聞いたことないシンガポールのバンドmotifsのライブに行くと聞いて、その場でSpotifyで検索履歴を残しておいた。
 名前を聞いた後、立つ鳥跡を濁さずかのようにサッと別れを告げ、残された私たちは今何が起こったんだ⁈かのように互いの顔を見合わせた。
 木曜日の夜で私たちも次の日はお互い教師としてのdutyがあるので早めに切り上げて反対方向の電車に乗り込んだ。

 奥側の席に腰を下ろし、イヤフォンを付けると早速先ほど残しておいたmotifsというバンドの一番上にある曲を流した。一気に引き込まれた。シューゲイズには元々心地良い音楽というが自分の中で前提としてあったのだが、これは別格だった。
 家路までは乗り換えがある。音楽とお酒と新しい出会いたちの事を思い返しながらスマホの画面を見ていたらなんと降りるはずの駅が目の前に広がっているではないか!しかしドアは既に閉まっていた。畜生!と思いながらドア側で立ち尽くすと自分が座っていた席はもう既に埋まっていた。
 次の駅に着くまでの体感がとてつもなく長く感じた。姉にこの事をリアルタイムでLINEメッセージを打っているとお腹の下辺りから笑いが込み上げてきた。人生山あり谷あり、降り過ごすことは今まで何回かしたことはあるがその時も顔に出さずに笑ってまた逆戻りしていったように、今回も何やってるねん自分と思いながら帰路の軌道に戻った。

 私はこれをあの旅行中のオーストラリア人と教えてもらったバンドのせいにしつつ、ここでの初投稿としてのネタとして使わせてもらうことに感謝する。


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