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【小山内の日記】吸収することが人生でいちばん多かった #2017年を振り返る

こんばんは、小山内です!

先週から北海道旅行に来ている私は今、この記事を船の上で書いています。

まさか船の上で2017年を振り返ることになるなんて想像しなかったなぁと思いながら、どこまでも広がる水平線を眺めています。だけど思えば、この1年は想像していなかったことばかりでした。

1年前、もとくらでインターンをすることは決まっていたけれど、自分がこんなふうにガッツリ編集部としてメデイアに関わるなんて考えていませんでした。私をそうさせたのは、やっぱり編集部のみなさんの存在あってこそだと思わずにいられません。

今日は立花さんとタクロコマさんに続き、今年からライティング・編集を始めた私がいちばん影響を受けた編集部員のみなさんの記事を、ひとつずつ挙げていきたいと思います。

(1)立花さん

まずは、トップバッター。今年の春から北海道下川町で暮らす立花さん。11月には編集部と刺繍作家のkanaさんで立ち上げたクラウドファンディングプロジェクトの木材を調達するべく、下川町に赴きました。

そのとき立花さんと、巨人の星のテーマソングを流しながら「クラウドファンディング勝利のカレー」を一緒につくったのがとてもいい思い出です。私にはお姉ちゃんがいないのですが、立花さんみたいなお姉ちゃんがいたらいいなぁと思うほど、立花さんはとっても優しくてしっかり者な先輩です。

また、立花さんはとても綺麗な日本語をつかう方だなぁとずっと思っていました。選ぶ言葉のセンスも語彙力も、いつも参考にさせていただいています。

そんな立花さんの好きな記事はこちら。

【アートに学ぶ#3】演劇で思い知るのは「分かり合えない」という孤独と希望|SPAC芸術総監督・宮城聰

単純に言うと、肉体があることで、いかにひとが自分と違う考えを持っているかがさらけ出されてしまう、ということです。でも、肉体があるおかげで、隣にいるひと、目の前にいる相手が「同じ人間だ」と信じることができるんです。

分かり合えない私たちを繋ぎ止めているのは肉体なのかもしれない。宮城さんの言葉に私はハッとさせられ、対面で会うことはかけがえのないことなんじゃないかと思わされました。

立花さん自身も、「分かり合えないこと」をテーマになにか仕掛けてみたいというふうなことをしばしば言及しています。【アートに学ぶ】の連載に猛烈な熱量を注いでいた立花さんなので、今どんなことを考えているのか頭の中がとっても気になります。

(2)タクロコマさん

タクロコマさんはバランスをとても大切にする方。タイトル、文章、写真、記事全体の質にとてもこだわりを持っているように感じます。

そんなタクロコマさんの姿勢からこの1年弱、編集者とはなんたるかを学ばせていただきました。編集者ってただ企画を立てて記事を出すだけが仕事じゃないんだよ!ということを、教えてもらったように思います。

今年はブロフェスにも登壇したタクロコマさんの好きな記事はこちらです。

【青森県十和田市】ITスキルがあればどこでも行けるのに、どうして地元Uターンを選んだの?|村岡将利・あすか

この記事の好きなところは「タイトル」。もちろん内容もとても好きなのですけど、私がいちばん好きなのはタイトル。

今年の3月、くいしんさんと一緒に取材していたときにふと、くいしんさんが「タクロコマさんはタイトルがすごくよくて」と言っていて。それ以来私は、タクロコマさんのタイトルを注意深く観察していました。

こんなにインターネットが浸透しているのに、「ウェブ記事って一般的に本当に読まれない」というのはよく聞きます。だからこそ、タイトルでなにを伝えようとしているか読者がわかるようにできるって、すごく大切なスキルなんだと思います。

決して大げさな言葉を選ぶことはなく、真実をわかりやすくタイトルという皿に盛り付ける。これはぜひ盗みたい力だなぁと思います。

(3)くいしんさん

11月に独立されたくいしんさんの記事からは、こちらを推薦したいです。

【松陰神社前】「一生懸命やらなくていい」57年続くバー「バッカス」の飯塚さんに聞いた仕事を“長く続ける”秘訣

タクロコマさんも、くいしんさんの良記事にバッカスさんを選んでいたので挙げるか否か悩みましたが、やっぱりどうしてもこの記事だなぁと。

多くの転職を繰り返してきた僕は、そうして生きて来たことを半分は誇らしく思いつつ、長い時間にわたりひとつの仕事を続けるひとに出会うと、羨ましい気持ちも芽生えます。

冒頭から腹を切りまくっているこの文章がとっても好きです。これは、他のひとじゃきっと書けない。くいしんさん自身が転職を繰り返して「ジョブチェンジ」の連載もやっているからこそ説得力があるのだろうと思います。

くいしんさんって体育会系の場所でお笑いをやっていたからなのかわからないけれど、文章に棘とか変なプライドとかを全く感じません。文章だけじゃなく、仕事全般で嘘やごまかしに対してシビアな姿勢からも学ばせてもらうことが多かったです。

もとくらでインターンをはじめて、文章にいちばん影響を受けたのはくいしんさんだったなぁと思います。くいしんさんと出会って、たくさん記事に赤入れをしてもらったおかげで、「よい文章とはなにか」をこれまで以上に考えるようになりました。

取材対象者の方の視点で文章が進んでいく「ひとり語りタイプ」の記事を自分が書くときは、いつもこのバッカスさんの記事を読み返して参考にしています。

(4)知美さん

そして、今年の春世界1周から帰ってきた知美さん。今年も1年、編集長お疲れさまでした。

最近は一緒に地方出張に行かせてもらうことも増えた知美さんですが、知美さんの素敵なところは、やっぱりズバ抜けて豊かな感性を持っているところなんじゃないでしょうか。

「写真が綺麗なんじゃなくて世界が綺麗」とか「はやく行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」とか。こういうのは、私には言えないなって思います。言えないんだけど、でも全然わからなくない。知美さんの視点って「そうだったのかも!」と読者をハッとさせるんじゃないかなと思っています。

私自身は、立花さんも一昨日の深夜枠に書くようにものすごくインドアなのですが、知美さんと出会ってからはちょっと旅に出てみたくもなりました。(なぜなら旅って感性が磨かれそうだから)

そんな知美さんの好きな記事は扉記事です。知美さんの豊かな感性が存分に溢れています。個人的に好きなのは、始まったばかりの【場所にとらわれない働き方】特集の扉記事。

さぁ、これからどうやって生きていく?【場所にとらわれない働き方】特集、はじめます!

世界一周、移動する編集部を経た知美さんだからこその視点が盛り込まれていると思います。

「やがて私たちは、『会うことは何事にも代えがたい』と知るけれど。だからといって『ここにいなければ成り立たない』ことも、きっとない。

「おそらく今は、大きな過渡期。誰もがみんな、この名前の付かない時代を生きて。」

「『切り開く』を恐怖とするか、“ワクワク”とするかが人生の分かれ目だ。」

引用したい言葉がたくさんありますが、ここらへんにしておきます。気になる方はぜひ読んでみてください。

(5)小山内

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