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和裁:単衣の羽織90cm丈ふくよかサイズ型紙&無料配布





羽織ふくよかサイズ型紙


図1 ふくよかサイズの単衣羽織


標準サイズよりも先に、ふくよかサイズの羽織型紙を考えてみました。
これが今のところ、37cm幅で作れる羽織の限界かもしれません。ヒップ130cmまで対応させています。
反物から作る着物をいつも想定しているので、今回も幅37.4cmの反物から。
今回は、羽尺反物でも作れると思われます。
衿は最終的に計測する必要があるので、型紙を作っていません。複雑に折る方法でもありません。浴衣と同じようにつけますが、羽織は裏から衿付けをしていきます。
ギリギリの限界まで幅を出してみました。並幅から作る衿を犠牲にする代わりに、襠を広くしました。
乳と袖口布は、前身頃から10㎝切り出した部分で作ることが出来ますので、特に型紙は作っていません。袖口布は縦48cm×横5-10㎝の長方形でいいと思います。乳は2cm×8cmほどです。
襠ですが、前幅から裾折り返し分の縫い代上がりに一切余裕がないので、襠でそれを補填しているため、かくかくっとしています。
襠も幅がありすぎる場合は簡単に作ることが出来るので、それぞれのサイズに直すことも可能です。
アンサンブルであれば、襠が広くてもわかりにくいと思います。


羽織寸法


図2 羽織ふくよかサイズ寸法表


寸法の基準は、以下を参照してください。


ダウンロードはこちらから。

型紙について


PDFファイルをA4サイズの30枚で、印刷して貼り合わせるとこのような形の型紙が完成します。

図3 印刷完成図

襠で縫い代を補填するのですが、脇の縫い代が1㎝しかないので、縫い代を出せないわけです。この場合、裾の縫い代上がりはおよそ2.5cmなのですが、襠で2.5上げるしかありません。つまりは、襠に相当な幅が必要になってきます。
標準サイズもそのうち上げる予定です。
それでは。