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【アニメ感想】名探偵コナン 第1115話「千速と重悟の婚活パーティー(前編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
素顔隠した婚活パーティー。千速と重悟がまさかの遭遇!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

なんとビックリ、原作回が順番を変更して放送! 原作の順番通りなら、次にアニメ化されるのは、山村と長野県警が登場する「秘密基地のメッセージ」編なはずなのに……。4月の映画公開期間に、服部和葉紅葉伊織が登場する「京都スイーツと毒薬」編を放送するためか?
それとも、重悟回だから「1115」話に合わせた!?笑

登場キャラは江戸川コナン、横溝重悟、萩原千速、毛利蘭、毛利小五郎、目暮警部、高木刑事、佐藤刑事、大江忍。横溝参悟、松田陣平がイメージのみで登場。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、泊里安珠:小島幸子さん、蕪木到:桐井大介さん、円崎源司:木村雅史さん、上寺幾久:堀井茶渡さん、司会者:宮﨑聡さん、女性スタッフ:深田愛衣さん、店員:角田雄二郎さん。

被害者・泊里安珠を演じたのは小島幸子さん。小島さんといえば『魔法少女隊アルス』のアルスや『ジョジョの奇妙な冒険』のスージーQ、『サクラ大戦』のメル・レゾンなどが代表作の人気声優さんです。子役の頃から活動していらっしゃるため、芸歴がかなり長いお方。一言二言しかセリフがないのに贅沢すぎるキャスティング!

容疑者の一人・蕪木到役に桐井大介さん。『桜蘭高校ホスト部』のモリ先輩こと銛之塚崇、『うたわれるもの』のオボロ、『バクマン。』の港浦吾郎などを演じていた方。ゴロツキや小悪党役が似合う、脇を固める名バイプレイヤーのお一人といってもいいでしょう。



■今週の感想

【登場人物】
泊里安珠(とまり あんじゅ)……30歳。参加者番号24。
上寺幾久(うえでら いくひさ)……26歳。参加者番号31。
円崎源司(えんざき げんじ)……38歳。参加者番号27。
冠城亘蕪木到(かぶらぎ いたる)……32歳。参加者番号19。テロップではフリガナが「かぶらき」になっていた。


福引きで当てたお食事券を使うため、雨の中、レストラン「Bal Masqué」にやってきた小五郎・蘭・コナン。だがお食事券は期限切れで、しかもレストランはマスカレード婚活パーティーのため貸し切りだった。3人は諦めて別の店を探すことにする。

そのマスカレード婚活パーティーにはなんと、神奈川県警の横溝重悟が参加していた。身内に結婚の圧をかけられ、仕方なく参加した模様。
誰にも正体を明かさずに早々に立ち去ろうとした重悟だったが、同じくパーティーに参加していた、神奈川県警交通機動隊の萩原千速に正体を見破られてしまう。千速は友達の大江忍の付き添いと、豪華な食事に釣られてパーティーに来たらしい。重悟、忍のこと知ってるんだね。どういう状況で会ったんだろ?
レストランの入り口で転んだという重悟に、参加者の上寺幾久と円崎源司が「私も同じだ」と話しかけてくる。

参加者がクラッカーを鳴らし、婚活パーティーがスタート。自分の番号の席についた女性たちに、グループ分けされた男性たちが自己紹介をするトークタイムが始まる。10分経つと別の女性たちが待つテーブルに移動する形式だ。10分!短すぎない!?1人10分じゃなくて、各テーブルで10分だよね?
重悟が千速に好きなタイプを聞くと、かつて「バカ」に惚れられたことがあったと話す。学生松田登場!
親しげな2人に、参加者の蕪木到が割って入り、千速をアレコレ質問攻めにする。だがどんな質問にも「バイク」とだけ答える千速!笑 折れない蕪木、ハートが強い笑
どうやら蕪木も入り口で転んだようだ。

自己紹介タイムの次は、フリータイム。千速は食事に舌鼓を打つ。千速には男たちが殺到するが、それと同じくらい男人気があるのは、24番の女性・泊里安珠だ。

フリータイムが終わり、それぞれが気になる相手の番号を紙に書いてマッチングを図る時間に。人気が集中した女性とカップルが成立すれば豪華ディナーが食べられるため、千速は重悟とのマッチングを図るが、重悟は千速の番号を忘れてしまった。千速が人気女性に選ばれた時、やっかむでもなく素直に喜ぶ忍、いい友達だな~!少なくとも高校3年からの付き合いだから、千速とは13年来の仲か!30超えても高校の友達と仲がいいって、結構すごいことよね~!
重悟は何故か、話したことない24番・泊里に選ばれ、別室で追加のアプローチタイムを受けることになる。

千速が誰か選ぶのではないかとモヤモヤする重悟だったが、前3人に続いて24番の待つ部屋へ入る。しかし、24番は射殺されていた!
女性スタッフの悲鳴を聞き、偶然、落とした家の鍵を探しにレストランの前に戻ってきていたコナンが駆けつける。

目暮・高木・佐藤が到着。高木刑事、ネクタイの色がお洒落だね!
重悟の前に部屋に入ったのは蕪木・上寺・円崎の3人。扉を開けてすぐ遺体を発見した重悟には犯行が不可能なため、犯人は重悟の直前に部屋に入った円崎であるのがスジだが、コナンがテーブルの下に小さい色紙の切れ端を発見する。コナンくん、被せ気味の「あれれ~」発動!笑
つまり犯人は、テーブルの下に隠れて銃を泊里に突き付けて脅し、次に部屋に入ってきた男と話をさせた可能性がある。
部屋の入り口と出口は分かれているため、退室したかどうかが曖昧になりやすい。
犯行は、円崎の前に部屋に入った蕪木・上寺にも可能だということが分かった。もちろん、円崎にも。殺害を重悟の番まで待たなかったのは、部屋から出る記憶を曖昧にするためかな?全員が部屋から出終わった後だと、しれっと出口を通るのが難しくなるし。
帰りたがる容疑者3人に圧をかける佐藤刑事を見て、千速のようだと思う重悟。千速は、「昔の私みたいだ」と言う。重悟からすれば、千速が昔と今で変わったようには思えないが……。
そして被害者の泊里が、かなり前からレストランに到着していたのに、中に入らずしばらく外で佇んでいたという奇妙な証言が得られる。



■原作からの変更点

・重悟のセリフで「母」が「おふくろ」に、「兄」が「バカ兄貴」に変更された。こっちの方が「重悟っぽさ」あって良いね!実際に過去エピだとそう呼んでるし!

『名探偵コナン』48巻・FILE.7「見過ごしていたもの」より引用

(ちなみに、横溝兄弟の母親はコナン界で数少ない「誕生日が判明しているキャラ」の一人だったりします。9月26日!)


・小五郎が家の鍵を落としたことに気づくシーンが挿入された。結局お昼ご飯、どこで食べたんだろ~?笑

・重悟が別室の入り口と出口が別になっていることを聞くシーンで、原作では「また何かあったのか?」と聞いているが、アニメでは「また」が割愛されている。この「また」って、待機時間中に起こった「アレ」のこと指してる細かな伏線だよね。青山先生って「小さな違和感」を伏線にするのが本当に巧い!それだけに割愛されちゃったのがもったいない!

『名探偵コナン』102巻・FILE.5「15の受難」より引用


・現場に駆けつけたコナンが、重悟に「遺体に触るな!」と怒鳴るシーンが追加された。

・千速初登場シーンの回想が挿入された。



■【今週のおすすめ】『セミラミス・ホテル事件』A・E・W・メイスン

今回は「仮面舞踏会」「仮面をつけた女性」というキーワードから、A・E・W・メイスンが1917年に発表した『セミラミス・ホテル事件』(原題:The Affair at the Semiramis Hotel)をご紹介! 短編で、メイスンが生み出した名探偵ガブリエル・アノーのシリーズです。邦訳ではハヤカワ・ポケット・ミステリで刊行された「名探偵登場②」で読むことが出来ます。

ロンドンに住むリカルドの元に、親友のアノーがやってくる。ほぼ同時にリカルドを訪ねたのは、社交家のキャラダイン。彼が持ってきた「奇妙な話」に、リカルドとアノーは巻き込まれる。キャラダインは気まぐれで参加したセミラミス・ホテルの仮面舞踏会で、ジョーン・カルーという女性と知り合った。彼女は舞踏会で見かけたブルーメン夫人の所有する真珠が欲しくて、夫人の部屋に忍び込んだが、そこで別の盗賊に出くわし、盗みと夫人殺害の罪を着せられそうになったのだという。

……というお話。幻惑的な雰囲気の漂うロンドンの仮面舞踏会。「夢」やら「幻」やら「無意識」といったワードが登場し、よりそのムードに拍車をかけています。がっしりした体格のアノーが魅せる、犯人確保の瞬間もポイント。


小五郎「あのね!Next Conan's HINTやで!」
コナン「革靴!」
蘭「なんで千速さんが婚活ぅ~!?」

千速「女はタダで食べ放題だ!」
コナン「花より団子」

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