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【アニメ感想】名探偵コナン 第1104話「真犯人は逃走中」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
行方くらませた逃走犯。探偵団が大追跡!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は2年ぶりの登板となる能塚裕喜さん。「汽笛の聞こえる古書店」シリーズでお馴染みですよね。

登場キャラは江戸川コナン、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、灰原哀、目暮警部、高木刑事、千葉刑事。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、坂口寛太:宮本崇弘さん、おばさん:渡辺ゆかりさん。

今週の犯人役は、亡くなられた島香裕さんからグーフィー役を引き継いだ、宮本崇弘さん。コナンへは初出演となります。



■今週の感想

【登場人物】
高松次郎(たかまつ じろう)……50歳。金融業。
坂口寛太(さかぐち かんた)……30歳。

公園でサッカーをしていた探偵団は、撲殺された男性の遺体を発見する。被害者は闇金業者の高松次郎。財布や時計などが無くなっていることから、強盗殺人の可能性も考えられる。
凶器は石。被害者の出血が大量であることから、犯人も多くの返り血を浴びていると思われる。犯人は血の足跡を残していたが、途中で靴の底を洗ったらしく、途切れていた。目暮警部、高木刑事のこと「高木」って呼び捨てにしてた!‎ 珍しい気がする!
公園付近に防犯カメラはなく、目撃者も見つからない。手がかりはゼロ……。
突発的な犯行だと推理するコナン。目暮警部たちは一旦撤収することに。
探偵団も帰ろうとするが、野次馬が多くて公園から出られない。そこで元太は公園の抜け道を案内する。この道、屈んで通る必要あるのか?w コナンは抜け道に血の痕を見つけ、犯人がこの道を通ったことに気づく。付近を捜索した結果、さらに先へと続く血の痕を発見。探偵団は血の痕を追うが、大通りに出てしまう。人目を避けて逃走している犯人が、大通りに出るはずはないが……。

今回の事件は手がかりがなく、推理のしようがない。探偵の出番じゃないと判断したコナンは帰路に。道中、自転車が電柱に激突したという現場に出くわす。自転車に乗っていた人はかなり出血していたようで、救急車で運ばれたらしい。それを聞き、犯人がどこへ逃げたか閃いたコナン。やっぱ諦めないのがコナンだよね!‎ 大通りに引き返し、犯人に繋がる証拠を探す。そこには放置自転車に貼られるシートが落ちていた。今日は歩美ちゃんが色々見つけるな~!

米花中央病院に搬送された坂口寛太を訪ねる探偵団。探偵団にとって30歳は「お兄さん」なのか……。坂口は自転車のハンドル操作を誤って電柱にぶつかったというが、コナンは現場にはブレーキ痕がなかったことを指摘。久々に「あれれ~」聞いた気がする!
コナンの推理によると、大量の返り血を浴びた坂口は、警察の包囲網から逃げるためわざと自転車で大怪我をし、自分の血で返り血をごまかしたのだ。なんて捨て身の犯人だ……。服の返り血は、土を塗ってごまかした。だったら逃走ルートにあんなに血がつかないのでは? 証拠として放置自転車に貼られるシートを提示したコナン。そこには坂口の指紋と返り血がついている。それを突き付けられた坂口は、シートを飲みこんでしまう! わざと事故ったことといい、随分思い切ったことをする犯人だな! しかし、搬送時に来ていた服から高松の血液が検出されたことで、言い逃れできなくなってしまう。
坂口は公園で寝ていた高松の財布から金をくすねたところ、目を覚ました高松と揉み合いになり、石で殴り殺してしまったのだという。あれ? そういえば盗んだ腕時計はどうしたんだ?

事件を解決し、すっかり帰りが遅くなった探偵団。元太の案内する近道を通るが、かえって遠回りに……。元太版「あれれ~」が聞けるとはw



■あれれ~? おっかしいな~

コナンが何かを指摘するときの常套句といえば、御存じ「あれれ~、おっかしいぞ~」ですよね! 今回のエピソードでは「あれれ~? おっかしいな~」でしたが、我々コナクラには灰原さんのお陰で「おっかしいぞ~」でインプットされちゃってます。

『名探偵コナン』50巻・FILE.6「真犯人の伝言」より引用

今回は貴重(?)な元太Verも披露されましたねw



■【今週のおすすめ】『折れた剣』G・K・チェスタトン

今回ご紹介するミステリーは、「木を隠すなら森の中」という灰原のセリフから、G・K・チェスタトンが1911年に発表した作品『折れた剣』(原題:The Sign of the Broken Sword)。世界三大探偵に数えられるブラウン神父が活躍する短編小説で、短編集1作目となる『ブラウン神父の童心』に収録されています。

夜の森を散策するブラウン神父と、その相棒のフランボウ。ブラウン神父はフランボウに、「賢い人間なら小石をどこに隠すかな?」と問いかける。フランボウは「浜辺でしょう」と答える。神父は続いて「賢い人間なら樹の葉をどこに隠すかな?」と聞き、フランボウは「森の中ですよ」と答える。2人は英雄アーサー・セント・クレア将軍の記念碑や像や墓地を巡ってきたところだった。セント・クレア将軍は対ブラジル戦でごく少数の部隊を率いてオリヴィエ将軍に立ち向かい、捕虜となった挙句に首をくくられて殺された人物だ。その死体の首には折れた剣がかかっていたという。神父は、セント・クレア将軍の無謀な作戦の謎を語って聞かせる。

…というお話。おそらくブラウン神父のシリーズで最も有名な作品です。「賢い人間なら小石をどこに隠すかな?」「浜辺でしょう」の問答は、多くの作品で引用されています。ブラウン神父は文章が堅苦しくて読みづらいのですが、この作品だけでも読んでおいて損はないと思います。


灰原「Next Conan's HINT!」
コナン「回転イス!」
元太「あれ、ここどこ?」
歩美「ぐるぐるっと……」
光彦「回ってます」

コナン「地図見てみろ」

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