佐野の合宿後記:私は「さぁこれから」と思っています
「でも、私はきっとみんなと毛色が違うと思うのね?」
と、私はおそるおそる、けれど甘えた心ではっきりと言ってみる。
それを言ったからと言って免罪符にはならないし、むしろ確信犯に近いから、有罪だと言われても反論のしようは無い。
けれど彼らはそれもきっと知っていたのでしょう。
一人はすぐに「違って良いと思います」と言ってくれた。
もう一人は、「何でも言って下さい。僕らは佐野さんの言うことは全部受け止めますよ」と目を合わさずに断言した。
そして、最後の一人、私の好きな女の子は、ただただ黙って頷いてた。その顔は笑っていたに違いない。
それぞれ持ってきていた宿題の答え。自分の頭の中を暴露するのは、何と勇気の要ることだろう。でも、それを余さず聞いて拾ってくれる安心感を、私は72時間で学んだのだ。
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