氷川きよしとテイラー・スウィフトの類似点

氷川きよしの様子が近頃どうも違っている、というのは皆さんご存知の通りだと思う。2019年の紅白歌合戦ではロックシンガーさながらにボディコンシャスな衣装に身を包みドラゴンボールの主題歌をソウルフルに歌い上げていた。それだけでなく、近頃のきよしは綺麗になろうとしている。どう見てもきよしは綺麗になりたいのだ。人は「綺麗になりたい」という欲求に取り憑かれると、(おのれの美の天井が見えるまで)止まらなくなる。結果、現在のきよしはどんどん友近に近付いていっている。友近も痩せ始めてからどんどん綺麗になってきて、どんどんきよしに近付いていっている。氷川きよしと友近はまるで磁石のように惹かれ合っている。

氷川きよしの話をするのは気楽でいい。インターネットに氷川きよしの古参ファンはそう多くはいなさそうだからである。そんな新参ファンの私もきよしがズンドコ節出身ということくらいは知っている。ズンドコ節とソウルフルなロックナンバーは対局にある。ズンドコ節はお聞きのとおりズンドコしているためカッコイイとは言いがたく、どちらかと言わなくとも田舎の印象があらがえない。

ところで、田舎出身でもう一人、綺麗になった人といえばご存知テイラー・スウィフトである。テイラーも元々はカントリーミュージックをやっていたが、カントリーとは即ち「田舎」という意味であり、カントリー・ガールといえば響きは良いものの要するに「田舎娘」、あまり人から言われて良い気がする言葉ではないことは察するに余りある事実である。「綺麗になりたい」という欲求が沸き起こってもおかしくはない状況のなかで、見事にテイラー・スウィフトは綺麗になり、カントリーミュージックを歌うのをやめ、ゴリゴリのポップスを歌うようになり、あとはご存知のとおりだ。 

演歌は民謡ほど地域性のある音楽には思えないが、文化の根っこの部分としてはカントリーミュージックに近いものがあるような気がする。演歌とカントリーミュージック、綺麗になりたいという欲求、デビューから数年かけて花開く蝶……。私は氷川きよしとテイラー・スウィフトをどうしても重ね合わせて見てしまうようになった。

なんて言っちゃって、まあ冗談なんですけど、この冗談が伝わっているか不安で、冗談一つとってもかなり慎重に言わなくてはならない世の中になったことを痛感するのでありました。どうにかならんかね


執筆期間:当日思い付き即出し

HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞