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初めて同人誌出したら担当がついた話

武勇伝みたいに語りたいのではなく、なんかこう言う人いるんだーっていう一例として少しでも希望を持ってもらえると嬉しいです。

これまでの同人活動

前にアップしたブログを見てくださった方は知ってくださってる方いるかもしれませんが、私は壁打ち漫画描きとして半年くらい活動してました。

壁打ちというのは界隈の人と交流せず0フォローのまま、作品投稿をしていること。ただの独り言みたいな投稿を続けているので、壁打っている、壁打ちと呼ばれているみたいです。

別アカウントで昔からの交友関係がある人もいますが、界隈作った交友関係はないです。色眼鏡されるのが嫌なので、壁打ちのアカウントも教えてませんでした。

活動を続ける中で、即売会に友人と参加して、面白い!今度はサークル側で参加したい!というのがキッカケで本を作るに至りました。

その時はフォロワーそんなに多くはいなかったので、度々買いに来てくれる人なんているかな?という気持ちになりました。現にイベント参加する!というツイートにも全然反応がなく、私みたいな弱小壁打ちがスペース埋めてごめん、という気持ちにもなってました。
でもどれだけ肩身狭くても「一回挑戦してみたい!自分の本欲しい!」という気持ちが強くあったり、匿名箱で「本楽しみです!」というお声をいただいたりして、この時湧き出た気持ちをモチベに頑張ろうという自分を鼓舞しておりました。

はじめて作った同人誌

初めての同人誌はポプルスさんで作っていただきました!締め切りはなるべく遅く、特急本で作っていただきました。こちらの印刷所に頼んで、早い!安い!サービスが良い!締め切りが長い!と感じました。

まず連絡が素早いです。疑問に思ったことなど問い合わせた際の返信がとても早いです。1営業日で帰ってきてました。何なら夜送って朝帰ってきてたとかも普通にありました。

更に安いです。印刷はオンデマンドしか無いのですが、少々テカリは感じるものの全然綺麗ですし、小部数でも数百くらいまでは他と比べて安いと思います。(流石にオフセット印刷には負けますが…)

サービス良いの部分では、余部をたくさんつけてくれるところですかね。印刷の質も問題ないですし、おそらく印刷所ミス無しで全部配布出来ました。

そしてここが嬉しいポイントですが、締め切りが長くギリギリまで作業できるところです。快速本(予約必須)なら、イベント3日前入稿で大丈夫だったので長く作業期間取ることができました。

初めての本にも関わらず、データ作成などで疑問に思うこともなかったしチェックシートもあったので初心者でも安心して使用できる印刷所じゃないかな〜と思います。

原稿中のぼやき

原稿中は不安しかなかったです。「本売れるか、そもそも買う人なんているのか」とかずっと考えてました。両隣がめちゃくちゃ列作ってて、惨めな思いしないかとかも心配で。
でも本は自分しか作れないし、自分の話が好きな人しか買わないから自分の色を存分に出して描こう!と必死で原稿してました。

起きたらすぐ原稿のこと考えて、ネームも練り直したり、描けないところは時間かけずに後回しして、調子いいときに描こう!と思って頑張ってました。
何より、友達がいないので苦しみを共有できなくて辛かったです。

でも必死で良いものを描こう、と思いながら描き続けてました。どんなコマ割り、どんな構図、どんな表情・ポーズがいいかとか必死で原作や商業や鏡と睨めっこしながら描いてました。
上手く描けた時は嬉しいし、描けない時は苦しみながら何度も何度も描き直してました。
他人から見て良いか悪いかよりも、自分の満足度を優先して描いて、やっと完成した時は達成感がありましたが、もう「これ以上は良く出来ない」という締め切りとの兼ね合いで割り切ったりもしてました。

サークル参加

一般入場15分前にスペースに着いたのですが、もう両隣の人は設営終わってて、「おはようございます!よろしくお願いします!」と挨拶して急いで設営しました。
両隣は交流してる方らしくサークル主と売り子の2人ので参加されてて、ぼっち参加の私は肩身狭く設営してました。

買い物自体は別アカウントの友人に全部頼んでたので、頒布は全部自分で行いました。
開始3分で来て下さる方とかいて、嬉しかったです。

配置は当然島中なので、列ができて忙しいとかは無く、1人で全然対応できる感じでした。
外国の方とかコスプレの方とか買いに来てくださり、嬉しくなったりしてました。
初めての参加でしたが、自分の中では上出来!

イベント振り返り&反省

本の他に無配を頒布してたので、無配だけ持っていく人などいらして嬉しかったのですが、本よりも少ない数しか刷れてなくて無配が途中で無くなりコンビニもめちゃくちゃ並んでる!みたいな自体になりました。自分が思ってる以上に無配貰ってくれる人がいて嬉しいですが、心残りが…

あと、差し入れを渡して下さる方とかいてお返しを何も用意してなくて申し訳なくなりました…
壁打ちだからそういう交流発生しないと思ってたけど、イラスト入れてくださってる方とかいて…!嬉しいけど申し訳ない!?イベント終わってもお礼とか出来なかったです…交流してたら、また違ったかもですが…

総評としては壁打ちでもイベントは十分に楽しめる!本は買ってもらえる!です。

交流してないお陰で純粋に応援してくださってる方しか本を購入されてないと思うので、そこが一番自分にとって自信に繋がりました。

出張編集部に行ってみた!

ちなみに、イベント終わって再販も完売したのに友人以外感想は来ず…
もしかしたら読んだ人にちゃんと伝わってないのかも…!?」と怖くなり出張編集部に行きました。

もちろん、漫画の技術をもっと磨きたいのと客観的に漫画読んだ時の改善点などもらえればいいな、と!

1回目は女性向けのレーベルしかなかった出張編集部。原作のキャラクターのイメージがよく反映されていて良い、ただキャラクターの感情の切り替わるスイッチがよくわからない…と言われました。

そういった他人から見た自分の本の感想や視点って面白いな、と思い別のイベントの出張編集部にも伺いました。

別のイベントでは男性の編集部にも見て貰いました。イベント自体がデカくて、1回目より出張編集部の数が多かったです。

2回目では、絵柄について女性向けっぽく無い(そめそも青年向け漫画の二次創作だったので寄せてはいた)や悪くいえば同人誌っぽい話(話があまり進まない)という評価でした。

初めて出した同人誌なのでもっと酷評されるのかなと思いましたが、作画よりも話や演出について色々アドバイスいただきました。

「この話でも、この絵が見たい人は読むだろう」と言われたりしました。
あと、どこの編集でも原作を知った上での指摘だったのが良かったです。(原作は結構有名です)

それ以外にも漫画の技法でここは良かった、ここは読みづらいなど指摘いただけるのでプロに聞くのって結構勇気いるけど良いかも…になりました。

2回目は名刺を何枚かいただいて、調子乗ってたくさん回ったりしました。どこも指摘は似てるけど、作画については出版社で意見が違ったりしました。(少女漫画、少年漫画など様々回りました)

個人的に無料でこんなに評価してもらえるなら満足!と思いました。
ただ、イベントは出張編集部の為だけに行かないと午前中早い時間からどんどん混んできます。早ければ早いほど丁寧な意見もらえた印象。(編集部さんが疲れてないから…?)

数日後、とある出版社メールが

あれから数日(1週間もなかったです)で、会場で記入したメールアドレスにメールが入ってました。

内容は、「同人誌面白かったので担当として創作のお手伝いがしたいです」というスカウトメールでした。

最近はSNSでバズったらリクルートされるなどのルートが主なのかなって思ってましたが、メールでスカウトされました。本にする作品無いけど良いの…?とは思いました。

結構半信半疑というか、相手の本気度を測ろうと自分の考える描きたい創作のイメージを展開して既存の商業作品でいくつか例を挙げて返信してみました。

「良いですね!ぜひウチでやりましょう!」と色々企画を用意してくださいました。
その人は出張編集部でも感触が良く、良いところを褒め、もっとよくなるアイデアなどを提案してくださったので、一緒に仕事をしたいと思ったのもキッカケ。

現在は会社員しながら担当さんとネタを擦り合わせたりという段階なのですが、本格的に商業しだして独立したいな…とライフステージが大きく変わりました。

形にして発表するって大事

今まで同人誌って結構やること多くてとっつきにくいイメージだったのですが、自分の好きを形にして発信していくって今の時代とても大事だなって感じました。

漫画なんて描けないって思い込んでただけで、ちゃんと脱稿出来たし、出版社にお声がけしてもらえたし将来の幅も増えて、もっと早く行動するべきだったと感じました。

それにやってみたら意外と出来た!ってことも多くて、始めるのに何歳でも遅く無いと感じました。

なんか色々考え深い体験をしてしまったな〜としみじみ…
今後も好きな創作を楽しく健康に(創作と生活って両立難しいので…)続けていきたいな〜って思いました。

完!

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