コミュニティメンバーについて

理想のコミュニティを考えようVol.5 〜コミュニティメンバーについて〜

こんにちは。コミュニティマネージャーの長田(@SsfRn)と若月(@wakatsubasa)です。

このマガジンも早くも折り返し地点をすぎたみたいです。今回で5本目。ちなみに、前回は「コミュニティマネージャーの役割について」でした。

今回は「コミュニティメンバーについて」というテーマで話していこうと思います。

コミュニティにおいて、メンバーという存在は、コミュニティそのもの。メンバーをどう集めるのか?どうやって新規メンバーを入れていくのか?など、コミュニティマネージャーの方は、頭を悩ますポイントだと思います。

そんなメンバーについて二人で考えてみました。


* * * * *


長田:今回は、コミュニティメンバーについて話していこうか。

若月:はい。マガジン開始当初の予定では、「参加メンバーの集め方、選び方」みたいな視点で話そうと思っていたよね。

コミュニティ運営者って、「どうやってメンバーを増やすか」ってところに悩んでいるイメージがあるんだけど、そのあたりの現状ってどうなの?

長田:そうだね、実際に僕ら「Wasei Salon」もそういう話しになってるし、僕が所属している「サイボウズ式第2編集部」でも、新しいメンバーの増やし方については会うたびに話してる気がするよ。

いろんな方法をあげては、議論してを繰り返していて、まだ探ってるイメージだわ。

若月:なるほど。メンバーの増やし方にも色々な方法があるんだろうけど、増やすか否かを含め、まだまだ探り探りの段階なんだね。

そもそもコミュニティメンバーって、
・初期メンバーをどうやって集めるか
・新メンバーをどうやって増やすか
のふたつのポイントがあると思うのよね。

長田:うんうん。コミュニティのメンバーにおいては、その2つがポイントになるよね。

若月:話す内容が違うから、それぞれ見てみようか。


初期メンバーをどうやって集めるか

若月:コミュニティの最初のメンバーを集めるにあたって、重要なポイントってなんだろう?コミュニティマーケティングだと、ファーストピン戦略みたいな話があると思うけど?

長田:コミュニティマーケティングにおいて、ファーストピンはとても重要やね。ファーストピンというのは、一番はじめに声をかけて、一緒に走れる人を探そう!ってことなんだけど、ここで大事なのはファーストピンは誰でもいいのではないということ。

企業のブランドへ愛があるのか?そのコミュニティの目的や理念に共感してもらえるのか?ここは最低でも持ってもらえるひとでないといけない。じゃないと、持続して走ることが難しくなるからね。

若月:企業の製品やサービスを愛す熱量があって、製品・サービス含むブランドの世界観へ共感していることが大事ってことね。

企業のコミュニティもそうだし、コミュニティには色々「軸」があるって話を前にしたよね。

・人を軸に集まるコミュニティ
・モノを軸に集まるコミュニティ
・趣味を軸に集まるコミュニティ
・「みんなで取り組むこと」を軸に集まるコミュニティ
・価値観を軸に集まるコミュニティ

などなど。

コミュニティの「軸」となるものへの熱量が高く、コミュニティの理念に共感してくれる人を探すってことだね。

長田:うんうん。

若月:けどさ、コミュニティって人の集まりじゃん?
ちょっと小難しいことを話したけど、コミュニティを立ち上げる人が、どういう人にメンバーになって欲しいかをちゃんと考えるってことだよね?笑。シンプルにいうと笑。

長田:そうだね!どういう基準でそのメンバーを選ぶか?を発起人自身の中で明確にしておく必要があると思っていて、個人的には「WHYへの共感度」だと思うんだよね。

何でそのコミュニティを立ち上げたいと考えているのか?それをしっかりと伝えて、共感してもらえるかどうか?そこで考えていく必要があると思う。

これがもし、チーム作りだとスキルとかを優先していくんだと思うんだけど、コミュニティにおいては、そこ以上に「共感度」の優先順位が高くなると思ってる。

若月:「WHYへの共感度」、なるほど。

コミュニティは「手段」として考えてしまうことも多いけど、「仲間集め」なんだからコミュニティを立ち上げる人の想いに心から共感しているかってことは重要だよね。ハートが大事!ラブアンドピース!!

長田:うん、そうやと思う。その際の伝え方も大事になるのかなと。どうすれば自分自身の想いが伝わるか?を考えればわかると思うんだけど、間違いなくオンライン上で話すのではなく、直接顔を合わせて伝えることが大切になると思う。

若月:ただ「募集」するんじゃなくて、「口説く」ことが大事なのね。


新メンバーの増やし方、そもそも増やした方がいいの?

長田:じゃあ、次は新メンバーの増やし方だね。

若月:そもそも、コミュニティってメンバーが増え続けるものなの?メンバーを増やすコミュニティが多いの?

長田:いわゆるオンラインサロンは完全にそうだよね。西野さんのところは7,000人を超えていて、箕輪さんは1,000人超えている。どちらも右肩上がりで増えているイメージがあるなぁ。

参加費をとってやっているコミュニティは、基本そのスタイルが多いと思う。

若月:ふむ。その規模感はやばいなww会員制ビジネスとして捉えたら、メンバーが多ければ多いほどいいよね。

でも、一概にメンバーを増やせばいいってものじゃないと思うんだよね。

人数が多ければ多いほど、メンバー同士のコミュニケーションが難しくなったり熱量の差異ができたり。そもそも「WHY」への共感度が高い人ってそんなにいるの?って思っちゃう。

コミュニティの適正人数みたいなブログ書いてなかったっけ?

長田:書いた書いた!ダンバー数の話ね。人間は3の倍数の人数で関わる濃度が変わる。まず、その人にとっての親友は3~5人。次に、親友ほどではないけれど、かなり親しいのは10〜15人。次に比較的親しい30〜45人。最後にたまに連絡をとるくらいの90〜150人。この150人がMAXの数字になるって話だね。

これはコミュニティに当てはめると、150人以上の人数を増やそうとするなら、グループ的なものをいくつも作って増やしていく方法が健全だなと思ってる。1つのコミュニティに1,000人まとめて入れちゃうより、コミュニティの中でコミュニケーションを取れる範囲の小さな集団を作っていく。

若月:なるほど、コミュニケーションの話ね。

1,000人ってマンモス学校だよね。150人って一学年くらい。30人だとクラスだ。それ以下だとグループとか班とか。

大人数のコミュニティを作るなら、学校生活を思い出しながら考えてみると良さそうだね。

ダンバー数で思い出したけど、いまメンバーが増え続けるコミュニティの話したじゃん?期限決めてメンバーをリセットしているコミュニティもあるよね?

長田:時々、Wasei Salonでも絡みがある「旅と写真と文章と」がそうだね。ここでは、3ヶ月ごとにメンバーが入れ替わるようになっていて、上限も100名と明確にしているね。

若月:3ヶ月たったら解散して、新メンバーで新しい期がはじまるってことだよね?

長田:そうそう。中には、継続的にいつづけるメンバーがいるのも特徴だなぁ。旅と写真と文章とが好きで、いいコミュニティだから残りたい!って人が一定数いるんだよね。

若月:コミュニティって仲良くなると盛り上がるけど、一方でマンネリ化してくることもあるから、メンバーを一新することはマンネリ化を防ぐことができるね

長田:うん、その視点は大事だよね。

若月:Wasei Salonは、今まで話していたコミュニティよりはるかに少ない21人でやっているし、今も初期メンバーのままだよね。いまのところマンネリ化は感じていないし、メンバーも楽しんでいる。

Wasei Salon内でも「新メンバーを増やすかどうか」という話はたまに議論されるけど、必ずしも新メンバーを増やすことが正解ではないというか、マストではないと思っています。

長田:うん、ひとつの議論するポイントではあるけど、これはマストではないし、固執する必要もないよね。

若月:マンネリ化を防ぐための手段も、コミュニティを発展させていく方法も、「新メンバーを増やす」こと以外にもある。

大切なのはそのコミュニティがどうありたいのかということだと思う。コミュニティを作ったひとの「WHY」と、メンバーの想いが大切。理想像に応じて、コミュニティの人数は変わってくると思います。

ただ面白いのは、その理想像がどんどん変化していくのがコミュニティだよね笑。当初は増員を考えていたけどやめたり、逆もしかりだと思う。


最後に

長田:コミュニティのメンバーや人数について、色々見てきたけどどうだった?

若月:そうだね、いまは、どのコミュニティも理想像を模索しているフェーズだと思う。どんな姿が理想なんだろうと。

1,000以上のコミュニティ
100〜200人のコミュニティ
30人くらいのコミュニティ

様々な規模のコミュニティがあーでもないこーでもないって模索しているよね。Wasei Salonもどんな姿になるか想像できないけど、色々実験していきたいなと思いました。

長田:うん、それが今の楽しみだなぁ。このコミュニティだからこそできる実験ってあると思うから、そのあたりを模索していきたいね。

若月:ぎょぎょ!

長田:www じゃあ本日はこんな感じで!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

若月:ありがとうございましたー!


以上で今回の会は終わりとなります。次回は、「コミュニケーションの活性方法とは」をテーマにお届けできればと思います。また、Wasei Salonの活動を応援してくださる方がいれば、下記の有料ゾーンより投げ銭を頂戴できれば、大変嬉しく思います。

それでは。


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