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OMOIDE IN MY HEAD

向井秀徳は正直何を言ってるのかわからないけど、NUMBER GIRL、最高ですよね。田渕ひさ子、中尾健太郎、アヒト・イナザワ、しびれる。私には世界で最も好きなバンドがふたつあって、そのひとつがART-SCHOOL。なのでART-SCHOOLのライブでは中尾健太郎のベースを聴くんです、恋に落ちそうになった。かっこよすぎる。彼のソロライブにも行きました。ベースって、楽器って生き物みたいになるんだなあと思いながら音にうずもれていた。NUMBER GIRLのライブ、一度でいいから行き

    • グレー色をしたもくもく

      相手がとっさに選んだ言葉が無神経なものだっただけだと思うのだけど、仕事で先輩と話していたら気になる物言いをされて本当にイライラしてしまった。いらだちが収まらなくて、なんだかおかしいなと思ってよく考えたら生理前だった。 仕事をしていると、何気ないような会話の中で心のやわらかい部分に衝撃を加えられてしまうことがある。やはり職場で顔を合わせる人というのは、一緒にいて居心地の良いから親しくなった人たちとは違って、心の在り方が様々だから、困ってしまうことがある。親しい人ってやっぱり魂の

      • 夜をすべる

        しんと凪いだ空気 人通りは少なく、暗闇は思うほど色濃くない (親愛なる黒洞洞たる夜へ いつもありがとう) ねこちゃんがいるかなと期待して道を選ぶ 帰ってきてねこちゃんに迎えてもらう かわいいあの子、最近お気に入りのダンボールの中にいるみたいだから、後で一緒にねようと誘ってみよう この時期、電灯の近くにはよくヤモリがいるんですよ 今日は電灯の近くにショウリョウバッタがいるなあと思って近づいたら、私に驚いたヤモリがちょろんと逃げていった(ああヤモリいたんだ)、動かなければ私も気

        • 日々の泡 #2

          今日は仕事を休んだ。だって夜勤から体調が戻らなかったし、生理前で不調だし、雨が降っていて爆裂低気圧がやばいし、やる気なんて皆無になってしまったし、さむいし。 仕事を休む時、明確な理由があるかどうかいつも不安になる。でも、体調も人の気持ちも曖昧なものだし、そんな正式なものは必要はないんじゃないかなと思う。仕事を休むだけでこんな気持ちになるなんて親のせいだよいい加減めんどくさいんだよあいつどんだけ私を責め続けて育てたんだよもう本当にいやだ 最近よく眠れていなかった。3月の末はい

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          日々の泡 #1

          1日が過ぎた 昨日も今日も眠っていた お風呂に入っていなくて、つかれていたから外に出なかった やった方がいいことはいくつかあったけど、気乗りしなかったからしなかった 部屋の掃除をして、ごはんを作った ネットサーフィンしたりアニメを観たり、眠ったり ほしいもの、必要なものを買おうといろいろ調べた うつ病になると1日に1ターンしか行動できなくなるというツイートを見かけたけど、それで言うなら私は10代後半から1日1ターンしか行動できていない というか、この1日1ターンという表現は

          日々の泡 #1

          2024/1/23 #1

          歩きつかれるような日々に右足が痛む 誰かの視線は私を貫いていく気がする 今こんなことを書いて、声も出さずに 湯たんぽでつま先をあたためる器用さ かわいいねこちゃんがごはんを食べる むしゃむしゃの音

          2024/1/23 #1

          2024/1/21 雨 夜

          スープを選ぶなら、今日はコーンポタージュがいい 狭まる視界の平穏と叙情 つめたい雨の降る 真っ暗な夜だから 今は世界中が夜です 電球の色をできるだけあたたかくして 眠る 誰が私に嘘をついてもいい 生きているうちに歪になったやさしさをもぐらに渡すと 小さな木の根の下に埋めてくれるそうです

          2024/1/21 雨 夜

          コンテキスト #1

          私は古のインターネットを知っている 中学生の頃、創作サイトを運営していた サイトは今もある もうこんな文章書けないだろう、と思うことがとても悔しい でもこんなってどんなだろう、うまく言い表せないけど、描いた絵の、混ぜた絵の具の具合や筆のはらい方みたいなものなんだろう 私の作品はそんな偶然を積み重ねてできていた そう考えたら、なんでもっと創作しなかったんだろうと悔しくなってきた でもそれもまた、私に、偶然がたまたまなかっただけだ 大好きなねこちゃんが毛布をもむ 白くてふわふ

          コンテキスト #1

          花京院典明になれなくてかなしい

          すなおに気持ちを書いてみようと思う。結末がどうなってもいい。 私はかなしい気持ちだ、今日は予定がなくてゆっくり家事をして過ごしていたからかもしれない。 日常はやるべきことで埋め尽くされている。私にとってのやるべきことといえば、おいしいものをたべることと、料理と、掃除と、部屋の片付け。怒り出すと5~7時間ほど怒り続ける私の親は、怒り始めると決まって部屋の片付けをしろと言ってきたので、部屋の片付けは本当に苦手だ。掃除は片付けに似ているけど、親にはそれほど指摘されていなかったので

          花京院典明になれなくてかなしい

          あなたのことが嫌いです

          こんなツイートをしようとして、やめた。 今の私の欲望が最短で妥協なく叶うことはない。仕方ないよ。だって朝の7時なんだもん。うまく眠れなかった。寝不足による気分の落ち込みで、ただそこにあるだけの現実がどうしても手放すことができないその無常さ、残酷さを、過剰な悲劇または私への悪意として捉えている。冷静ではない自覚はある。でも、これは私の考え方の癖で、どうしようもない時がある。例えばこんな寝不足の日とか。 これはクセだから治らないと手放す自由が本当に羨ましい。のびやかさと、諦め

          あなたのことが嫌いです

          窓を開けよ

          庫内灯が蛍光色をしていないのは反則だと思う。その中でも、つめたい色にするべきだ。大きくひろげたとびらから冷気が流れ出す。エアコンの効いたこの部屋でその寒暖は境を曖昧にして、冷気は白く染まったりなんかしない。ドライアイスに水をかけてよく遊んだなあ。ひやされて白くなった空気が沸き立って、薄いヴェールのように流しにひろがる。そしてすこしずつまぎれて、私のまわりに溶けていって、ドライアイスに触れた水がこおりになって流しにのこる。とびらを開け放してしばらくすると、冷蔵庫はいつもより大き

          窓を開けよ

          ポケモンの話をしよう、幼い私がかわいがっていた、ポケモンの話

          ポケモンと出会ったのは、無印アニメポケットモンスター第1話の放送だった。当時田舎に住んでいたので、他の地域より初回の放送は遅かったんじゃないかと思う。私の小さい頃はずっと金曜の15時とか16時、そこらへんで放送されていた。その時私にポケモンについて予備知識があったのかなかったのか、私が観たがったのか、母が気を利かせてチャンネルを合わせてくれていたのか、全然覚えていない。今思うとポケモンっていうのやるらしいよ? と母が私に言っていた気がする。当時から動物が大好きだったので、第1

          ポケモンの話をしよう、幼い私がかわいがっていた、ポケモンの話

          眺めている。ただ眺めている。それだけ。テレビの画面に映し出された景色のような視界。絨毯の赤がいつもより鮮明に感じる。部屋は時間の割に暗い。少し俯いた姿勢の視線の先にはドールハウスがある。落ちているみたいな調子で。ずっと昔、こんなお城に住みたいと思っていた。ぬいぐるみたちはその周りに転がって、あちらやこちらを見ている。それをただ眺めている。効率の良い行動はなにひとつ思い浮かばない。 日が傾いていく。照らされていたはずの背中は影が差しているのか、つめたくなった。夕焼けの赤い光が

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          光に名前をつけよう 私だけの名前を 私のためだけの光に 1億5000万km離れた太陽から、人間が観測できる最も高速なエネルギーとして、すべての道を等しい速さで、なににも遮られず真っ直ぐに そうしてここに降り注いだ光は、まさしく私のものと言っていいだろう あの木を、私のねこを、今朝私が抜け出した枕元にたくさんぬいぐるみを置いたベッドのシーツをやさしい色にする あの木を、私のねこを、今朝私が抜け出した枕元にたくさんぬいぐるみを置いたベッドのシーツをあたためる そう私のた

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          タイトル未設定

          3月30日 23:23 本文のない、空っぽの下書きがいくつかある。意図していないのになんか増えてる。こんなとき私は嬉しくなる。このページを見られるのは私だけだから、だらしない私を私だけが許容している。自分の心地良い世界を自分で作れている気がする。アダム・スミスは、経済には自己の利益を求めればそこに調和を生み出し、社会全体の幸福の実現に繋げる見えざる手があると言った。実在する私が幸福という抽象的なものに近づこうとする場合、私の手は見えると言っていいのだろうか。実在する私が私を幸

          タイトル未設定

          Lilium

          楽譜を開いて目を凝らす。壇上は狭く、みんな緊張しているからかなんだかふらふらしているし、正装でほんの少し広くなった肩幅もあって尚更ぶつかり合っている。君は僕の楽譜を覗き込んでから咳払いをして、いつになく真面目な顔をする。そうだ、もうすぐだな。 先生の腕が上がる。その腕が更に持ち上げられる瞬間に息を吸い込むと、膨らんだ喉がボウタイで締め付けられた。僕は歌うのがすきだ。そうじゃなきゃ聖歌隊に入って、こんな風に発表会に出席したりしない。毎週気だるい気分で親に連れられて来ていた教会