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ホテル業界のトップ、アパホテルの今後の展望は?代表取締役専務の元谷拓さんに直接お聞きしました!

はじめに

こんにちは!早稲田大学マーケティング研究会です!前回に続きまして、アパグループ代表取締役専務、元谷拓さんにインタビューさせていただきました!前回の記事が気になる方はこちら↓↓

 さて、今回は「アパホテルの今後」についてのインタビュー内容を記事にさせて頂きました!ホテル業界のトップとしての目標や、元谷拓さんの、次世代に対する希望が詰まっていますので、ぜひ読んでいってください!

アパホテルの今後の展望

~時代の先を行く~

Q.今後、環境分野で取り組んでいきたいことや新たに取り入れていきたいテクノロジーはありますか?

A.アパホテルって、他社ホテルと違って、トレンドに対する意識が非常に高いと言われているんですよ。例えば、歯ブラシはほとんど脱プラ化して、竹繊維を増やしたりしています。

客室内のアメニティから様々な設備まで多岐にわたって環境配慮の取り組みを行っている

どの業界も、エコに対する取り組みは行っていますが、ホテル業界は特に遅れていると思うので、それを意識して、古くなった物を再利用して、無駄をなくしていきたいです。

また、ホテルを建築する側でもありますから、環境に良いことをどんどんやっていかなければなと思います。

アパグループの脱プラ化への取り組み

 
 DXはどちらかというと皆さんが最近になって、急に言い始めたなと言う感じで、私たちは10年以上前からやっていました。

1秒チェックアウトのシステムは20年くらい前からやっていたと思います。私たちホテル業界がどうあるべきかではなく、お客様にとってどうあるべきかをしっかり考えなければいけないと思うんですよ。

また、お客様のストレスになる行為は省いたほうがいいんじゃないかと思います。お客様が快適に過ごせるんだったら、部屋はコンパクトでも、ベッドとテレビは大きくした方が良いというのが私たちの答えです。

DXもまだまだ完璧ではないので、さらなる改善をしていきたいですね。

アパホテルが導入している「トリプル1システム」


~リーディングカンパニーとしての自負~

Q.観光産業で、地方創生など様々な課題がある中で、アパホテルさん自体がどのように貢献できるとお考えですか?

A.私たちは、観光業界はこの先も明るいと思っているので、リーディングカンパニーとして、ホテル業界を引っ張っていかなければと思っています。

もう少し踏み込むと、今日本経済は、円安効果をもろに感じているので、海外から見れば、日本の物価が安いから、喜んで使ってくれるわけですよ。

こういう機会を狙って戦略を立てたりしています。その時々に合わせて、臨機応変に戦略を打っています

 また、地方創生と言ってはいますが、私たちは東京に100カ所くらいホテルを構えており、結局、人が集まる東京が業界を引っ張っていかなきゃいけないとも思っています。

一方で、中核都市に投資してホテルを建てることで、雇用を生み出す努力もしています。

少し話は変わりますが、意識の高い人や語学力の高い人にとって、アパホテルは経営力を身につけながら、働くやりがいも見つけられる環境だと思うので、そのような人材を呼び込んでいきたいと感じています。

そのために、ホテル業界として初めて日本サッカー協会のナショナルチームパートナーになるという一見関係なさそうに見えることも積極的にやることで、注目を浴びようとしている部分もあります。


~「ブランドを磨く」とは~

Q.これからの5年10年で、チャレンジしたいことがありましたら、教えて頂きたいです。

A.ホテルって、今作ろうと思っても、建築するのに時間がかかってしまいます。土地を買って、設計して、建築すると、長いときで2年以上かかるんです。

だから、5年10年先の話をするなら、フランチャイズ先として、アパホテルのないエリアで、地元の方と関係を築き、フランチャイズオーナーになってもらい、陣地を広げるのも一つの手だと考えています。

今は島根と高知にアパホテルがないですが、そういった都道府県に進出していきたいという気持ちもあります。

一方で、ただホテルを作れば良いって訳でもないので、それぞれ必要とされる手を打っていきたいなという思いです。

また、アパホテルに期待されている事って、時代の最先端を駆け抜けていくような進化をしていく過程で、お客様を待たせないことだと思います。

時間を奪わないってのは、もっともっと研ぎ澄まされるべきなのです。だからといって、心のこもっていないおもてなしにするとか、そういうところはゼロにはできないと思うので、適宜考えていきたいですね。

この10年先、オリンピックや万博などの大きいイベントがたくさんあります。特に、2026年にはサッカーワールドカップがあって、アパホテルはその時までスポンサーに入っています。

このようなチャンスを活かすために、どうやってホテルのポジションを取っていくかが大事なんです。

そもそも、ホテルは立地産業なので、土地を買う段階から別の業界と戦って、勝ち上がって、土地を買っていかないとならないのです。

そこで勝ち上がっていくために、ブランドを磨いていかなければならない。ブランドは、ルイヴィトンなどのブランド力の高い商品が良い例ですが、商品に利益が乗っていて高かったとしても、欲しくさせるものなんですよ。

つまり、ブランドを磨くっていうのは、利益をしっかり出すことだし、利益をしっかり出せば、従業員の雇用状況も良くなります

だから、私たちは、ブランドを磨いていくことが大事だと思っています。

アパホテルのFC加盟店数の推移


~「違い」が未来を生み出す~

Q.Z世代に対する印象や考え、元谷さんの世代と比べたときの違いをお聞かせください。

A.今当たり前のように使っている携帯って、私が大学三年生の時にやっと普及しだしたんですよね。

携帯がないので、友達をご飯に誘うときも、相手の親を通さなければいけなかったのが、私の高校時代でした。

だから、今は携帯とかスマホとかを当たり前に使っていますが、10年後には全く違うチャットツールを使っている可能性だってあるんですよ。

科学技術の急速発達で、時代の変遷が激しい現代を生きているZ世代は、進化に適応するということに関しては、ある程度得意だと思います

一方で、対面での経験値が足りなかったり、行動力が足りなかったりするのは逆に苦手な所ではないかと考えています。

我々の世代との違いは、しばしば若い人たちが「今の若者は...」と言われてしまう部分だと思いますが、私はその違いに期待しています

今の若者が未来を作っていくと信じ、彼・彼女らにも、ちゃんと明るい未来を提供できる社会を作っていきたいので、そのために必要なお金や人を作っていくことが大事だと思います。


~「先読み」できる人がカッコいい~

Q.「イケてるな」と思ったり、一緒に働いていてやりやすいと感じた人はいますか?

A.具体的に誰かが思い浮かぶわけではないですが、先読みできる人が良いなと思います。私の父親がいつも「先読みだ」と言っているんですよ。

5年10年先じゃなくても、今日でも明日でも、先を読んで準備できたり、うまくいかないことが予想できたなら、一手先を読んで確認したり、相談したりできる人が凄いと思います。

先を読む人って、運が良くなるんですよ。そうすると結果も良くなります。だから、先を読めるようになることが、実は大切なんです。それは意外と誰も教えてくれないので、是非知っていただきたいですね。


おわりに

ご愛読ありがとうございました!アパグループ、しかも代表取締役専務の元谷拓さんにインタビューする機会を頂いて、顧客ファーストで取り組み続けていることがよく分かりました!

また、次世代や未来のことも考えて経営していることもひしひしと伝わってきました!その思いが、読者の皆様に届いたなら幸いです。アパホテルに泊まった際は、ぜひ前回、そして今回の記事を思い出してください!

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