見出し画像

#178 特別養護老人ホームでの笑いヨガ

「どうやったら、もっと人間の笑う力が引き出せるのか。」 

ずっとこのテーマで仕事を続けてきました。
今は、笑いヨガがあり、耳が遠くなったり、加齢によりいいろいろなことが不自由になったりしても、笑っていただける可能性が広がりました。

コロナ禍が始まる直前、大阪の笑いヨガリーダー養成講座に参加された方が、特別養護老人ホームにいるお母さまに一度笑いヨガを体験させたいということで、ある施設にご招待いただいたことがあります。 


彼女は、『笑いヨガで超健康になる』(絶版)の付属DVDを使ってお母様と一緒に笑いヨガをしていました。あまりにも同じDVDを繰り返し、自分でやろうおとしてもうまくできないので、一度私を呼んで一緒に笑ってもらおうと思ったようです。

ありがたいことに、ご自身のお母様だけではなく入居の皆様皆でやってもらいたいと考え、施設に交渉してくださいました。

さらにありがたいのは、そこの施設長がすばらしい方だったことです。

ご入居の皆様は、認知症らしき表情の方も多かったですし、車いす率は7割を超えていたでしょうか。

施設長が、いろいろなイベントに積極的な方でした。
施設の中からほとんど出ない人が多いからこそ、楽しい体験をたくさん提供しようという考えの方でした。

お一人ではお部屋から出てこれないかたを、たくさんホールに連れてきていただき、大勢での笑いヨガになりました。

60分間のご依頼で、無理のないように笑って体を動かしてもらい、健康のお話をしているうちに、あっという間に1時間が過ぎました。


どんどん笑顔が出てくるし、からだも動くようになりました。


 一番うれしかったのは、終わった後でたくさんの入居者が、私に話しかけてくださったり、質問をしてくださったりしたことです。

お話しない人も、しっかりとアイコンタクトをしてくださいました。 

ああ、皆さん会話がしたいのだ!!
言葉ではなく、心にズーンと響くメッセージをいただきました。

高齢者のケア現場にお招きいただくのは、とても嬉しいことです。

しかし、普段は出てこない話題が飛び出す一番のきっかけが、笑いヨガセッションです。

スタッフや家族が一緒に笑いヨガをリードしてくれ、いつもは出てこない元気を引き出していただきたいと、強く感じました。

---------------------------------

まぐまぐ「心と身体に効く笑いヨガの力」
Vol.547 “潜在ニーズはここだったか!” (2020/02/18)



★★★

毎月1回開催の笑いカフェでは、高齢者ケア現場を始め、ご自身や周りの方が元気で笑って暮らせるための様々なテーマで学んだり、ディスカッションしたり、体を動かしたりしています。