【マスコミの日記】雲仙普賢岳災害から見る4つの結末
人生は常にリスクとリターンで成り立っています。
朝起きて家を出なければリスクは少ないがリターン(得られるもの)も少ない。
危険な仕事は給料が良いが、文字通り危険。
現代人は常に選択を迫られているわけです。
そこでは必ず4つの結末が待っています。
リスクの低い方を選択し成功
リスクの低い方を選択し失敗
リスクの高い方を選択し成功
リスクの高い方を選択し失敗
この4つで最も良い結末が「リスクの高い方を選択し成功」
人がなぜ間違いを起こすかといえばだいたいこれが原因
では本題の雲仙普賢岳とマスコミについて見ていきましょう。
喉元過ぎれば熱さ忘れる?今も続くスクープ欲と安全度外視
今から30年以上前、長崎県雲仙普賢岳の火砕流で43名が亡くなりました。
結局の所スクープというのはマスコミの利益であり、利益だけ優先した結果の失敗と言えます。
ただし、これは失敗結果を知っている人間の感想であり、無茶な取材をした記者が生き残った結果も有り得たわけです。
これは「リスクの高い方を選択し成功」となるのです。
もしスクープを撮ってきた人間が生きていて、賢明な判断で雲仙普賢岳取材拒否をした人間は、上司から「スクープを撮って来なかった腰抜け」と言われるわけです。
このような取材圧がかかっていれば非常にリスクの高い職場と言えます。
事故が起これば積極的に取材に行った人間が愚か者と言われ、
事故が起こらなければリスク管理して取材に行かなかった記者が愚か者と言われていたわけです。
おかしな話ですがそうなるようです。
現在も続くモラル無きマスコミの横暴。熊本地震でマスコミが渋滞のガソリンスタンド割り込み
マスコミには自浄作用が働いていないようで、多くの業界の中でもモラルの低い業界となっております。
なぜこのような痛ましい事件があった後もマスコミ業界のモラルが低い状態が続いているかというと、雲仙普賢岳災害を間違って解釈しているからです。
つまり、「スクープも撮ってきて火砕流が発生した日だけ取材に行かなければ良かったな」と解釈しているからです。
「そもそも地元人を巻き込んでまで危険地帯での取材は良くない」とは考えなきれないわけです。
だから、今後も第2第3の雲仙普賢岳事件のような事が発生し続けているわけです。
マスコミ、コメンテーター、献金の関係
TVってこんなのしかない
まとめ
人間は自身の間違い、自身の無知を認める事が出来ず、他者には厳しく、許す感情が働かず、事実を受け入れる事が出来ないから反省しない、学べない、弱くどうしようもない生き物だ。
せめて「自分は間違っていた」それだけでも出来れば、修正する事が出来る。
そこだけでも、この簡単な事ひとつ出来れば戦争なんて起こらない。
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