おにくおにくおにくチョリソー

自分が共感できる歌詞がないなら自分で書けばいいじゃない、などと言ってしまったので書いた。
まともなことは思いつかなかった。ただ腹が減っていた。

『食卓』

空腹の角を回転しながら
曲がっていくあれは
寿司か天使かはたまた天ぷら
許しがたいほどおいしそう
デリバリーの広告は
商売がお上手なので
一度やったらしばらくは
頼み続ける羽目になる

「やらなきゃいけないこととやりたいこと」が
「タラバガニ世界の元カニ大王」に聞こえる
なんも区別つかない 腹減ってる時は
そろそろ胃壁が青タンだらけになってくる

さかなさかなさかなサバ味噌
しか食いたくない時ありそう
でも実はないイワシならある
おにくおにくおにくチョリソー
しか食いたくない時ありそう
これは実際ありました

三合炊くのには一時間
早炊きに抵抗感
待ってる間に全部の
ボールペンの出を確かめる
ペンの出がよかったら
爪に絵を描いてしまう
マッキーでタトゥーとか
やらんかったタイプなのに

「やらなきゃいけないこととやりたいこと」が
「タラバガニ世界の元カニ大王」に聞こえる
なんも区別つかない 飯待ってる時は
そろそろ釜を開けたい 赤子も泣いてないのに

やさいやさいやさい獅子唐
しか食いたくない時ありそう
でも実はないトマトならある
おにくおにくおにくチョリソー
しか食いたくない時ありそう
これは実際ありました


ちょっと韻を踏んでいれば歌詞になると思ったんだけど見てわかるとおり全然そんなことはなかった。地味にAメロBメロサビという概念がありそうなのむかつきますね……。

今後もし作詞家とぶつかって中身が入れ替わるようなことがあったら、その作詞家の名誉のために記憶をなくしたふりして沈黙を守らなきゃならない。

でもさすが自分で書いただけあって共感しかないのでそこはよかったです。二度とやるべきじゃないけど。


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