植物のこと考えてたら風呂から出られない

読めばすぐにわかると思うんですけど、現時点で私が植物に全然詳しくないことを念頭に置いてください。


なんらかの食に関する主義への反論とか思想とかではないが、植物に苦痛を伴うような痛覚がないといいなあと思っている。

実際に痛覚があるかどうかでいうと、神経だの脳だのがないので、いわゆる人間の感じるような「痛み」そのものはない。

とはいえ、自身を食害する虫を退けたり傷を修復するために、傷ついた際に何らかの物質が素早く植物全体に伝達されるという仕組みはあるらしい。

その物質が出ているとき、植物に「苦痛」はあるんだろうか?


別に研究論文を読んだからこんな話をしているわけではなく、風呂に入っていてふと思い出しただけです。ある意味ではアルキメデスと同じだ。


そもそも痛みって何だったっけな。

危険の多くは痛みを伴い、痛みは苦痛なので、動ける生き物(単に動物とも言う)は危険を避けたり傷ついた部位をかばうようになる。

マゾヒストに関してはちょっとよくわからない。動物にもマゾヒストっているんですかね?多様であればあるほど環境の変化による全滅を防げるというから、マゾヒストもそういう要員なんだろうな。

植物は苦痛を伴う痛みを感じたところですぐには何もできないので、危険信号は出るにせよ治るまで苦痛を感じ続けるような仕組みにはなっていないと思いたい。なっていたらなんかかわいそうなので。

茎を折られて危険信号が出たとして、その場から走って逃げられるわけでも、修復するまで折れた茎をかばえるわけでも、痛そうな様子を見て周りの植物が守ってくれるでもないし(多分。実際はどうかわからないけど)、植物の茎を折る人間に今後は近づかないようにしよう、というわけにもいかない。そんなのってないじゃないですか。


話は変わるが、植物の繁栄戦略として今後新しい手法が出るとしたら何があるだろうか。

人間との関係で言えば、今のところは可食部が美味しいやつが人間に栽培させて上手くやっている。最近は人間も美味いだけでは飽き足らず「健康にいい」ものを求めているので、今後は栄養バランスをどれだけ単体でまかなえるかが鍵となってくると思われる。完全栄養食ならぬ完全栄養「実」を生み出せば人間市場の勝者だ。

特に鉄が豊富なやつが強い。ドライフルーツにされて主に女性客に売れる。


農業を離れて考えるとすれば、人間の衛生観念を破壊する物質を可食部に忍び込ませるのもいいかもしれない。その物質を人間が摂取すると土のあるところで排泄したくなったり、生ゴミを外に捨てたくなったりする。

ただし「はびこる」ものは基本的に嫌われるので、やりすぎるとそのうち駆除されてしまう。あるいは狂った人間のほうが先に排斥されてしまうかもしれない。


そろそろ風呂から出ることにします。

追記:人間が低気圧で頭痛くなるのはまじで無意味。設計ミスだと思う。



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