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まつしま


平成最後の夏、と特別なものを感じさせた今年の夏は、とってもあつくてあつくて、とてもじゃないけれどこの暑さこそを最後にしてはくれないかと願わずにはいられないような夏でした。

夏らしいことは、実家に帰省してバーベキューだったり、川に行ってみたり、写真を撮りに行ってみたりしたけれど、一番の思い出は松島に行ったことかな!

その日はたまたま過ごしやすくて、夏らしい暑さはじゅうぶんあれど暑すぎなくて、風がもう、海のかおりがしてて、ああ夏っていいなあってこの日初めて思えたっけね。

妹たちが、仙台にライブへ行くというから、それに送るついでに父と松島へ行ったのでした。

この夏、なぜか私はやたらと海に行きたくて仕方なかったので、楽しみにいていたのだけど、父は一緒には松島を回ってくれず…

結局一人で赤い橋を渡って、島を一周したのでした。


ときどきあった険しい山道とか、なんだか真面目に登っちゃってて、今思えば面白いことこの上ないけど、その時は自分の求める夏がほしくてたまらなかったんだろうなあ。

でも、ここを一人でまわっても、おいしいまぐろ丼を食べても、夏らしいことをした!っていう証明はなかったし、特別素敵なことがあったわけでもなかった。

なのに、なんでか、この夏一番の思い出になってるんだよなあ。

一体このとき私はなにを思ってたんだろうなあ。


バイトを始めようと決意して、応募して、お金をためてみてからのことを考えてる。

もしいい感じにお金を貯めることに成功したら、ちょっとした旅に出ようと思ってる。一人旅らしいことを、いままでしたことなかったから。

そういうことを、できるうちにやらなきゃ、ってこの夏で思えるようになったなあ。

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