見出し画像

オンかオフか:エンリケ・バリオス

「アミ 小さな宇宙人」の作家エンリケ・バリオスのHPにアップされていた「On u Off オンかオフか」という文章を翻訳したものを載せるが、3月6日現在では削除されているようだ。問題があればこの記事も削除します。というか、しばらくしたら削除します。

オンかオフか


「こんにちは、アミ! どうしてこんなに早く来たの?まだ朝の5時にもなっていないんだけど・・・」

「早いって?・・・地球の裏側では夜遅い時間だよ。それに銀河のことを考えるなら、〈早い〉なんて言うのがどれほどナンセンスなことかわかるだろ?」

「わかったよ、勘弁してよ、超銀河さん。でも、ここはここで、銀河のことは銀河のことだよ。それに、この辺りでは君が使っているような特別な神経系は使っていないんだ。こんな宇宙の隅っこの暗闇にいったい何しに来たの?」

「大切なことを君に告げに来たのさ。君は知らないけれど、君の頭脳には〈意識モダリティ・セレクター(SMC)〉が備わっているんだよ。」

「そうなの? だったら何かいいことがあるの?」

「もちろんさ。僕は決して冗談を言ったりしない。そんなのは地球人のすることだよ。僕はとうっっても進化しているんだから・・・」

「でも君は冗談ばかり言うじゃないか、アミ!」

「ほら、矛盾の審問官のお出ましだ・・・でね、君の頭の中には〈内蔵セレクター〉、つまり君が受け取った地上の体のパッケージに無料で含まれているガジェットがあるのさ・・・しかもタダ(free)で!・・・人生は自由だ! そのことについて考えたことはあるかい?」

「えっと・・・、もちろん・・・」

「いいや、それに気づいているとしたら、君のSMCはオンになっていなくちゃいけない。オン/オフ(On/Off)のオンだ。フランス語でも同じだよ。」

「それは英語だね。」

「そう。そして君は、知らないうちに(ところで君は何かについて何を知っているだろう?)人生の3分の1をオフの中で過ごしているんだ。オンになることはめったにない・・・」

「一体何なのさ、このナンセンスな話は?」

「いくつかに分けて説明しよう。」

「うん、その方がいいよ、なんだか複雑みたいだから。オンになるというのはどういう意味なの?」

「目覚めているということさ。」

「なるほど、じゃあ今ぼくはオンなわけだ。」

「笑わせないでよ・・・ハハハ!」

「ぼくはオンじゃないってこと?」

「もちろんオンじゃないよ・・・ここにいる人たちの見栄っ張りぶりがわかるよ・・・君はオフだ!」

「オフっていうのはどういう意味なの?」

「もちろん眠っていることさ。」

「でも僕は眠っていない。目を覚ましている!」

「また笑わせてくれるね、しかも今度は大声で。ハハハハ!」

「君が僕をバカにしているのは分かるけれど、進化した人たちの笑い声はとても柔らかくて心地よいものだね。僕は認めざるを得ないようだ・・・」

「ありがとう。テリス族の人たち、つまりこの惑星のような進化していない惑星に存在する進化レベルの低い人たちの笑いは、とても騒々しくて不快なものだよ・・・とにかく、君は人生の3分の1を オフ状態、つまりベッドでいびきをかいて深く眠っているような状態で過ごしているんだ。この場合、 Offfff には 5 つの f がある。このような微妙な問題については文法的に詳しく理解する必要がある。2 つの f は Offで、5 つの f は Offffff、つまりVery Off だ。ある銀河では、Offffff状態は ZZZZ... として表され、オフ状態は zzzz として表される。」

「わかったよ。じゃあ、君がいうオン、つまり目覚めているのはどういう状態のことを言うのさ?」

「ああ、それはとても素晴らしいものだね。最高だよ!」

「で、その中身は何なのさ?」

「それは自分自身に目覚めていることさ・・・それについてはもっと詳しく説明するけど、この機会に指摘しておきたいことは、地球上のスピリチュアリティと哲学がどんなに複雑怪奇なものかはとても興味深いということだ。分厚い本に小さな文字で、なんとかかんとか、ものすごくややこしい言葉が羅列されている。まるでホラーのようだ!」

「その通りだね。僕はそういうものから逃げているよ。」

「実際にはとても簡単なことで、オンかオフかだけが大切なのさ。それ以外には何もないんだ(ベッドで大きないびきをかいている以外は)。 しかし、人生のどの瞬間においても、眠っていない人は、ベッドの上だろうがどこだろうが、オンにもオフにもなることができる。それだけのことなんだ。オフのときには、自分がオフであることに気づかない。 一方、オンになっているときは、本当に目覚めているので、自分がオンであることに気づいている。」

「だんだん分かってきたぞ・・・しかし〈高度に進化した〉人っていうのは皮肉が好きなんだね。」

「僕は誰かの目を開かせるために時々皮肉を言うかもしれないけど、他の誰かみたいな怒りに満ちた毒々しいエゴは持っていないよ・・・」

「確かにそうだ。余計なことを言ってごめん。僕の内なる爬虫類が出しゃばってしまったんだ。」

「分かってきてくれてうれしいよ。 一般に、人は一生を Off と Offffff の間で過ごしていて、決して On になることはない。問題は、僕が今ここで説明したように、意識の問題について誰かが知らせなかったら、どうやってオン状態が存在することを知ることができるだろう、ということだ。地球上の学校でこれを教えているところはあるだろうか? どこにもないだろうね。
でも、神経学は最近、現代の磁気共鳴装置やスキャナーなどを脳に適用することでそれを発見しつつあるし、被験者がデルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波のいずれかにあるのか、またいつその状態にあるのかを確認することができる。 アルファ波にいる場合、その人はオンに非常に近づいているか、すでにオンになっている。一方、彼がOffffff状態にあるときは、ベータ波でいびきをかいている。」

「とても教訓的だね!」

「ミショナリー(宣教者)がアルファ波に到達するのを援助することが僕の今回の訪問の目的なんだよ。」

「ミショナリー以外の人は?」

「うーん、ダメ。」

「もちろん利己的な人も・・・」

「うん、でもミショナリー以外の人はこうしたことにはまったく興味がないんだ。むしろ、それが自分の信念と一致しない場合、彼らは時には憎しみを持ってそれらを拒否する。でも幸いなことに、君の場合はそうではない。」

「それはよかった! でもどうすればアルファ、つまりオン状態になることができるの?」

「考えるのをやめて、たった今の自分の身体をただ感じることだよ。」

「何だって?・・・考えるのをやめることなんかできないよ!」

「できるんだよ。そのことはさっき言ったアルファ波の存在によってすでに証明されているんだ。アルファ波は人がリラックスして、本当にとてもリラックスするまでは出現しない。そのためにはできる限り思考を減らす必要があるんだ。でも、実験用の医師の椅子に座っているときはこのプロセスはとてもゆっくりと進むんだけど、これをほとんどゼロ時間まで加速することができる。すぐに、そして意のままにオン状態に入ることができるんだ。
そして、オン状態に達するには、内的なワークによる事前の練習が必要だ。 それには努力をしないといけない。」

「なぜオン状態に入るのに努力が必要なの?」

「最初は試行錯誤と努力が必要だけど、そのうちすぐに簡単にできるようになるよ。大切なのは、SMC のリズム、核心、複雑さのコツを掴むことだ。」

「でも、アルファやオン状態で自分を意識することに何の意味があるの?」

「オンにならずに天使やエーテル界、あるいは高次の意識に接触できると信じているなら、それは半分間違っている(ここで僕たちは「コンタクト」の最初の手がかりを控えめに与えている)。」

「オンにならないと高次の存在とコンタクトできないの?」

「もちろん。」

「なぜそうなの?」

「波動の問題だよ。 彼らの世界は美しく、高い波動を持っているけれど、君たちの通常の世界は低く、または醜い波動しか持っていない。」

「どうしてそんなことを言うの?」

「なぜなら、君たちは一日中、そして人生全体を通じて、ネガティブな思考、表面的で世俗的な事柄、つまりオフ状態に夢中になって過ごしているからだよ。一方で、僕たちはいつもオン状態の中にいる。天使たちをあまり煩わせないようにしないといけない。彼らがあえて接触しようとするのは、そのつながりが人類や人類の重要な一部にとって何らかの助けとなるからで、彼らにどのシャツが一番似合うかを尋ねるようなことは慎むべきだろう・・・」

「わかったよ。君にどうでもいいことを尋ねるつもりはない。それは当然のことだ。ところで、僕にはドロレスという名前の美しい地球外生命体の恋人がいるんだけど、彼女の母親はETなのにあまり前向きな心を持っていないようで、それが彼女にとても陽気な名前を付けた理由なんだ・・・そこの人たちとはこういう個人的なことについて何も話してはいけないの?」

「うん、ダメ。 それが人類の役に立たないなら、ノーだ。」

「うわー、つまらない!」

「残念だけど・・・さて、オンとオフについての基本は話したけど、ある前提条件なしでオン状態に達することはできないことを付け加えておく必要があるんだ・・・」

「それは何?」

「自分自身に注意していなければ、オフであることに気づくことはできない。それは分かるかい?」

「まあ大体は。」

「できるだけ常に自己観察を実践しないと、オフ状態で自分が夢の中に陥っていることに気づくことができず、気づかないままにオフ状態で何か月も何年も気が散って過ごしてしまう可能性があるということさ。人類の大多数はオフで生きてきたし、これからもずっとオフで生き続けるだろう。だからこそ、自己観察の習慣をつけることはたんに良いということではなく、基本的で初歩的なことなんだ。 この意味が分かるかい?」

「うん、もちろん。じゃあ、カジノのルーレットでオンになるのはどういう感じなんだろう? もしかしてオン状態だと直観が高まるのかな・・・おっとアミが消えちゃった、さよならも言わずに出て行った! あの小人はとても失礼で下品な奴だ!・・・」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?