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人生初の親知らず抜歯・・・はツラかった

先日人生初の親知らず抜歯をしてきたのでそちらのレポを書きます。
結論から言うとツラかったです、ナメておりました。
ちなみに私は相当なビビリで怖がりかつ痛みに弱いタイプです。痛がりというか痛いという感覚をキャッチしやすくそれが恐怖につながる感じです。

親知らずは4本

私の親知らずスペックは以下の通り

・下の歯は真横を向いて生えていて、両方歯茎の中に収まっている
・上の歯は右上は歯茎の中に収まっており、左上は少し出てきている
・4年ほど前の歯科検診のレントゲン撮影で親知らずの存在が発覚

そのときは初診だったのだが、そのときの歯科医に信用できない感じがして抜歯はやめる(抜歯したがってたけど)、その前に行った歯医者もいまいちだったので当時住んでいた地域(都内東側のド下町)に信用がなくなり何となく歯医者に行かなくなる

その後現在の住まいに引っ越し、2年前に詰め物が取れて新規の歯医者に駆け込んだときにまた再レントゲンして、親知らずを抜いたほうがいいと勧められる
クリーニング行くたびに親知らずどうしますか?と聞かれる
うちではできないから病院を紹介しますと言われる
考えただけで抜歯が怖くて無理になり保留、その後いろいろありその歯医者にも行かなくなる

当時間接的に聞いたりしていた親知らず抜歯についての情報は、概ね抜いたあとの不都合(腫れるとか)に関する物が多く、抜くときの情報はあまり入ってこなかった
過去在籍していた会社の同僚の恐怖の体験談が2つあって
Aさん→全身麻酔して抜歯、その際顎を少し削った
Bさん→抜歯後痛すぎて眠れず座薬で凌いだ

・・・怖すぎるだろ無理だわ・・・

飛び出していた左上の親知らずがさらに飛び出して来た

左の親知らずの飛び出しがこの夏になって進行した、食べかすが詰まるようになり口の中で当たる感覚も強まる、気になる、とにかく気になる

先日母親が親知らず抜歯したとのことで
「5秒で抜けたからあんたも早く抜きな、抜いてよかったすぎる」と喜びのLINE、知ってるんだぞ紹介状出てから1年くらい渋っていたのを・・・
でも・・・5分で抜けるなら私も抜こうかな!?今、暇だし(無職)
毎日引きこもっていて、痛くて辛ければ寝てしのげる状態だし、今しか無くない?歯のクリーニングもしたいしさ、久々に歯医者行く!
前回まで行っていた歯医者が何となく好きじゃなかったので夫の行きつけの歯科に乗り換えることに、またレントゲンを撮る(撮るたびに金がかかって悲しい)

医者の見解

医者(院長)から親知らずについて説明

医者「特に今は問題発生していないし急いで抜く必要は無いね、いずれ抜かないといけなくなりそうな感じはあるけど・・・どうします?抜きます?」
医者「上の歯はいいとして、下の歯は大変、メスで切開するし術後は腫れるし1時間は口を開けっ放しにしないとだめだし・・・・」

え・・・想定外だぞ、親知らず根絶すべし、速攻抜くべしみたいな反応されるかと思ったけど以外だわ。そんなに抜きたそうでもないし急がなくて良い雰囲気を出している、が、もうこれを逃したら次いつ勢いが着くかわからない、私ビビリなのでね。

私「強いて言えばどの歯から抜くのがおすすめですか」
私「下ですね」

ヒィィィィィ横向き☆の下からですかぁぁぁぁ、知ってるよ、横向きの歯は砕いて抜くんだよね?顔めっちゃ腫れるんだよね??下手したら座薬ですか???
怖すぎて心が壊れそうになり、無言になる私。

私「えっと・・・下の歯は大きい病院を紹介してもらって抜く感じでしょうか?」
医者「うちでできますよ」

そうなの?前の歯科だと神経に近いから念の為大きい病院でうんたらとか言っていたけど???大丈夫そ???

まぁ、大学病院となると遠さゆえ通うのも面倒(粉瘤手術で経験済み)、金もよりかかる気がするから近所の歯科医院でできれば越したことはないけど・・・一番最初に行った東京下町の歯医者でもうちで全部抜いちゃう?みたいなノリだったから、大丈夫なのかな???あぁもう考えるの嫌になってきた・・・もう信じるしかないような気がする、院長には抜歯への積極性は見られないが抜歯に関する自信は垣間見える

決断

私は今まで1本も歯を抜いたことが無い、虫歯治療ならあるけど、まぁ想定内っつーか大した治療はしていない

今まで一本も抜歯したことがないのに、下から抜歯するのはどうなのだろうか。
万が一抜歯の過程が大変過ぎた場合、怖すぎて他の親知らずの抜歯はしばらくお預けになる可能性がある。
今一番困っているのは左上の親知らずに食べかすが詰まったり口の中で当たる感じが気になってうざったいこと。
ジャブを打つ意味でも、もう出てきている左上から始末するのがよろしいのではないだろうか?
(ここまで心の中)

私「・・・左上からでもいいですか?」
医者「わかりました、上はね、大したことはないですよ、いつやってもいいやつなんで、ハハハ」
10日後で予約完了。

親知らず抜歯当日

麻酔

左上の飛び出してきている1本を抜歯する、現在保持する親知らず4本中一番難易度が低いと思われる奴だ。

まず、表面麻酔
歯医者の治療で麻酔は何度もしたことがあり、インフルエンザの注射以下のたいしたことない痛みだった記憶で全然構えて無かったのだが・・・・
心中「イテェェェェェ、嘘だろ?マジ?めっちゃ痛いし長いしクソだわ無理・・・・・
3ズキンくらい痛い波があってテンションが非常に下がる。
この表面麻酔の間に「麻酔痛すぎ無理他の歯抜歯するのやめようかな」と未来の予定を取り消し始める私

少し話は変わるが私は非常に緊張しやすくお酒にも強い、そういう人は麻酔の効きが悪いらしい。
過去の胃カメラの鎮静麻酔も全然効かなくて非常に苦しい思いをした(一瞬もぼーっとする間が無くカメラを喉に突っ込まれたときに激的苦しさで「ぐぉほっぅっっ」となった、ただ麻酔由来の健忘は発生しカメラ中の苦しみは今は覚えていない、医者は「めちゃくちゃ苦しそうでしたねぇ〜〜」と嬉しそうだった)
これまで経験した虫歯治療の麻酔、ほくろ除去の麻酔、粉瘤手術の麻酔も途中で何度も足した。
そんなにお酒好きじゃなくて普段全然飲まないので酒に強くても特に恩恵が無い。
麻酔の効きが悪い体質であることがより体をこわばらせ緊張を誘う悪循環になっているのだと思う。

その後、表面麻酔が効くのをちょこっとだけ待つ
追加の麻酔、やたらとたくさん長く打ち込んでいたがここは痛みが無かった、よかったすぎる。

麻酔が効くのを待つ間、衛生士さんが気を紛らわすために会話をしてくれる
「多分麻酔が効くのを待つ時間の方が抜歯している時間より長いくらいですよ、うふふ〜、あっという間だったなぁとなると思いますよ〜うふふ」

お、いいね、そうであってほしいよね、母も5秒抜歯だって言っていたし、真の敵は「下の埋没横向き親知らず×2」なのだ、これはあくまでジャブよジャブ

抜歯

本麻酔後、3分も経たないくらいで抜歯開始
思っていたより待ちが短く心臓がドクドクし始める

タオルを目元に載せられて見えないけど口を思いっきり開けて何かカチャカチャされている

思い切り!!!!引っ張っている!!!!歯茎ごと外れそう!!!!

医者「ミシミシ言うかもしれないです〜」

ミシミシミシっミシミシミシっミシミシーーーーーー

アァァあぁァァあぁァァあ頭蓋骨に響くぅぅぅキモイよこの音ーーーーー無理ーーーーーー

すごくミシミシ言っている、なお、5秒では抜けなかった。

まだまだこの時点では余裕だったが、医者が看護師とボソボソ喋っているのが聞こえてくる

医者「固いな・・・・・」
医者「ハハッ・・・でかいわw」
私「(あんまり聞きたくなかったっっっ!!!)」

思いきり歯を引っ張る→ミシミシ言う、をエンドレスに繰り返すが、一向に終わる気配が無く、心臓がバクバク言い始めてきた。そんな時・・・

ゴリッッッッッ!!!!
ヒィィィィィーーーーーーーー!!!!!何か割れたよね????今の音、今の多分歯が割れた音だよね?????(実際は何の音かわからない、確認してないので)

その後特にコメントも無くミシミシ→引っ張りが繰り返される。
とにかく思い切り引っ張るもんだから隣接する奥歯とかの他の歯も一緒に抜かれちゃうんじゃないかとか、鼻の骨がもげそうとか、色々と心配になってくる、頭蓋骨の存在を人生で一番感じた時間だった。

施術中の痛みは無かったが、麻酔がだんだん弱まってきているのか今までより「抜かれている」感や感覚が戻ってきている感がうっすらと現れてきた。
やることもなく緊張しているので感覚が馬鹿みたいに研ぎ澄まされているだけな気がするが、この状況でさらなる痛みが出たら死ぬ、そう思い左手を上げる。

医者「痛い?」
コメントはあったが、追加の麻酔は無かった…嘘だろ?????

スマートウォッチの異常心拍アラートが鳴る(安静時心拍100以上がある程度続いたら鳴るようになっているを)、ちなみに今日2回目、受付で待っているときも鳴った。

めげずに左手をもう一回上げる、このときはさすがに麻酔が足された。
まだまだ抜歯作業は続く、もう緊張しすぎて気を失いそうになってきた、痛いのかの判断もよくできなくなっている気がしつつまた左手を上げて麻酔を足してもらった。

緊張すると体がこわばるから良くないかなと思い、頭の中でZARDの「永遠」を流し始める、もちろん手術が永遠に感じたゆえの曲チョイスでめちゃくちゃ懐メロであることは否めない。
ひとしきり脳内で3回ほどサビを流し終わるがまだ終わらない、本当にまじでもう無理、ずっとミシミシいっているし鼻もずっともげそう、I am feeling my 頭蓋骨 long time・・・・

急にその時は来た

医者「おわりましたよー
脱脂綿をガボッと抜歯痕にぶっこまれる。
抜けた感覚や手応えは全く無く本当に唐突に終わった。
時計を確認したら抜歯開始から10分かかっていた、スマホでニュースを見ていると一瞬で経過するような時間だけれど、こういう手術系の10分ってまじで長く感じる、しかも5秒で終わると思って挑んでいた私なのでこの10分が真に永遠に感じた・・・

衛生士「おつかれさまでした〜〜うふふ、歯、見ます??」と声をかけられたが全力で首を振ってお断りする、捨ててもらった
通常よりすごく時間がかかって大変だったケースだと告げられる、そうなの???えっと、会話から察するに歯が固くてデカかったからなのかな???そんな質問をする元気は無く、早く歯医者から出たかった、疲れた。

その後は痛み止めと抗生物質を出されて終了。
心身のダメージがすごくて、何となく真っ直ぐ家に帰る気にならなかったので帰り道ダイソーに寄って頑張ったご褒美としてマスキングテープを大人買いしてきた、使い道はこれから考える。


親知らず抜歯の経緯や当日のレポは以上です。親知らず抜歯後の経過や今後の抜歯計画については別記事に書くかもしれないです。

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