見出し画像

<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ> 神戸北野異人館街と線スケッチ作品(6) 

 私が訪れたスケッチポイントを下に示します。

神戸のスケッチポイントメインの

 前回は北野異人館街のメインの観光スポットを外れた場所のスケッチを紹介しました。今回もメインの観光スポットを外れます。

北野異人館街と線スケッチ作品(6)

(1)海外移住と文化の交流センター種面玄関

海外移住と文化の交流センター正面玄関 (2015)
ワットマン F4 ペンと透明水彩

 1928年に建てられたこの建物は、いかにも昭和初期の建築物らしい外観を持ちます。
 当時、南米をめざす人々は、一旦この施設に入って準備し数ヵ月後に南米を目指したとのことです。

 戦後もこの施設の役割は続きましたが、1971年をもって閉鎖しました。
 現在は、南米移住の記念館としての役割だけでなく、関西のブラジル人コミュニティー活動拠点、そしてアートティストのためのアートスペースの提供を行っています。

 神戸市に感謝したいのは、アートスペースの使用が神戸市以外の在住者にも開かれていることです。
 そのため、私たちも共同アトリエを借りることができ、この場所を拠点にして活動することが出来ました。

 施設の性格上、建物全体はほとんど装飾はなくそっけない感じですが、玄関まわりは趣があるので、枯れた桜の木を前面に入れてスケッチしました。

(2)海外移住と文化の交流センターのイペの花

海外移住と文化の交流センターのイペの花 (2017)
ワットマン F3 ペンと透明水彩

 「イペの花」をご存じでしょうか? 私自身はこの絵を描くまで全く知りませんでした。
 4月中旬ごろに、桜の花と同様葉の無い時に咲き、黄色の花で木が一杯になります。実はこの花はブラジルの国家で、そのためにこのセンターに植樹されたようです。
 さらに海外移住者が通った、鯉川筋からメリケン波止場までの道にも植えられており満開の季節には大変目立ちます。

 この絵は丁度満開の時を狙って、花を大きく描いたものです。

(3)神戸・元町山本通の路地

神戸・元町山本通の路地 (2017)
アルシュ 23×31cm ペンと透明水彩

 南米移住者は「海外移住と文化の交流センター」から南下してメリケン波止場まで行き船に乗って南米を目指しました。
 元町山本線がその道にあたります。現在は、ごく普通の商店通りになっていますが、路地が横切っている一角が戦前の雰囲気を残していたので描きました。

(おしまい)

 前回の記事は、下記をご覧ください。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?