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初詣に向けて二部式長襦袢を2枚作る ~②製図していく~



ミシンと手縫い両方使う、ハイブリッド和裁で作っていきます。
今回は、製図していきます。といっても、今回の製図は半襦袢と袖だけなのでとても簡単でした。
まずは、標準サイズでの製図を考えていきます。
前回の記事と合わせながら記載していることが多いので、こちらも参照してください。






1 半襦袢の寸法詳細


図1  長襦袢標準サイズ型紙

以前、私が製図した図1と、下の寸法表を使って、半襦袢を作っていきます。

図2  標準サイズ寸法表




3 製図経過 (身頃)


さらしの多くは幅34㎝だと思います。標準サイズでは、幅は肩幅32cmなので、問題はないでしょう。縫い代はキセ分引くと1.6cmしか残らず、両方の縫い代は0.8cmになってしまいます。
ですが、耳の部分なので端処理する必要もありませんし、何より中に入っていて見えない部分なので、気にしないことにします。背縫いの部分を5㎜ぐらいにしてもいいですし、最悪袖付け側で2㎝ほどつなげて幅を足すということをしてもいいと思います。
ですが、一反で二枚作るのが今回の目的なので、縫い代はギリギリでもいいことにします。(個人の判断にお任せ)

図3  半襦袢製図

図3のように製図しました。裾の縫い代は入れていませんが、縫い代1.5cm足して、処理は三つ折りにしてステッチをかけるだけです。




4 製図経過 (たて衿)


たて衿は、通常の長襦袢と同じように製図しました。


図4  たて衿 案①

図4は、通常の寸法で作ったたて衿です。たて衿下寸法が75なので、そこから身丈60に合わせた結果が、こうなります。幅は7.5cm、たて衿下寸法は5㎝です。


続いて、案②です。

図5  たて衿 案②

たて衿幅は同じですが、身頃のたて衿の曲線からそのまま下がるようにしてみました。このたて衿下寸法は、25cmです。

私は、案①を取りたいと思います。





5 製図経過 (裾よけ)


いわゆる巻スカートタイプなので、型紙は不要です。曲線もないですしまっすぐ縫って、キセをかけるだけです。
手持ちの裾除けの総裾まわりが134cmだったので、簡単に計算します。


図6  裾回し製図


30×4枚+たて衿7.5×2枚=135cmで、ほぼ同じ寸法になりました。作り方としては、単純に81cmで裁断した生地4枚を幅30で縫い合わせて、たて衿を付けるだけです。実際には、キセ分があるので30ではなく、30.4cmで縫い合わせます。たて衿は半分に裁断するだけで、70に縫い代3~4センチ足します。
たて衿も直線だけなので、型紙は省略します。



6 製図経過 (袖)



図7  袖製図


袖は一応型紙を作りますが、丸みもないので非常にシンプルです。
単衣袖なので、これだけです。



まとめ

標準サイズの製図はそれほど難しくありませんでした。次回は、ふくよかサイズとトールサイズの製図について記載したいと思います。
型紙配布の記事も、近々あげようと思います。
それでは。

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