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デザイン勉強中の私による おすすめ配色本

こんにちは。
私は現在デザインの勉強をしていまして、これまで様々なデザイン関連書籍を読み漁って来ましたが
その中でも色の組み合わせサンプルが載っている「配色本」が特に好きです。
実用度でも眺めていて楽しい度でも配色に関する本は群を抜いています。

デザイナーでもなくただデザインを勉強中の身の私ではありますが、今回は配色好きな私によるおすすめ配色本のご紹介記事となります。

私が考える配色本選びのポイント

イメージから引くか、色から引くか

配色本の傾向は主に2種類あると思っていて、イメージから引くものとから引くものがあります。

イメージから引くものは「かわいい」「エレンガント」「春」「クリスマス」「ビジネス」といった作りたいもののキーワード的なものが目次になっていて
そ色から引くものは目次が「赤」「青」「黃」「黒」と色ごとにまとまっているイメージです。

個人的には、最初にまず1冊買うならイメージから引く配色本がおすすめです。
【理由】
・作りたいものや要件があって、それをベースに色を選ぶという制作の流れが多いと思われるから
・デザイン初心者や非デザイナーの場合、この色・トーンならこういう雰囲気やイメージに合うという知識のベースがそこまで無いため、色から引く本だと、ついつい自分の好みベースで選びがちになってしまうから

例えば私の場合は、好みでいうと彩度・明度が高めのカラフルな多色使い好きな傾向にあるので、ボーっと色選びするとついついそういう色に寄って行ってしまいます
そうなると「高級感」「ビジネス」「シック」「エコ」みたいなテーマで今回は作ろうとなったとき、色から引くものだと一瞬手が止まってしまいます
(その後勉強の甲斐あり、昔よりはテーマから配色イメージが多少は思い浮かぶようにはなりましたが・・・)

慣れてくると、こういうテーマなら落ち着いた青メインだな、青と何を組み合わせようかという順で思考が動くようになるので、そういうときは色から引く本が便利かなと思いますが、まず最初の一冊ならイメージから引くものが使いやすいと思います。

紙か電子かなら

両方の配色本を持っている私としては、がダントツおすすめです!

配色本は分厚いものが多いので、目次から探すにもちょっとあたりがつけにくいです。
とりあえず本を開いてパラパラ色々見ながらしっくり来る色を探すというやり方が正直探しやすいかなと思います。このやり方は紙本ならではです。

紙とモニターは色味の出方が違うのでWebデザインやバナーデザインをする場合は電子書籍の方が色味の正確さがわかりやすいという意見も見かけるので、人によるとは思いますが・・・
配色本に限らず、パラパラ見てデザインのヒントや参考になるものを探したいな〜みたいな本は電子より紙がやっぱり探しやすいです。

できれば中身を見て買う

紙面のデザインや、配色を使った作例が自分の好みかというのは案外大事で
見ていてワクワクするもの、綺麗だなと思うもの、この作例おしゃれだなと思うもの、つまり自分の感性と合う本じゃないと本を開く機会が減っていくからです。
本を少し読んでみてピンとくるもの=自分のインスピレーションが膨らむもの、なのではという持論です。
紙面のデザインに関しては「ちょっとこの本で使われているフォントあまり好きじゃないな」「サンプルの写真大きすぎない?」などそういうことが気になって中身が入ってこなくなります(私の場合だけかも・・・)

私の場合は結構イラストを描くことにも興味があり、シンプルなフラットデザインや、規則的に繰り返されたパターン模様が好きなので、写真が全面に出ていたりWebデザイン、バナーに展開された作例が多い本よりは、イラストや模様に展開された作例が多い本の方が読む楽しさだけで言うと上かもな〜と思います。
こういう点は人によって違うところなので、

実デザインに使いやすいかと、見ていて楽しい、っていうのは若干違う部分があるので、1冊しか買えないのなら使いやすそうな方がおすすめではあるのですが
見ていて楽しい系の配色本は、配色センスを付ける勉強にはいいし、基本を覚えたあとの自分のセンスみたいなのを加えていくには、自分の感性と合う配色本が参考になるのかなと思います。

配色本に関しては本屋さんで実物を見てみるなり、図書館で借りて全体を読んでみるなり・実際に使ってみるなりするのがおすすめです〜

おしゃれさと実用度はややトレードオフ

おしゃれ=若者向け、トレンドカラー(くすみ系、淡い色系が多いイメージ)という認識です。
バナーやWebのギャラリーサイトを見ていると、実際に作られている目立つバナー・アイキャッチ、目的、要望、表現したいイメージに合ったものを作る際は必ずしもトレンドカラーが良いわけではない・・・といった印象があります。
ちょっとダサめくらいの方が、逆にわかりやすい、ということもあるのでなんとも正解がないところがデザインの難しいところです。

配色本も、おしゃれだなと全体から感じるものは配色のパターンが偏っている傾向にあり、オールマイティー気味な本はおしゃれというよりはこれがイメージに合った色ですよという感じが全面に出ている感じがします(うまく表現できない)

私のおすすめ2選

長い前置きをして、やっとおすすめの本を紹介していきます。
イメージから引く系、色から引く系から1冊ずつのご紹介です。

配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本

画像は公式サイトからお借りしました

●この本のポイント
・全127項目のテーマと合計3175選の配色数。 配色見本がたっぷり詰まった完全保存版!
・全テーマ見開き完結で読みやすく、本のサイズがコンパクトだから作業の邪魔にならない!
・文章・写真・デザイン・パターン・イラストからイメージが膨らむ。アイデアがひらめく!
・デザインからビジネス、趣味、実用とあらゆる利用シーンですぐに役立つ!
・雑誌を眺めるような感覚で配色が楽しめる。 色が大好きな人のための本!

公式サイトより

イメージから引く系の配色本です。
出版されたのは結構前ですが、今もかなり売れているっぽいです。

余談ですがこの本は私がエンジニア時代に社内利用のポータルサイトを仕事で作ることになって、そのサイトの配色を考えるのに買いました、5年ほど前ですね。
当時は全くデザインの勉強はしておらず、まさかこんなにデザインの勉強をまじめにすることになるとは思っていませんでした。

イメージのキーワードが豊富で、だいたいの探したいイメージは網羅しているかなと思います。
絵画から拾った配色なんかもあって面白いです。
少し前の出版本でありつつ古さをあまり感じない、とにかく使いやすく売れているのがわかる本です。

お気に入りポイントは以下です
・トレンドに寄りすぎておらず、イメージから標準的に想起されるカラーパレット
・ベーシックな作例
・紙面のデザインはシンプル
・男女・年代問わず選ばれそうな本、デザイナー以外の人も持っていると役立ちそう
・配色からイメージされるワード、組み合わせ方のポイント、配色全体および単色ごとの解説、2色・3色・4色の配色例、配色のロゴ・イラスト・パターンへの展開といった、配色本としてあると嬉しい情報がぎゅっと網羅されている

個人的にこの本の作例イラストがフラットで可愛い系で好きです

画像はAmazonからお借りしました

敢えてマイナス点を挙げるならば
・全体的にトレンドのおしゃれ〜な配色というわけではない
・この本の参考一辺倒だと同じような配色ばかり量産することになる場合もある(具体的には、春のイメージで作ろうとしたらそんなにたくさんの配色例があるわけではないので、春というイメージはどういう色がよく使われているのか、とかそういうのは別途調査したり学んだりしたほうが幅は広がる)
・カラーパレットの色が濃い傾向がある、もう少し落ち着いた色の組み合わせにしたいな〜と実際に配色してみて

この本でかなりの広範囲はカバーできるけれど、この本だけに頼っているとちょっと行き詰まるところが出てくるよ、というような意味なのでこの本だけに当てはまるデメリットでは無いような気がしつつ
1冊しか買えない、とりあえず1冊欲しいということであればこの本はかなり個人的おすすめです。

私は買って5年ほど経ちますが未だに一番参照頻度が高いです。

COLOR by COLOR 配色ひらめきツール

画像はAmazonからお借りしました

この本のポイント
・1691点の配色、259点のデザインと撮影見本、 665点のデザインパターン
が詰まっている完全保存版!
・色や配色の使い方がわからず、困った時にサッと引ける色の大事典!
・好きな1色をオシャレに変えるデザインの作り方がわかる!
・クライアントからの要望で色が決められている時に役立つ!
・色や配色からアイデアをひらめきたい時に便利に使える!
・旬のデザイン見本がたっぷりあるデザインやパターンから
配色をイメージしたい人にオススメ!

公式サイトより

色から逆引き系です。
ぱきっと系の色味や、コントラストの効いた配色が多く、それがとても私好みです。全体的にナチュラルというよりは人工的な印象の配色が多いです。
配色を使ったサンプルも幾何学模様っぽいものが多くてそれも私好みです。
先程紹介した「配色アイデア手帖」ほど万人受けする感じでは無いですが、私にとっては読んでいて楽しい配色本です。

画像はAmazonからお借りしました

いい、このショッキングピンク!

画像はAmazonからお借りしました

他の配色本ではあまり見かけないグラデーションの配色例があります。

この本は数ヶ月前に図書館で借りて読んだ際にすごく良いと思い、ずっと欲しい物リストに入れていたものを最近やっと購入できたため、実際に活用した場面はまだ少なく
これからどんどん活用していきたいと考えてワクワクしています。
幾何学パターンや和柄を作ることが最近は多いので、それに使えそうです。

その他おすすめ・欲しい本

他にもたくさん好きな配色本があるので、軽く紹介していきます。
持っている本以外にも図書館で借りて読んだことがあり今後買いたいな〜と思っている本も含まれます。

季節を感じる配色パターン

画像はAmazonからお借りしました

図書館で借りて今後購入予定本。
これまで色々作ってきて「季節」を意識した配色をする機会が結構多かったんです、普通の配色本だと季節に特化したページは多くは無いので、こういう本が一冊あると便利かなと思います。

配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉 心に響く和のデザインがつくれる本

画像はAmazonからお借りしました

電子で買って、良かったので紙でも買い直しました。
「配色アイデア手帖」の和をコンセプトにした本です。
こちらも使いやすさはそのまま、とにかく和に特化した配色のオンパレードです。
和柄を作る際に参考にすることが多いです。
少しくすんだ感じの色が多く、和っぽさを学ぶにも参考になります。


オシャレでかわいい!がすぐできる イラスト配色アイデアBOOK

画像はAmazonからお借りしました

図書館で借りて今後購入予定本。
作例のイラストが可愛く、コンセプトがあるレトロな配色に個性を感じます。
色の組み合わせ方や配分の仕方など勉強になる部分が多いです。


見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色

画像はAmazonからお借りしました

デザイン本をよく執筆されているingectar-eさんの配色本です。
この本もおそらく「配色アイデア手帖」並みに売れている本かと思います、「配色アイデア手帖」よりもトレンド・オシャレ寄りで若者受けしそうな配色が多い印象です。
3色の組み合わせなのでとりあえず真似するというのにはもってこいかと思います。
いい本と思うのですが電子しか持っておらず普段のデザインに活かせていないので紙で買い直し予定です。


COLOR DESIGN カラー別配色デザインブック

画像はAmazonからお借りしました

この本は色から引く系の本です、おすすめのポイントはただ色別になっているのではなく色×イメージでの索引になっているところです。(赤×POP、赤×和など)
同じ赤でも表現したいイメージによってこんなに違うんだと勉強になります。
紙で買った当時はあまり活用できていなかったのですが、少し知識がついた今改めて読んでみたら以前より内容が入ってくるようになったので今後活用していきたい一冊です。


美しい写真から広がる! 配色&デザインアイデア事典

画像はAmazonからお借りしました

図書館で借りて今後購入予定本。
写真からカラーパレットを抽出している本です。
表紙からわかるようにとにかく写真がめちゃくちゃ綺麗、紙面デザインも洗練されています。
ただきれいなだけでなく、バナーなどの作例にも豊富に展開されているので実用度も高そうです。


配色スタイル ハンドブック

画像はAmazonからお借りしました

とにかくおしゃれ、外国の雑誌を読んでいるかのような錯覚に陥るおしゃれさです。
作者が外国の方なのもあり、日本の配色本には無いような配色の組み合わせが多いです。おしゃれ〜で淡い配色多めな印象です。
寝る前のリラックスタイムに読みたくなるような本です。この本の配色を使って幾何学柄を作ってみたらおしゃれ〜になりそうだなと妄想しています。


ファンタジー配色アイデア事典

画像はAmazonからお借りしました

図書館で借りて今後購入予定本。
世界中の物語やおとぎ話、文学のキーワードをもとにしたちょっと変わったコンセプトの配色本です。
自分の配色の幅を広げるにはすごく良い本な気がします、見ていて面白いです。


「映える」配色: 2・3・4色でできる、心を惹きつけるカラーデザイン

画像はAmazonからお借りしました

配色も、作例のイラストもとにかく可愛い〜本です。
クライアントの要望に合わせた何かを作るのに使う本というよりは、情報発信系(インスタのアイキャッチとか)に向いてそうな配色本です。可愛くて映える組み合わせが載っていて読んでいて幸せになれる本です。


おすすめ配色本の紹介は以上となります、読んでいただきありがとうございました!

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