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生産性とは #10

前回の投稿からだいぶ間が空いてしまいました。
留学生活も半分を過ぎて、慣れてきた日々の生活をこなしていたらあっという間に時間が経ってしまいます。

最近は日が長くなってきたからか、なんとなく活動的な気分です。
3月の頭にある3日ほどのボランティアに応募するなどしてみました。
1月に交換留学生の友達の多くが帰国してしまって、あと半年をどう過ごすかを考えたところ、大学外のスウェーデン社会について知りたいと思ったからです。

最近円安がまた進行して留学生としては懐が痛い限りです。
12月の末に一度円高になったのに…為替相場って本当に予想できませんね。あのとき替えておけば良かったと後悔しています笑

日本のGDPがドイツに抜かれて4位になり、景気の後退もニュースになっていますね。
日本では少子化もあって「一人当たりの生産性を高めよう!」という流れになっていると思います。
一般にヨーロッパの国の方が日本より生産性が高いと思われていて、私もこちらに来る前はそう考えていました。
でもこちらに来てスウェーデンで暮らしたり、ヨーロッパのいろいろな国に旅行に行ったりするうちにちょっと違う視点で見えてきました。

スウェーデンのスーパーのレジ打ちの人や、レストラン・カフェのスタッフの人たちの丁寧さは日本の6割、がんばって7割くらいだと感じます(スウェーデンではスーパーや飲食店でもいい給料らしいのですが)
あと郵便に再配達なんて便利なサービスはありません。再配達して欲しかったら1000円以上かかります。

そんな感じなのでスーパーの床に野菜が落ちていたり、全体的に色々雑なのですが、その分サービス側は労力を削減できるってことですよね。
日本のスーパーの店員さんはすごく丁寧だし、ファミレスなどの高価じゃない場所でも素晴らしい接客を受けられるけど、それはお金に換算されません。
郵便の再配達もタダでやってくれるので、これもお金に換算はされません。

日本の清潔さ、丁寧さ、便利さは海外でそれを手に入れようとするとお金がかかるものを無料で提供している気がします。
券売機でしか電車のチケットを買えないのに壊れてるとか、自販機にお金を入れたのに飲み物が出てこないとか日本じゃ絶対ないですもんね。

生産性を上げるのにDX化!ペーパーレス!とか声高に叫ばれていて、もちろんそれも大事だと思うのですが、雑さを受け入れるというのも一つの手段だと感じました。

でもそれだと日本の良いところが無くなってしまうし…日本で自販機から飲み物が出てこなくなるなんて受け入れ難いです。

うーん、どうすればいいのかはわからないのですが、最近そんなことをポヤポヤ考えています。


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