長引く夏の終わりに

8月23日
腱鞘炎がひどくなっているのか、右手が痺れる。

8月24日
子供の頃は、分からなかったけれど、大人になるといかに、政治家など社会で偉いとされている人が、うすっぺらで何も偉くもないし、むしろ、最悪だ、ということがわかる。

汚染しているのを処理したとされる水が、海洋に流されはじめ、中国が日本からの海産物の輸入を禁止した。そこで、世の中には中国を悪くいう人も多いだろう。
でも、それ以前に悪いのは、というか、違う策をこうじることの出来なかった日本の政治家だと思う。
そもそも、漁業関係者に、ちゃんとした説明もなく、処理水は流された。
きっと、輸入の禁止によりそれなりのダメージがあるだろう、そうしたら、そこへのケアはおこなわれて当然だとして、そこには税金が投入される。
つまり、ダメな政治家が選挙で当選を続ける限り、日本はどんどんとヤバくなる。
そのヤバくなっていく道は、どこに続いていくのか、想像するにけして明るくはないだろう。

8月25日
そもそも、廃炉までの道のりは凄まじく長いし、この先も延々と海洋放出しないとならない。
その間に、また地震がこないとも限らない。

          ※
安田浩一さんの団地と移民を読んでいる。
明るい未来と希望いっぱいで始まった団地の多くが、少子高齢化で孤独死が増え、海外の人が多くすむことによって、軋轢がうまれ、ヘイト集団がやってくる場所になっている。

8月26日
「エドワードヤンの恋愛時代」を観る。台湾だけど、90年代初期の空気感がおもしろい。
30年も時がたっているとあの時代の空気をまとった人物たちというだけでもたのしい。


          ※
安田さんの本を読んでいて思うのは、社会は本当のところは、周縁の存在によって出来上がっているということで、平均的な日本人という幻想のうえには成り立たないんだよ、ということ。


8月27日

なんだか議員とかって、誰でも出来るのだな。それがいいやら悪いやら。


7月28日
いつも行く安い居酒屋さんに、大量にいつもいた老人たちを見かけなくなったのはどういうことなのか。違う店を見つけたのか、時間帯の問題か。

それにしても、夜、時間があると居酒屋にいく悪癖が復活しかけていて、ダメだぞ。
           ※


高市さんが中国に対抗処置なんていってるけど、バカじゃないかと。

大陸からみたら、日本なんて単なる島で地震も災害も多く、資源もない。なんら魅力はないと思う。
むしろ、そんなところで1億の人が、頑張っているところがすごいんだとは思う。でも、もう政治はことごとくダメなことばかりで、残念ながら。


8月30日

政治家の人が魚たべてみたりするのは、ほんと愚の骨頂すぎて、ほんとクラクラする。そんなことで多くの人が本当に安心すると思っているとしたら、本当のバカなんだな。

魚食べて安全ですって、そりゃ猛毒じゃないんだから、食べてすぐ死ぬとかないし、食べたからといって、だからどうした?ってことにしかならないということがなぜに分からないんだ政治家たち。本当にバカなのか。
もしくは、国民や他国の人たちをバカにしているのか。
食べて安全アピールしている政治家は、みんなダメだ。わけがわからない。
そして、大震災時に起こった虐殺をなかったことにしようとする都知事と、松野官房長官。なかったことにはなりませんよ。
歴史をちゃんと学べ、なにを間違ったかちゃんと学べ、間違いを学ぶのが歴史だ。歴史には自虐史観しかありえない。そうでないと、歴史を知る意味がない。成功なんかには意味はない。成功体験に縋り続けるバカをうむだけだ。

8月31日
自民党も維新の会も、国益を蝕みながら、独裁の度を高めているような気がする。

ストも、暴動もどんどんやったほうがいい。国は為政者や資本家のものではない国民のものだから。

日本は国民が主体的に革命でも起こさないことには、どんどんダメになって滅びると思う。


9月1日
79歳の人が大臣やっていたりするのは、ほんとどうかしてるよ。異常。

Twitterという名のXを観てると嫌な情報ばかり。

万博の開催に危機感をもってオールジャパンで立ち向かうなどといっている段階で失敗なわけで、どうかしてる。

9月3日
ジャニー喜多川は、写真などを撮ってもいたみたいだから、なんらかの物証が残っていないものだろうか。


9月4日
気圧配置が悪いのと、疲労困憊で、どうにもならない。
季節の変わり目は、どうも神経が変調するのか、もしくは、忙しさが自分のキャパシティのなんらかを、ちょっとだけ決壊させているのか、疲れているという気持ち以外に、なんだか苛立ちを感じる。
それと比例するように、夜、お酒を呑める店に入ってしまう。それでは元の木阿弥だ。ダメだ。
と思うものの、どのみち人生は一度きりだ、好きにしたらいいし、などと思ってしまう。
一度きりの人生ではあるが、なるべく死んだあとも、残っている人にとって、有意義な人ではありたい。そういう欲もある。
でも、そんなのはなんの意味もないという心の邪悪な声もきこえる。でも、それは本音かもしれない。
死ねばなにも知覚できない。
そういう意味では、とにかく好き勝手をやって、その絶頂で死ぬのが幸せなんだと思う。
ここが、絶頂、とそう決めて死ぬのがいいのかもしれない。人生の絶頂、それは今じゃないか。
でも、いつでも、今が絶頂と思っていた節もあり、そこらへんはいいかげんだ。
生きていると、この先に、もっと絶頂があるのではないか、そう思ってしまう甘さもある。



           ※

話し変わって、ジャニー喜多川の性加害がすべて本当だとしたら、日本犯罪史上最大級の犯罪者であり、日本の芸能界のイメージの劣化はさけられないとは思う。それでもなお、芸能界の健全なイメージの死守は行われるかもしれないけど、無理だな。

そして、自分はどうもハゲてきてる気がする。
夏毛というものが、どういうものか分からないが、冬になるころには、もう少しだけ髪の毛が戻っているはず!


9月6日
櫻井よしこさんが、「日本の魚を食べて中国に勝とう」という広告を出していて、あーこういうまったく勝つ見込みのないようなことを言えてしまうところは、戦中の日本と変わらないのだな、と思う。
そして、不用意に放出しておいて、今度は税金で漁業をどうにかしようという。とにかく、永遠に自民党の失敗を押しつけられ続けるのか。
 
9月7日
ジャニーズ事務所の社長が東山さんになり、ジュリーさんは、代表取締役とかになるっぽい。
なんだかさほど組織として変わりないと思うけど。

「福田村事件」
久しぶりに、いい日本映画を観た気がする。
緊張感とリアリティ。細部まで考え尽くされている。

9月8日
これだけ長きに渡り、性犯罪を繰り返してきたジャニー喜多川に対する物証というものは存在しているのだろうか。ちょっとだけ調べるとカウアンさんが持っているらしいけれど、公開はされていないっぽい。

9月12日
吉祥寺プラザが来年1月で閉まるらしい。
先月には、ミッションインポッシブルをここで観た。相当な老舗映画館であることは確かだけど、なくなるとさみしいもので、壊されてなにか新しいものが建つのかもしれない。でもそれはきっと映画館ではないだろう。そもそも、バウスシアターは、ラウンドワンになっている。

9月14日
すっかり政治にはあきらめの気分が濃くなって、一種の不感症みたいになってきた。
           ※

また、アルコールを呑む悪癖が再開しつつある。
やはり抑鬱的な気分が通奏低音のごとく、自分にはあるような気はする。
俗にいうネガティヴ思考というのか。

物心ついたときから、自分はすぐ絶望的な気持ちというものになりやすかった気がする。
すぐ泣き言をいうのを、家族には揶揄されてきた。
例えば、頭が痛いもう死ぬかもしれない、そんなことをよく言っては、またまたぁ、となにを大袈裟なことを言って!と思われてきた。
かなり、原初的な記憶のひとつに、家の玄関前で号泣している自分がいる。気がついたら家に母がいない。そのことに気づいたら、もう世界の終わりだ、自分はもうひとりだと急激に心細い気持ちになって、手放しで泣いていた。
すると、母はすぐに帰ってきて、ちょっと買い物に行ってただけじゃないと笑っていた。
あの時に感じた初めての孤独感というか絶望感。
世界と切り離された感じ。
それからまたなんどきのときか忘れたが、家に母はおらず、父の妹さんが留守番をしていた。
自分は、公民館のようなところで近所の友達と遊んでいた。きっと逆立ちか何かに失敗したのだと記憶しているけど、顔面をうって鼻血が出た。
友達はその様子に笑うが、痛いし鼻血は止まらないしで、家に戻った。すると、留守番の妹さんも、鼻血を殊更深刻に言い募る僕を笑い、大丈夫大丈夫と軽くいなしたのであった。
その時のなんともいえない絶望感。自分は鼻血をだし、止まらず、非常に深刻な気分なのに、周囲は全然そんなことはない。
あの時の心細さ。絶望感。自分の危機感が、周囲には伝わらない絶望。
自分の絶望的な気持ちと周囲の齟齬が大きいほど、なんだかその記憶は強く残るような気もする。
なんにせよ、すぐ絶望的な気分になる性格だったのは、確かなことで、母や父からは、そのような性格の人間として接せられていたと思う。
それでも、どうにか40歳をこえ、50歳近くまで生き延びているのは、なんにつけ、絶望的な気分になることのない奥さんのおかげであるのではないかと思うけど。
いや、そうではなくて、ふたりで生きることで、絶望的な気分をいなすことが出来ているというだけなのかもしれない。

9月15日
家がくさい。

「竜ちゃんのばかやろう」を読む。上島さん、繊細な人なんだろうことは、前々から分かってはいたけれど、色々と大変だったんだろうな。奥さんの光さんに出会って彼女と離れないことで、それでも60歳まで生きることはできたんだと思う。
かなり身につまされる。

9月16日
夜、安い居酒屋や、安い居酒屋の集まるエリアを通り過ぎたり、少し寄ったりすると、そこにいる多くの人は自分よりも、おそらくは年下で、世間の中心はもはや自分の年代ではないことを思い知るのであるが、それはそう。

9月18日
なんだかアルコールをやってしまう悪癖が復活している気がする。

9月20日
いよいよ、本当にアルコールをやってしまう悪癖復活なのか、ダメじゃないか。

9月21日
なんだかいわゆる純文学って、書く内容が目新しくても、物語の終わらせ方が難しいな。
市川沙央さんと石田夏穂さんの小説を立て続けに読み、佐倉まなさんの小説を読んでいる今、そんなことを思う。
発想で書き始めることはできる、でもどうやって終わらせるか、難しいと思われる。

アルコールの悪癖がまずいぞ。

           ※

昔の映像で、石原慎太郎さんが、靖国に参拝するのは当たり前、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんは、国を守ってくれたんだ、敬意を払えって怒っていたけど、そもそもあの戦争は日本の侵略から始まっているので、国を守っていたのは間違いだし、アメリカに対して真珠湾攻撃で戦争を仕掛けたのは日本であり、全然守ったということではなく、靖国で眠る人たちにはなんであんな無謀な戦争を始めたのかを問い糺したいぐらいです。



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