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YOUTRUST×早稲田大学マーケティング研究会 合同コンペ企画を振り返って

はじめに

こんにちは!早稲田大学マーケティング研究会(通称:まーけん)です!

10〜11月にかけて、日本のキャリアSNS「YOUTRUST」を運営している株式会社YOUTRUST様と協業して、「100万円を使って現役早稲田生1,000人をYOUTRUST登録に導こう」というお題で合同コンペを開催しました。

YOUTRUSTは、友達とつながりプロフィールを埋めるだけで、スタートアップやメガベンチャー企業などから転職・副業のスカウトが届いたり、インターン・新卒の募集があるキャリアSNSです。

今回は、その合同コンペ企画と併せて、YOUTRUSTのCMO・大前宏輔さんにインタビューをさせていただきました!

1本目の今回は、「YOUTRUST×マーケティング研究会 合同コンペ企画を振り返って」というテーマで

一連の企画について大前さんに振り返っていただくとともに、大前さんがアイデアを生み出す際に意識していることなど非常にためになるお話も伺いました。

ぜひ最後までご覧ください!


大前宏輔さん
京都大学教育学部卒業後、2012年株式会社サイバーエージェントに入社し、子会社立ち上げなど幅広く経験。2018年9月より株式会社メルペイに入社し、マーケティングマネージャーを歴任。2021年4月に株式会社YOUTRUST入社、同年10月にCMO就任。
(Twitter:https://twitter.com/kohsuke0817)
(プロフィールページより引用)
※尚、大前さんは2023年12月末に退職され、独立予定。


まーけんとの協業に至った経緯

ーー今回学生団体との協業に踏み切った理由を教えてください。

現在YOUTRUSTは社会人の方がメインで使っているサービスですが、
キャリアSNSとして、学生さんをはじめとしたもっと幅広い世代の方に使っていただきたいという展望がありました。

そこで、はじめから新卒採用のためのサービスとして入るのではなく、
「どういった切り口で学生が考える”キャリア”というものに我々が寄り添えるのか?」という視点で考えたときに、
上の世代の頭で考えるのではなく、同世代の皆さんと一緒に考えるプロセスを踏みたいと思ったため、今回の協業企画に踏み切りました。


プレゼンの様子

ーー学生と関わることに抵抗はなかったのでしょうか。学生というだけで色眼鏡で見られてしまうこともあるのですが…

それはなかったですね。
なぜなら、同じマーケティングの領域で活躍されているプロのコンサルの方と学生さんとでそもそも同じアウトプットを求めていた訳ではなくて、学生の皆さんだからこそ出せるアウトプットを期待していたからです。

トップで活躍されているマーケティングコンサルタントの方に仕事を依頼する場合には多くの時間やコストがかかるんですよね。

その反面、今回の企画で使う100万円は最終的にユーザーの獲得コストになるので実質費用はかかっていませんし、
アイデアを考えていただく部分は皆さんのサークル活動のテーマになると思うので、お互いの期待値が合ってWIN‐WINの関係でやれるなら良いと思いました

ーーまーけんのことはどのような経緯でお知りになったのですか。

最初のきっかけは偶然でした。私がインターン生の採用イベントに参加した際、まーけんに所属している方に会ったんです。

学生向けのマーケティングを強化していきたいという話をしたところ、彼がまーけんを紹介してくれました。

その後幹事長さんともお話をしていく中で、お互いにWIN‐WINの関係でやっていけると思い、協業を決めました。


今回の企画を振り返って


プレゼンの様子

サークルの取り組みへの印象

ーー企画全体を通して、率直にまーけんに対してどのような印象を抱きましたか。

まず前提として、1年生、2年生の段階からビジネスに関心を持っているのがすごいなと思いました。自分の学生の頃からは考えられない...!(笑)

実務的な部分でいうと、プレゼンテーションのフレームワークや、プレゼンテーションに挑むまでのプロセスがすごくちゃんとしていると感じました

あとは、私が中間フィードバックや最後のフィードバックで話をしたときも、皆ちゃんと悔しがったり喜んだりしていたところが、真摯で素敵だなと思いました。


サークルで行ったプレゼン勉強会のスライド

ーーありがとうございます!今良かった点を沢山挙げていただきましたが、反対に伸びしろに感じた部分はどこでしょうか。

社会人のマーケティングの仕事は、世の中に実際にアウトプットを出して消費者の反応をみて改善するという、いわゆるPDCAサイクルをまわすことが重要になります。

一方、ビジネスコンテストであったりサークルの活動であったりは、どれもプランを考えるところで終わってしまうんですよね。

これが実際の社会人とサークル活動との大きな違いだと思います。

本当はプランを考えたそのあとが大変なので、優勝チームはこれから実際に100万円を使ってプランを実行していくと思いますが、その中で苦しみに向き合ったときに皆さんがどう成長するのかが楽しみですね!


ーー今回全8班に分かれて施策の考案を行っていきましたが、特にどの班の施策を面白いと感じましたか。

やっぱり優勝チームの施策ですかね。
なぜなら、自分たちが早稲田の校内で他の早稲田生に対してアプローチするという施策を提案してくれて、最も実践的であり、かつ実現可能であることに重きをおいていると感じたからです。

リソースが限られている中で、自分たちがまず動くということを体現したこの考え方は、社会人になってからも非常に重要になります。一見格好よく見えるマーケティングの分野って、実はすごく泥臭いんですよね。


大切なのは「実践の場を積むこと」

ーーまーけん員がより成長するために意識すべきことはなんでしょうか。

マーケターの仕事は使えるリソースを使って事業を伸ばすことなので、達成にこだわることを意識してほしいです。

そのためには、小さくてもいいから自分のお金でマーケティングをしてみるといいと思いますよ!

私も学生の時、クラブを借りてイベントを開いたことがあるんですけど、限られたリソースでどうコストを抑えるのか、また出るリターンをどう最大化するのかよくよく考えた経験は今でもすごく役に立っていると感じます。

皆さんに必要なのは実践の場だと思います。実践の場を積むほど、リアリティーや熱量がこもりますし、こうしたら失敗するというのが分かるので次の機会には失敗しなくなります。


5周年記念企画として移動式「キャリアのご縁結び神社」という企画を実施 
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000040832.html

ーーYOUTRUSTさんとまーけんで、今後どのような関わり方をしていけたら面白いと感じますか。

先ほど皆さんに必要だといった「実践の場」を与えられる存在になれればと思います。

今回のような企画を毎年の恒例企画にしていけたら面白そうですよね。

私たちとしても、うまく優勝チームとの施策が進むと早稲田生内でのYOUTRUSTの認知が上がる訳ですし、新卒としてYOUTRUSTを選んでくれる人も増えるかもしれない。

そういう風に、WIN-WINの関係を築いていけたらいいなと思いますね。

ーーそういった実践の場を設けることができたら私たちとしてもとても嬉しいので、今後もぜひお願いします!


自分なりの武器を手にしよう

ーー様々なマーケティングプロジェクトを成功させてきた大前さんが、アイデアを考える際に意識していらっしゃることをぜひ教えてください。

私は、アイデアを考える際に自分の中で使える武器を手元に持っておくことが重要だと思っています。

人それぞれアイデアの出し方には違いがあると思いますが、私が自分なりに意識しているのは「その事業の課題は解決できるのか」、「ターゲットの課題は解決できるのか」、そして「ユニークであるか」ということです。

情報が溢れてしまっている現代、「こんなアイデア出会ったことない!」と思ってもらえるようなユニークさがないと印象に残らないし知ってもらえないと思うので、私はここを特に意識しています。

じゃあ、独自性ってどうやって作るんだっけ?というところで皆さん迷われると思うんですけど、そこで私が意識していることが4つあります。

①掛け合わせ
1つが「掛け合わせ」です。2つの言葉や要素を掛け合わせて1つの言葉に内包させることで短く簡潔に伝えられるので、この手法をよく使います。

例えば、YOUTRUSTでも過去に、YOUTRUSTを登録したらランチができるという企画を「ユートランチ」と名づけたりしました。

それだけでも、そこにしかない独自の言葉が生まれるので結構使い勝手がいいです。


2021年にコロナ禍のもとリモートランチ企画を行った「ユートランチ」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000040832.html

②規模をいじる
その次は「規模をいじる」ということです。

ありえないくらい大きいものやありえないくらい小さいものって、それだけで面白いし、見たことないものを作りやすいんですよ。

YOUTRUSTの事例でいうと、普通の規模の副業じゃつまらないということで、「すごい副業」という名前そのままの企画をやって、小嶋陽菜さんや本田圭佑さんと働ける副業を募集したりしました。


③置き換え
3つ目は「置き換え」です。置き場所であったり、視点、時間軸であったりを変えてみるということですね。

最近でいうとY2Kがブームだったりしますけど、令和の時代に平成っぽいものを売ってみるっていうのはそれだけで違和感となって印象につきやすくなります。

他にも例を挙げると、スマートニュースがクーポンや天気予報のコンテンツまで提供しているっていうのも非常にユニークな取り組みだと思います。

こういう風に、コンテンツの置き場所を変えてみるというのもユニークさを引き出す重要なアプローチ方法ですね。

④タブーに踏み込む
そして4つ目が、少し難易度が高い上級テクニックになるんですけど、「タブーに踏み込む」ということです。

これは炎上マーケティングっぽくなる可能性もあるんですが…(笑)例えば、バーガーキングがマクドナルドと喧嘩するような広告を出したりとか、ペプシがコカ・コーラとペプシの飲み比べをCMにしたりとか。

日本はすぐに炎上してしまうので学生さんがやるには少し難易度が高いですけど、でも早慶戦の広告も似たところがありますよね!ああいうのもすごくいいなと思います!(笑)

以上まとめると、私は「掛け合わせる」「規模をいじる」「置き換える」「タブーに踏み込む」という4つの方法から、使いやすいものを適宜選択してユニークなアイデアの発想に活かしています。

皆さんも実践を積んでいく中で、自分なりの武器を手にいれてください!


おわりに

いかがだったでしょうか?YOUTRUSTさんとの合同コンペ企画の雰囲気が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

インタビュー記事2本目の次回は、「YOUTRUSTってどんなサービス?学生時代にスタートアップでインターンをするという選択肢」というテーマでお届けします。

YOUTRUSTさんのサービスやスタートアップでインターンをすることの魅力が分かる内容となっているのでぜひお楽しみに!

Noteでは講演会をしてくださった方やビジネスコンテストの参加者へインタビューした記事がありますので、まだ読んでいない方はそちらもぜひご覧ください!

講演会の記事はこちら
https://note.com/waseda_marketing/n/n97847b2eeed5

ビジネスコンテストの記事はこちら
https://note.com/waseda_marketing/n/ned2503a762b4


そして最後にお願いがあります!早稲田大学マーケティング研究会では、Twitter・Instagramの投稿を積極的に行っております!

Twitterでは皆さんからの質問にお答えしたり、Instagramでは写真やスライドを交えて早稲田大学マーケティング研究会のサークル情報(活動概要・年間スケジュール・幹部紹介など)を発信したりしています。

サークル員が日々頑張って投稿しているので、是非FollowやLikeなどをお願いいたします!

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