見出し画像

連れ去られ循環に組み込まれた木の鳥

先日のこと。花材を採りに山に入って落ちた枝や朽ちた根を
あれやこれやと眺めまわしていると不意に地面と目があった。

「えっ、眼!?」

それは確かに眼でした。

画像2

鎌倉に越してきた頃、玄関先に鉄製の象と並べておいた木製の鳥。
諸国民芸店あたりで買ったその鳥と目があったのです。

錆ゆく象は日頃認識していたものの、
鳥を並べて置いたことなど等に忘れてました。

画像3

小動物と間違われてカラスかタヌキに連れ去られたのでしょう。
そして喰えない、とわかると山の中に打ち捨てられた。

画像4

そのときから鳥は循環の中に組み込まれ、
昆虫たちの棲家となったのです。
まいまいとゲジゲジはハマったまま、
うまい具合に背中ばかり食べられて、かれらの住まいとされています。

画像1

うまい具合、だなんて
自分の"シメシメいいネタができたぞ"感が
しっかり言葉に出ちゃっている。

画像5


ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。