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ドラゴンボールの今後を憂う

先日、鳥山明先生の訃報という衝撃のニュースが飛び込んできました。
絵描きにとっては神にも等しい存在。
当たり前に"ずっと現役でいてくれる"と思っていた方なので、想像もしていなかった。
本当に長い間、ワクワクさせてくれてありがとうございます。お疲れ様でした。と言いたい気持ちです。


心配なのは、鳥山先生の関わってきた作品がこれからどうなっていくのか。
具体的にはドラクエとドラゴンボールの今後についてです。

どちらも私の大好きな作品。
しかし超個人的な意見としては、
「無理に続けなくてもいいんじゃないか」
と思ってしまいます。
たくさんの思い出をもらったし、「これで終わり!」と言われてもきっと受け入れられる。

でも、それだと困ってしまう大人がたくさんいるので、そういうわけにはいかないんだろうけど。


ドラクエはもう随分前から鳥山先生の手を離れつつあって、とくに10は最新のパッケージすら描かれていなかったようです。
キャラデザからもそれはなんとなく感じられて、不思議なことに鳥山先生の絵って似せて描こうとすればするほど偽物っぽくなってしまうんですよね。
模写はともかく、"っぽい絵"となると途端に難しい。

10にはアンルシア姫っていう女勇者が出てくるんですけど、初めて見たとき「このデザインは鳥山先生の中からしか生まれないだろうな」と感心しました。可愛さとかっこよさのバランスがとても丁度いい。
きっと別の人に女勇者描かせたら、もっと可愛い寄りになると思います。デコ出しなんて100%出てこない。

似せて描いて偽物感が出てしまうなら、いっそ今後のシリーズは新しい絵柄でやっていってもいいかもしれません。ほんのりテイストが残っていて、おなじみのモンスターと並んでも違和感がない雰囲気を出せるならそれでいいかと。

堀井さんがどこまで今後を考えているかはわかりませんが、どうか無理をなさらないでほしいですね。


ドラゴンボールはもう、現時点で既に公式同人みたいなモノが乱造されてる状況なんですが、これがさらに加速するんだろうな、というのが容易に想像できます。すごい…すごい複雑な気持ち!

作品的には原作とGTで2度完結してるので掘り返して新作作り始めたときはすごい驚いたんですが、なんだかんだ映画は観に行ってるし、超も毎週観てました。
ちゃんと鳥山先生が関わってる新作が観れたのが、本当に嬉しかったから。

それが今後はもう、
本当に悪い言い方をしてしまうと
大人の金儲けのためにメチャクチャにこねくり回されてしまうのかもしれない、と思えてしまってツライ。

アンパンマンやドラえもんなど、原作者が亡くなった後も続いていく作品は多々ありますが、これらは大きく分類すると日常系に近いので、比較的続けやすいのかと思います。
ガンダムや仮面ライダーは世界観が違うから実質別物だし。(富野監督はお元気だけど)

でもドラゴンボールはストーリーが地続きで、キャラクターも成長していく作品。
原作者抜きで新作を作るのはかなりハードルが高そうです。
「鳥山先生が関わってるから」という理由で新作見続けてた人も少なからずいるだろうし、とてもデリケートな問題だと思います。


怖いな〜。
「コレジャナイドラゴンボール」をお出しされるのが本当に怖い。
次の新作はガッツリ監修してたみたいだからあまり心配してないけど、
今後も続けていくなら、どうか、どうか愛を持って作品を作ってほしいと願います。
まだまだ見たいもの、ドラゴンボール。

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