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新築は誰かの紹介で建ててはいけない

 「さあ家を作るぞ!」と決心した時、多くの方がどうしたらいいのかわかりません。そこでチラシの住宅展示場にいったり、友人や親類に聞いたりすると思います。歯科医院開業の場合は開業セミナーやディーラーの紹介、先輩の紹介などに相談される方が多いと思います。
 この誰かを当てにする行為が悲劇を生みます。

あなたのために建ててくれない

 まず誰かを頼った時点で売り手と買い手の関係ではなくなります。「私は素人です」と言っているようなものですし、紹介してくれた人の義理が発生します。
 特に開業では誰かの紹介を受けると、紹介元にバックマージンが入ります。例えば開業コンサルタントに相談すると、コンサルの取り分、ディーラーの取り分、メーカーの取り分が上乗せされます。
 「先生は忙しいので、私たちに任せてください!」という名目上、あれよあれよという間にいろんな付加価値が上乗せになり、気付いた時にはとてつもない金額になってしまいます。大きければ大きいほど、儲かりますので。
 すごいスピード感で物事を進めて、断れない雰囲気を作ってしまいます。こうして無駄に大きい、どこにでもある普通の歯科医院の出来上がりです。あとはバックマージン含めて死に物狂いで働く、借金返済地獄が待っています。キャッシュが底をつくと…。

めんどくさい客

 不動産や建築で楽をしようとすると必ず痛い目を見ます。金額が大きいため、下手すると一生尾を引く可能性だってあります。

だから勉強しましょう!
無知は罪です。

 最初に誰かを頼って、失敗したってなったら、あなたは誰かのせいにするでしょう。紹介した人、コンサル、ディーラー・・・誰かに責任転換しても、誰もあなたの事業の責任を取りません。誰かを頼ると「誰か」の負のスパイラルに陥ります。自分で決断できるまで、しっかりと勉強して覚悟を決める!
 私は建築関連の書籍を徹底的に読み込みました。特に建築知識やビルダーズを何年も隅から隅まで読み込みました。最初はなんにも分からないけど、不思議となんとなく分かるようになります。建築関連の書籍は高価なものが多いのですが、身銭を削って購入して学習しました。(医学書に比べたらとてもリーズナブルですよ)
 本を読むことがもっとも近道だと思います。素人であっても、本を読んで知識をつけてから住宅見学などに行くと、まるで景色が違います。構造、サッシ、床材やらなんやら…家というよりも建材や建具の集合体に見えてきます。
 江戸東京たてもの園もお勧めの場所です。知識を詰め込んで、その知識を現場で確認できます。学芸員さんの案内もあるので、手軽にプロに質問することもできます。
 建築家の企画展もかなり勉強になります。来場している人にプロが多いので、隣の会話を聞くだけでも参考になります。

 こうして素人の超めんどくさい施主になってしまいました!
めんどくさい偏屈なおじさんに進化したことで、みんな嫌がるようになりました。
こうなると不思議なもので、悪い輩が寄り付かなくなります。いうこと聞かないからでしょう。
「あ~素人はこれだから…」って感じで馬鹿にされるので人を選別できます。
本当のプロは決して嫌がりません
私がお願いした工務店の皆様は、本当に大変だったと思います。
めんどくさい施主にしっかりと誠実に対応してくれました。
的確にアドバイスをいただき、間違っているところは丁寧に教えていただけました。
だからこうして私の理想的な歯科医院を完成させることができたと思います。

これって歯医者選びにも使えるかもしれませんね。

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