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【交換留学】スウェーデン家探し録

2023年の8月からスウェーデンに交換留学で行くのですが、渡航1ヶ月前くらいに「残念だけど寮を用意できなかったよ!自分で探してね!」というメールが来たので死に物狂いで家を探した記録です。

これからスウェーデンに留学で行く予定の人に役立つかもしれないと思ったので書き残します。

寮が用意できなかったと言われた後、取るべき行動は大体この4つだと思います。スウェーデンでは賃貸の場合不動産業者を介さずに契約を結ぶのが一般的だそうで、日本とだいぶ違って戸惑いました。


1. 大学のAccommodation担当者に泣きついてみよう

同じ大学で寮に入れなかった人は派遣先の大学の担当者にメールで泣きついて、その後寮のオファーをもらっていました。
これについてはちょうどその時寮のキャンセルがあるかどうかと、担当者の性格によって結果が変わるので再現性はないかもしれませんが、泣きついて寮が割り当てられたらラッキーなのでとりあえずやっておくと良いです。
私も寮が割り当てられた話を聞いて泣きついてみましたが、「今年は600人の留学生が寮からあぶれてるよ!キャンセル待ちはランダムに選ばれるよ!」というドライなメールが来て終わりでした。

キャパシティ超えた数の留学生を受け入れるなよ…!そっちの怠慢だろ!!!とキレ散らかしたくなりましたが、どうにもならなさそうなので怒りをパワーに変えて他の方法で家探しを進めました。

2. 知り合いのツテを頼りまくろう

親、友達、指導教員…とりあえず全ての知り合いに声をかけてみましょう。私の場合は意外と周りにスウェーデンに留学してたとか、スウェーデンに留学してた人を知ってる!という人がいました。
ここでストックホルムで部屋を貸したい人を知っている、という情報が出て来ればめちゃめちゃラッキーです。
部屋を貸したい人がいなくても、部屋探しの方法を教えてもらったり、治安の悪い地域を知ることができるかもしれません。

3. 大学から紹介されたWebサイトをチェックしよう

SSSB
ストックホルムの学生団体?が運営しているもので、ストックホルムの学生向けの住居を提供しています。
入居するためにはSSSBに登録してから300credit(creditは登録してからの日数)くらい必要らしいので、留学直後から入居することは多分無理ですが一応登録するといいらしいです。

Akademisk kavrt
学生向けに住居のマッチングを行なっている非営利のWebサイトです。
下宿みたいな形で、すでに人が住んでいる建物の1部屋だけ貸してもらえる形式が多いですが、学生向けなので家賃は安いです。
新規物件の更新が遅いのと、私はここで詐欺に遭いかけたので、このサイトだけ使うのは微妙かなと思います。

Blocket
スウェーデン人に聞いたところ、このWebサイトが家探しではよく使われているらしいです。
部屋を借りる人を募集している広告もあるのですが、それは競争率が高いので、自分で「部屋を探しています!」と広告を出すのが良いそうです。
広告を出すには125sekかかるのですが、私はなぜかクレジットカードが認められなかったので広告は載せませんでした。

4. Facebookで探そう

驚くべきことに、スウェーデンではFacebookが家探しの手段として一般的に使われているようです。
借り手を探している投稿もあるのですが、自分で「住居を探しています!」と投稿してオファーを待つ方が手っ取り早いみたいです。
私も実際に使って、下宿先を見つけることができたので、利用したグループを紹介します。

ストックホルム掲示板
ストックホルムに住む日本人のグループです。
そこそこの頻度で借り手を探している投稿や、家を探している投稿がされています。私もここに投稿して下宿先を見つけました。
正直相場より2〜3割高いな…と思わないこともないのですが、渡航してすぐ住む場所がある!という安心感には替えられなかったです。
相場より高いと言ってもホテルやAirbnbよりは安いので、ここでしばらくの間滞在する場所を見つけて、現地で本格的に家探しをするのもアリかなと思いました。

Stockholm Student Accommodation
ストックホルムに住む予定の学生向けの、家探しの掲示板です。
ここにも投稿していくつかオファーが来たので交渉してました。
Messengerでやり取りするのですが、スムーズにいくこともあれば、返信が遅かったり急に連絡が途絶えたり…
FacebookのようなSNSでは賃貸詐欺が横行しているので、契約を急かされても焦らず、現地に行って内見をしてから決めるのが安心だとは思います。

詐欺には注意!!!

どんな場所にも悪い奴はいるもので、留学生を狙った賃貸詐欺が横行しています。私も1回詐欺に引っかかりかけました。
契約をせかし、デポジット(敷金のようなもの)を振り込ませたのちに連絡が途絶えるという事例が多いです。
引っかからないためには、現地で内見して物件が実在するか確かめること、契約を結ぶ前にデポジットを振り込まないことが重要です。
日本からだとどうしても難しいので、最初のうちは割り切ってホテルやAirbnbで暮らしつつ家を探すのが良いかなと思います。
詐欺の手口について詳しく解説しているサイトがあるので貼っておきます。

治安の悪い場所を知るには

簡単で信用できる方法
・実際に留学に行っていた人に話を聞いてみる。
これが一番良いです。私も先輩に聞いてTensta、Rinkeby、Hjulstaは候補から外しました。地下鉄のBlue lineの郊外の方は移民が多くて治安が良くないそうです。

知り合いがいない場合
・ネットで調べる。
Stockholm crime とかで検索すると色々出てきます。一つ一つの情報が信頼できるかは微妙ですが、治安が悪いと頻繁に言われている地域は避けるのが無難でしょう。

ストックホルムはどこに行っても治安がいいと思っていたのですが、意外とそうでもないらしくて驚きました。

所感

寮が用意できなかったと連絡が来た時は絶望したし怒り狂っていましたが、やってみれば意外とどうにかなりました。
ですがもし過去に戻って留学先を選び直せるなら今の大学は選ばないですね…家探しが死ぬほどストレスフルだったので。
調べてみると、ヨーロッパで留学生に人気があるような都市は大体住宅不足の問題を抱えているようで、オランダやスイスはスウェーデンよりさらに厳しい状況らしいです。

留学先を選ぶとき、どこの国にあるか、強い分野は何かなどが一番の興味になると思うのですが、交換留学生向けに寮が確保されているかはきちんと確認した方が良いです。
私の派遣先の大学は過去に行った先輩はみんな問題なく寮を割り当てられていたのに、今年から自分で家探しをしなければいけなくなったので「なんなの!?」って感じですが…
過去の先輩が寮に割り当てられず苦労しているようなら、基本的に寮の割り当てが優先される交換留学生に対してもその状況で、住宅不足がかなり深刻だと考えられるので覚悟した方が良いでしょう。

海外での家探しを通じて、こんなにいい加減なことがあるんだ!という驚きと日本の賃貸住宅市場の充実度の素晴らしさを実感することができました。

追記

私は渡航2週間前に寮のキャンセル待ちのオファーが来て、幸運なことに寮に入れることになりました。
直前まで状況が変わり続けて大変でしたが本当に安心しました。

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