ピポに吠える
犬の散歩中、救急車がサイレンを鳴らしながら近くを通ることがたまにある。
どうやら犬にとっては救急車のピーポーピーポー鳴る音が仲間の呼び声に聞こえるらしく、サイレンが近づくと、「アオ〜〜〜〜〜」と遠吠えのような鳴き声をあげる。これね、めちゃくちゃ可愛いんです。
特に、抱っこしているときにこれが発生すると更にかわいい鳴き方になるんです。
抱っこされている所為なのか、吐き出す息が少し弱くなって、ちょっと弱い「ァォ〜〜〜〜〜〜」になる。これだけでもかわいいんだけど、息が弱くなる分ブレスが長く続くのか、遠吠えを終えて口がアムっと閉じるまで声が出続ける。
そうするとどうなるか。アムっとなるまで吠え声が続いた結果、「ァォ〜〜〜〜〜〜〜モニャ」という鳴き声になる訳です。この、「モニャ」、たまんなくかわい〜〜〜んですよね〜。
そういう経験があるので、救急車が通る時、その鳴き声を動画に収めたい欲求が湧いてくる。救急車が近くを通るのって日常的によくあることだけど、犬の散歩中となると意外となかなか通らないですからね。
でもその時って、こっちはかわいい犬のことだけ考えていればいいけど、救急車側からしたら、人ひとりの命を救えるかどうかの瀬戸際だったりする訳じゃないですか、わざわざサイレン鳴らして、他の車に道を譲ってもらったりするわけで。
そんな救急車のサイレンを、犬のかわいい遠吠えを誘発する装置に矮小化しているような気がしてさあ!なんか気軽に動画とか撮れない自分がいるんすよね!
ちょうど今朝の散歩中、目の前の道路を救急車が通ったと思ったら、家の裏手の一軒家の前に停まった。その家の人が、救急隊員に「今は玄関にいて、顔が真っ白なんです」と話す声が聞こえて、なんだかそこにいてはいけないような気持ちになって、そそくさと散歩を切り上げて帰りました。
熱中症とかだったのかな。みんなも気をつけて、水分補給して涼しいとこで過ごそうね!
今日、そういう場面を見たので、尚更気軽に「救急車来た♪遠吠えチャンス♪」みたいな気分にはなかなかなれないですね。
なんか、救急車とは別の、何の必要性も無いけど遠吠えを誘うサイレンを鳴らしながら走る車を作って、たまに散歩コース周辺を走ってくれませんかね?誰か〜?行ける人いませんか〜?
あっ!!!!!
来たっ!!!!!
遠吠え誘発車だっ!!!!!
パウォ〜〜〜〜〜〜!パウォ〜〜〜〜〜〜!
いまだ!動画回せ回せ!!!
くるか…?
くるのか…?
こないのか…?
くるぞ…!!!!!
「ァォ〜〜〜〜〜〜〜…
…モニャ」
やったぜ!!!!!
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