土に真心を埋めなければならない

今年の我が家の家庭菜園はイマイチだ。
4月頭に種を植えたのに、いまだ雑草のように弱い芽しか出ていないのだ。

家庭菜園といっても狭いベランダのプランターで育てているだけなので、土を入れ替えることも出来ないし、土も痩せやすい。
それなのに今年は、新しい土を追加して混ぜただけだったことを思い出した。

農村が舞台の北朝鮮映画にはよくこんなセリフが出てくる。

「土の中は見えないけど、土には真心を埋めなければならない」

水はけの悪い土地に適切な処理を行わなかったり、酸性化した土にそのまま種を植えても、植物は育たない。
人には見えないところだけど、そこにきちんと真心を込めなければならないのだ。

私は北朝鮮の農民らに敬意を払いつつ、土を中和して肥料を混ぜ、土を耕し直した後、いくつかの苗と種を植えた。

やはり北朝鮮映画は人生の肥料である。


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