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スぺイサイド⇒アイラ島⇒キャンベルタウン⇒アラン島へ その⑦

アイラ島3日目、旅は4日目です。
午前中はキルホーマン蒸留所ツアーに参加し、午後はカリラ蒸留所のツアー。その間にブナハーブン、アードナホー、ボウモア蒸留所のビジターセンターを巡り、夕方の船でポートアスケイグからケナクレイグへ渡り、ケナクレイグのあるキンタイア半島を南下してキャンベルタウンへ向かう日程でした。

4日目のルート

この日は旅で一番の晴天で素晴らしい景色でした。
キルホーマン蒸留所のツアーへ向かう前にアイラ島北西部にあるサナイグ湾へ。キルホーマンのウィスキーの銘柄名にもなっている場所です。岩肌が露出したごつごつした感じの湾で、迷い込んだ羊が砂浜にも。

サナイグ湾
サナイグ湾へ降りていくと
砂浜に羊
サナイグ湾の先には大西洋。この先にはアメリカ大陸かと思うと遠くまで来たなと。。。

少しチルしてサナイグの次にはこちらもキルホーマンウィスキーの銘柄名にもなっているマキアーベイへ。

マキア―ベイへの道
キルホーマンの大麦畑

マキア―ベイへの道すがら、キルホーマンの大麦畑が広がっていました。これが将来100%アイラウィスキーの原料になるのかなと。
マキアーベイは車を止めて少し(5分程)草をかき分けて進むと穏やかな湾が現れます。

こんな場所を通り
こんな道を進むと
マキアーベイが見えてきます

サナイグ湾とは打って変わって穏やかな湾で、山からの水が海に流れ込んでいます。意外と今まで見てきた茶色の水ではなく透明に澄んでいた。

水が海に流れ込む。きれいな水。

そんなサナイグとマキアーベイを見た後にはキルホーマン蒸留所のすぐ前にあるロッホゴルム(こちらもウィスキーの銘柄名)を眺めて蒸留所へ。ちなみにロッホゴルムの水はウィスキーには使用していないらしいです。

ロッホゴルム
キルホーマンの入り口の看板

そんなこんなでキルホーマン蒸留所へ。
キルホーマン蒸留所は大麦の栽培からモルティング、蒸留、熟成、ボトリングまで一気通貫でアイラ島のこの場所で行っている稀有な蒸留所。

キルンハウス
駐車場からビジターセンターへ進む道
中庭
ビジターセンターを入ると
おしゃれな空間が広がります
壁の画もかわいらしい
かわいらしい小物も
ボトル回収も呼びかけている
ツアーの最初にキルホーマンについて説明

ウィスキー産業は環境に悪い(生産過程で二酸化炭素排出量が多い)と何かと温暖化の中で悪もにされがちだが、説明では全排出量の1%程度がウィスキー産業で全体の中では少しであるとの事。ただ、ピートの産出の際には地中に眠る大量の二酸化炭素も同時に産出される事も有り、今後ピーティーウィスキーには欠かせないピートの産出は環境問題意識の高まりから減っていくだろうとの事。ピーティーウィスキーを飲むなら今の内か。。。

小さい参加者も

朝一のツアーだったからか、参加者も少なく快適なツアーでした。
先ずはフロアモルティングの風景。

はこんで
おいて
ならす

フロアモルティングは奥のタンクからチャリオット(台車)に浸水したバーレイを乗せて運び、フロアに置いて平らにならすマニュアルな作業。将来はこんなウィスキーになる。
美味しいウィスキーは美味しい大麦、丁寧な糖化が大切になる。ニューメイクが美味しい事はウィスキーが美味しくなる絶対条件との事。
自家製バーレイとコマーシャルバーレイ(スコットランド産)でミリングの際のハスクの割合(マッシュタンに入れるハスク、グリッツ、フラワーをまぜたグリストの構成比率)を変えているとの事。フラワーが多くなる程味わいがシックになる(重く複雑性が出やすいらしい)との説明。
ここで100%アイラの試飲が。。。一人旅の残念さはその場で飲めない事です。

数日モルティングする事で発芽し、モルトになる
ピートはこんな感じ
キルン内
ミル
マッシュタン
ステンレスウォッシュバック

発酵時間は35度で80時間。60時間でバクテリアは死滅するので最低60時間。ステンレス製は木樽よりもメンテナンス性が優れているとの説明。

ポットスチル
奥には当初のポットスチル2基
ウィスキーが出来るまで
ダネージ式ウェアハウス

1段目と3段目では温度、風通しが異なり熟成の進み方が変わってくる。キルホーマンはソルティーな空気感があり、ウィスキーを楽しむ際は地域毎の熟成の違いを楽しんで欲しいとの事。

バーもあり試飲可能

テイスティングでは最後にマキアーベイが飲める。テイスティングノートではサイダーのような香り、フローラルさが際立つ。
バーボン樽熟成が90%、オロロソシェリー樽熟成が10%の構成。

キルホーマンは2005年設立の新しい蒸留所であり、いろいろなカスクフィニッシュのリリースをしている印象です。最長のシングルモルトは16年熟成ですがこれが本当に美味しかったです。ピーティーウィスキーが好きという訳ではないですが、キルホーマンのPXシェリーカスクのウィスキーはピートが苦手な方にもお勧めできるスムースで美味しいウィスキーです。

そんなキルホーマンを後にして向かったのはボウモア蒸留所。

ボウモア蒸留所
ビジターセンター入口
ショップ内
グッズ

意外とこじんまりしたショップでしたが、内部はシックな感じでした。
余り長居することなく(ツアーは予約取りにくいので予約はお早めに)お昼ご飯に。
昨日の夜に満席ですと断られたピザ屋さんに再度チャレンジしたら、あら、また来たの、と言われながら席に案内してもらえました。

いい景色を眺めながら
メニュー
念願のピザ。味は、、、まぁ普通でした。苦笑

アイラ島のレストランの選択肢は少ないと思いますので、美味しい料理を食べたい場合はホテルのレストランを予約するのがベターですね。

昼食を食べた後に午後のカリラのツアーまでの時間でアードナホー、ブナハーブン蒸留所のビジターセンターへ。

アードナホー蒸留所
2018年設立
屋外のワームタブが目立つ
ショップがきれい

未だシングルモルトをリリースしていないのでハンターレインのボトルが多く並んでいました。

ハンターレインのウィスキー

引き続き近くにあるブナハーブン蒸留所へ

ブナハーブン蒸留所
ブナハーブン蒸留所


各種ブナハーブン
ミニボトルもいろいろと

ブナハーブンで何よりよかったのがバーからの景色。

テラスでも飲める
水も景色もとてもきれい

個人的には天気も良く、ナンバーワンビュースポット in アイラだと思います。本当にウィスキーを飲みたかったです。

次回その⑧でカリラ蒸留所ツアー、キャンベルタウン(スプリングバンク、グレンガイル蒸留所)について記載したいと思います。

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