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小さな会社が外国人採用に挑戦した #2 コロナ禍突入編

■コロナで入国できない

2020年11月にインド人学生との運命的な出会いを果たしたものの、この記事を執筆している2022年2月22日現在もまだ入国できていません。

本来であれば2021年の11月〜12月くらいには入国できるようなスケジュールを想定していましたが、この期間は世界的にみても規制緩和にはほど遠く、鎖国状態が続いてしまいました。

そのため、2021年11月からは業務委託契約を締結。契約社員としてインドからリモートワークをしてもらいながら、入国のタイミングを待つことになりました。

基本勤務時間はインド時間基準ですが、週次報告会だけは日本時間に合わせて出席してもらっています。インドと日本の時差は3.5時間あるので、彼女にとっては朝7時開始となります。ですが、毎週自分の業務報告を日本語で伝えるために練習してから参加してくれたりと、面接の時に言っていた通りの、柔軟な適応を見せてくれています。

■海外在住のエンジニアとの契約事情

業務委託の内容にもよりますが、日本非居住者がプログラマーとして海外で作業した場合の支払報酬に関して、弊社の顧問税理士の先生に相談したところ、

  • 源泉税不要

  • 消費税上乗せ不要で処理時に控除不可

  • 報酬は円建てではなく、インドルピー建てで支払う

のがいいとのことでした。そのため弊社では契約で合意した額を現地通貨でお支払いしています。

海外送金の方法を調べていたら「Wise」という送金サービスを知りました。

簡単に流れを紹介したいと思います。

  1. まずWiseで口座作成します(法人の場合は審査あり)

  2. 口座開設後に指定口座(SBI)に入金すると、Wiseの口座に入金金額が反映される(〜20分)

  3. インドの銀行に振込(〜数分)

  4. インド着金

この一連の流れが完了するまでの時間ですが、営業時間内の入金かつ振込の場合、10〜20分程度で入金処理が完結できます。そして手数料が安い。振込金額にもよりますが日本の他銀行宛の振込手数料より安くなる場合があります。

そんな安さと使いやすさに感動して、給与振り込みにはずっとWiseを使用しています。

■在留証明書申請時の思わぬ出来事

業務委託での参画が始まってからも、入国準備はできるところから進めていました。まず行ったのは、東京出入国在留管理局で在留資格認定証明書(COE)の発行を申請すること。ですが、ここで想定外のことが発生しました。

申請後担当者から電話があり「本社所在地と代表者の住所が同じですが、来日後の勤務先はどうなっているのでしょうか?」と追加説明の要求が来てしまったのです。

オフィスレスの会社で、メンバーはそれぞれ自宅で働いているというのが実情。ですが取り急ぎ対応するために、私の住居の見取り図、私のデスクと、サブデスク、会議室(リビングルーム)の写真と説明を記載した資料を追加で提出したところ、約2ヶ月を取後、無事にCOE得できました。

弊社と同じように外国人採用を進めているオフィスレス企業さんは、予め提出資料として準備をしておくことがおすすめです。書類の送付はDHLが早くて確実です。(インドまでは1万円します)

■気になる言語問題

弊社メンバーの英語に関しては、読み書きはできるが会話はできないメンバーばかりがほとんど。そのため、さすがは国内で複数の言語を使うインド人、新しく学んでいる日本語の吸収力の高さには本当に驚かされます。

2021年2月に内定者インターンシップを実施した時は、まだ日本語を本格的に勉強する前だったので、指示内容や意図が伝わらないことがあり、全研本社に通訳者を手配してもらい相互理解を進めたりしました。

2021年4月頃からは全研本社の日本語教育講座が開始。弊社の内定者は授業を1回も休むことなくしっかり日本語習得に取り組んでいたため、業務委託を開始した11月からは日本メンバーと一緒に定例ミーティングに普通に参加して、大部分のニュアンスを掴んでいるようです。

インドで生活しながらも日本語を熱心に勉強していることが伝わるので、私たちもその頑張りに応えられるよう、コミュニケーションインフラの整備を着々と進めています。

1.Slack+DeepL API連携

弊社のコミュニケーション基盤の中心であるSlackに翻訳機能を追加しました。スタンプを押すと翻訳してくれるので、アプリの移動もなく便利です。

2.Notta

ZoomやMeetに文字起こしBotを参加させられるサービスです。まだまだ発展途上ではありますが、ほぼリアルタイムに文字起こしをしてくれるので補助的な使い方ができます。言語をテキストデータ化すると翻訳しやすくなるということで利用をはじめました。週次報告会と月次報告会くらいであれば最低限の料金で利用できています。

3.Zoom録画+Notion

Zoomで行う週次報告会と月次報告会は毎回録画をしています。Notionは有料ユーザーは容量無制限のため録画データの共有先として使っています。テキストの議事録の添付資料として張り付けていますが、振り返りに非常に役立っています。

4.通訳サービス

意思疎通の精度を上げる必要がある議題のときは、プロの通訳を全研本社さんに手配をお願いしています。

テクノロジーの進歩はめざましく上記サービスを組み合わせることで業務は回ります。まさにドラえもんの『ほんやくこんにゃく』は現実になりつつあるということですね。

以上、「小さな会社が外国人採用に挑戦する」コロナ禍編でした。

次回は、入国の兆しが見えてきてからのことについてお話しできればと思います。

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