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3種体癖の「清濁併せ呑む」ことについて

3種体癖には「清濁併せ呑む」という特徴がある。

3種体癖とは、丸顔・幼児体型で背中が丸く、長女であっても妹のような、アイドルのような「愛らしさ」を持つ体癖だ。感受性が胃袋にある、いわゆる「左右型」の体癖で、3種は特に「食べる」行動と感情が強く結びついている。例えば空腹の場合に機嫌を損ねやすいため、昼食前の午前11時頃には大事な話をしに行かないというのはよく言われる。「好き」・「嫌い」で物事を判断するため、例え世間的に「嫌い」と言われている人であっても、自分が「好き」だと思えれば、その人を応援する。

もちろん男女ともに3種体癖はあるが、どちらかというと上記のような特徴から、女性のイメージが強い。よくおばあちゃんでも「かわいい」と表現される方がいるが、歳を重ねてもその可愛げを持ち続ける点に、体癖の固有性というか、持って生まれたものがあるのだということを感じる。

さて、その3種体癖の特徴として「清濁併せ呑む」というものがある。例えばテーブルの上に食べ物があって、そのお皿の隣に毛のついたブラシが置いてあっても全然気にしない等がその典型例だ(家の外だとある程度他人の目を気にするので外面上は保たれるが)。つまり、TPOの区別をあまりしない(できない)ということだ。

それは対人関係上でも現れる。例えば言ってはいけないことをポロっと言ってしまうことは多々あるが、本人は気付かない。

TPOというのは人間特有の文化であり、犬や猫が餌の乗った皿とトイレの場所の配置を考えることはない(しつけられることはあっても)。つまり、3種体癖はある種の本能的な部分で物事を判断しやすいということなのかもしれない。確かに、3種体癖の人はパートナーを選ぶ際、好き・嫌いに加えて、「安全か否か」が決め手になることも多いようだ。自分の身を守ることが価値判断の基準として高めに設定されているとも言えるだろうか。

そのような、TPOの判断がつきにくい特性ゆえに、幼少期から「やってしまった」という体験が多いことが想像される。場にそぐわない言動と、ある種の「いじられやすさ」により人から馬鹿にされやすく、年齢を重ねる毎に馬鹿にされることに対する過敏さが出てきて、過剰な怒りにつながるということもありそうな気がする。

いずれにせよ、清濁併せ呑むという特徴は、3種体癖の言動を彩る要素ではある。


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