watashi

「言葉数が少なく内向的で感情が見えない」と言われたわたしのこころとあたまのなか。

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わたしのこと【自己紹介】

初めまして わたしです 今日から始めました 詩を書きたいと思いました 初めての試みです これまではここにエッセイを書いていたのですが すべて消してしまいました 心機一転 これからは心の中に浮き上がる いろんなものを詩として書いていきたいです 時々 エッセイも書くかもしれません わたしのこと 特技はありません 長所より短所の方が多いです 好きな芸能人はいません 芸術にも歴史にも疎いです お酒は飲めません 本を読むのが好きです 活字から想像するのが好きです 空を見るの

    • 月【詩】

      今日の月は まるで海月のように 水の中をぼんやり浮かび ゆらゆらゆらゆら 左右に振れる ぽちゃんと流れ落ちる水は 月を鮮明にして 私の小さな目には 眩しすぎて見えない 今からあの国で始まる朝は 誰かにとって希望となるのか それとも苦痛になるのか わたしにとって いつかくる朝は 光となるのか暗闇となるのか そんなことを考えていたら 月はまたぼんやりと浮かび ゆらゆら大きく揺れ始めた

      • 灯【詩】

        コンビニの灯が漏れる駐車場で あなたを待っていた この景色とこの気持ちは きっと忘れてしまう ひとり待つ車の中で流れる音楽も 5年後にはきっと忘れていて あなたがわたしに何を買ったかも 覚えてないだろう 記憶の箱の中に入らないたくさんの気持ちが 雲のように風に乗って消えていく あの日の悲しみも あの日の幸せも あの日の苦しみも あの日の愛情も あの日の慟哭も きっと忘れてしまうのだろう そんな弱さを持っているわたしは きっと15歳の頃より すごくすごく強くなってる

        • 雪【詩】

          雪が降ったら 戸棚の小さな缶をこじ開けて ひとりでこっそり 甘いココアをいれよう 雪が積もったら くるりと振り返り 私は確かに自分で歩いてきたんだと ついた足跡を確認をしよう 雪が降ったら どこにも行けないんだと 温かい毛玉のようなねこを抱き 毛玉の可愛いところを ひとつずつ教えてあげよう 誰かの幸せを数えて わたしの幸せに加えよう 雪が降ったらいいのに 今日この街に 雪が降ったらいいのに

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        わたしのこと【自己紹介】

          ソレ【詩】

          彼は持っている 隣にいる見知らぬ人が天を仰ぎ どこにも ソレ はないと嘆く ひとり木陰で目を瞑り 彼はあの子が泳ぐ夢を見た 夢の中であの子は歌い笑い走り泳ぐ まるで魚のよう 目が覚めると 彼の握った手の中には 確かに ソレ が在る 見知らぬ人がまたいう 私は未来を見たがそこには ソレ はない 彼の手の中にある ソレ は妄想だと 彼は目を開け 手の中に在る ソレ を確かに見る 他の人には見えないとしても 一人ただひとり この先も歩いていくのだと ソレ を手に進むの

          ソレ【詩】

          石【詩】

          あなたが見積もった彼女の価値は わたしの想像よりもはるかに低い あなたが弄んだ彼女の瞳は あなたと会う前は輝いていたはずだった 確かに彼女の心には重い砂があったけど それらは少しずつ風に乗せ 彼女の背後へと消えていたのに あなたはわたしの知らない間に 彼女の肺に小石を投げ込んでいた 彼女は息ができなくなり 一人でじっと歯軋りをする あなたが決めた彼女の価値は わたしが信じた彼女の自尊心を壊し 彼女の瞳を潰した 誰のせいにもできない積み重なる罪が 彼女を少しずつ少しずつ殺す 誰

          石【詩】

          嘘【詩】

          彼女は時々吐き出すように 死にたいという でも本当は死にたいなんてきっと嘘で 本当のところ 死にたくなんてない だって 美味しいものが好きだし 毎日空をみてその色に感動してる それにきっと愛する猫と離れたくないはずで だからやっぱり死にたいんじゃない 愛想笑いしたり 自分のために嘘をついてみたり 誰かの陰口や仲間はずれに気づいたり そんなのが嫌で 気づかないでいいことまで 気づいて 見て見ぬ振りができなくて 傷ついて 毎日 ニュースが知らせる恐ろしい事件 増

          嘘【詩】

          魚【詩】

          冷たい雨を浴びながら 光る道を走る 先に見えるのは 彼女の後ろ姿 傘もささずに進む彼女に 差出せる傘もない わたしの両手には何もない 冷たい雨は靴下に じわり染みて 足を引っ張るから 彼女にいつまでも追いつかない 手を伸ばそうとしても 雨が腕を重く沈める いくら走っても追いつかない彼女は まるで魚のように雨の中で キラキラ輝いて消えていった

          魚【詩】

          窓の外【詩】

          こんな寒い朝に ひとり外を眺め 4階から見える景色は どこか浮かれていて まるでお祭りみたい 足音を鳴らしてベッドに戻り 冷たい食事をする 誰にも伝わらない喜びと悲しみが 小さな雪だるまのように 黒く汚れて溶けていく いつかここから飛び立つ日が そう信じて窓を開ける 空から舞い続ける雪が 目の前を過ぎていく

          窓の外【詩】

          過去【詩】

          捨ててもいいし 忘れてもいいし 消してもいい あの日のことなんか あの時の悲しみなんか なかったことにしていい いつまでも 小さなその瞳に その固まった小さな肩に 苦しみを乗せないでいい わざとらしく投げ捨てていい 忘れたと大声で叫べばいい わたしのせいではないのだと わたしは幸せになる資格があるのだと 堂々と前を見て歩いていい 過去はもう過去にあるのだから

          過去【詩】

          鳥【詩】

          朝のアスファルトに 陽が伸びた 電線で歌う鳥たちは なんて美しいんだろう 空を拾う鳥たちはなんて美しいんだろう 自由に わたしも 自由に この空を飛べたなら あの日の空を飛び回り 彼女の痛みを羽に巻きつけて 風の中に放てたのに

          鳥【詩】

          小さな彼女【詩】

          誰の目にも留まらない 小さくて目立たない彼女は 今日も目を伏せ足早に歩き いつもの場所で働き いつもの店で買い物をする 誰の目にも留まらない 小さくて目立たない彼女は 今日も花に水をやり まぶしく天を仰ぎ 空の写真を撮る 誰の目にも留まらない 小さくて目立たない彼女は 今日もパンを焼き 珈琲を淹れて本を開き 笑ったり泣いたりする 誰の目にも留まらない 小さくて目立たない彼女は 誰かのためにと 落ちているゴミをゴミ箱に入れ グラスで濡れたテーブルを拭く 誰の目にも留まら

          小さな彼女【詩】

          残り香【詩】

          カーテンが踊るほど 空気を入れ替えた 悲しみはとうに この部屋からだしたのに   悲しみの残り香は まだこの部屋に漂っている

          残り香【詩】

          待つ【詩】

          あの光を待つあいだ 小さな言葉を紡ぐ 小さな部屋で ひとり言葉を紡ぐ 大それたものではなく 生きていることを 呼吸していることを 確認するため言葉を紡ぐ あの足音のために 生きてるわけではなく あの温もりのために 生きてるわけでもない ただ待つあいだ わたしは言葉を紡ぐ あの耳に聞かせることもない 誰にも届かない言葉を 紙もペンもわたしにはいらない この世界には なんて美しい 言葉にならない果てしないものが ありふれたものとして 人の背中に流れていくのだろう ただここで

          待つ【詩】

          風の始まる場所【詩】

          カーテンの向こう 青い屋根の向こう ビルも街も超えて あの山の向こう あの雲の下あたりの 風の始まる場所から 今日もあの子の笑い声が聞こえる さらさらと音を立てて 部屋のカーテンが揺れるたび 乾いた白い花びらが あの子の笑い声で彩られる ひらひらした光が まるであの子の瞳のように 七色に反射してる 風が運んでくる あの子の懐かしい匂いと笑い声を

          風の始まる場所【詩】

          水【詩】

          言葉は水のように 山から流れ続ける 時に言葉の水は 彼女の心の渇きを癒し 豊かに潤し そして芽吹かせる でも時に 言葉は水のように 山から流れ続け溢れでて 彼女を溺れさせる 言葉の水は 彼女すべてを取り囲み 呼吸を奪う 言葉の中で溺れる彼女は 笑っているような苦しげな瞳で こちらを見つめる 手を差し伸べることも 空気を送ることもなく ただ見ている人たちの中 彼女は言葉の水から抜け出せず 静かに静かに溺れる 誰かが 手を差し伸べようとしたけれど 他の誰かが 彼女は笑

          水【詩】