山崎敬子

大学で民俗芸能論講師をしたり、地域おこしの仕事をしています。いくつかのサイトや媒体でコ…

山崎敬子

大学で民俗芸能論講師をしたり、地域おこしの仕事をしています。いくつかのサイトや媒体でコラム執筆中(月刊、週刊)。 著書:都道府県別にっぽんオニ図鑑(じゃこめてい出版) 共著:メディアの将来像(早稲田大学メディア文化研究所) 編集:年中行事辞典(東京堂出版)

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民俗小ネタコラム⑤ 冷凍ミカンと網入りミカンは小田原生まれ

新型コロナが猛威を振るう本年ですが、東海道線で学生たちの姿を見て、ふとアレを思い出しました。アレとは中高年世代の給食シーンではお馴染みだったであろう「冷凍ミカン」。新幹線などでも売られていて、その場合は網に入っていることが多かった記憶があります。先に書きますと、冷凍ミカンが初めて世の中で販売されたのは、小田原駅のキヨスク(現・キオスク)です。昭和30年(1955)のことでした。 ということで、今回は冷凍ミカンについてのコネタです。 なぜ小田原か。そして、なぜ自分が東海道線で

    • 民俗小ネタコラム④ほぼ全裸の鳥刺し踊りが素晴らしい件

      何気に結構寒い日々が続きます。 そんな寒い日にコタツで食べるアイスの美味しいことと言ったら・・・。 ミドルエッジ世代にはおなじみのアイス「パナップ」。グリコ(江崎グリコ)を代表するアイスの1つではないでしょうか。ちなみに、「パナップ」とはパフェ+カップの造語で、パフェのような美味しさを追求したようです。 さておき、そのパナップといえば、有名なCMソングが頭に浮かびます。パパパパ歌って、最後に♪パパパパパパ パナップ・・・結構口ずさみませんでしたか?私はよく歌っていました。

      • 民俗小ネタコラム③「芝居」の由来

        「芝居」の由来は”芝に居る”?単語の由来となった祭は12月中旬、奈良で行われています。 皆様、「芝居」という言葉は聞いたことあると思います。「舞台」ではなく「芝居」。演劇が好きな方でも、そうでもない方でも、耳にしたことはある単語でしょう。この単語の由来となった祭が12月中旬に、奈良で行われます。それが12月の奈良最大の祭礼「春日若宮おん祭」です。 12月といえばイベント尽くしの月間だが、最大のイベントはおそらくクリスマス(イブ含む)でしょう。クリスマスといえばサンタクロース

        • 民俗小ネタコラム②神様に男女のアレのやり方を教えた鳥の話(日本神話)

          夏らしいCMと言われて思い出すテレビCMがあります。 “キンチョーの夏、日本の夏” そう、“金鳥”こと大日本除虫菊株式会社さんのCMです。ミドルエッジ世代にはお馴染みだと思います。今回は、その金鳥さんの商標「鶏」を思い出し、日本神話の鳥のコネタです。 日本神話に登場する鳥といえば、多くの方が「八咫烏(ヤタガラス)」を思い出す気が致します。神武天皇が熊野から大和へ向かわれる際の道案内をした鳥として、そして日本サッカー協会のシンボルマークとして知られているかと。 が、その

        民俗小ネタコラム⑤ 冷凍ミカンと網入りミカンは小田原生まれ

          民俗小ネタコラム①不倫の地獄があったという話

          山崎です。サブカルなど幅広く伝えるサイト「ミドルエッジ」さんで連載してきた「山崎先生の民俗学」をこちらに転載する運びとなりましたー。ミドルエッジ編集長、ありがとうございます! 最近、タレントさんなどの不倫報道が多い気がします。個人的には他人の不倫はどうでもいいのですが、不倫に関わる地獄が日本にはあったなあ・・・と思い出したので、今回は不倫の地獄ネタ。 「地獄絵には女性が嫉妬しすぎると落ちる地獄がある」 江戸時代初期に花開いた元禄文化の第一人・井原西鶴は『世間胸算用』(169

          民俗小ネタコラム①不倫の地獄があったという話