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「質問」して自分を暴くこと。

はじめまして

ひょんなことから毎週日曜日「サウダーヂな夜」の昼営業にて働くことになりました。城下をぶらぶらする際には、ぜひ私の話し相手になってください。もしくは面白い本もあるのでふらりと読書に寄っていただけたら。

そして今日から週に1回ブログを書くことになりました。なにを書けばいいのか迷ったのですが、サウダーヂのテーブル席で寺山修司の秘書の方が書いた「質問」という面白い本を見つけたので、自分の近況もふまえてその本に少しだけふれてみようかと。

まわりはどんどん変わるのに私はいつまでも変わらない。最近そんな時間を過ごしています。特に恋愛や結婚に関しては完全に置いてけぼりというか、なんだかひとりでもたもたとしている。

このところ友人の結婚式が一気に増えた。知っている友人の横には知らない人がいて、みんなが知らないところでそれぞれ前に進んでいる。自分がこれまで付き合ってきた恋人が結婚した話や子供ができた話を聞くと愕然とする。昨日なんて元恋人がベビーベットを買って浮かれているという話を大学の同窓会で聞いて、興味なさそうに笑ったふりをしたけど心の中では超巨大爆弾が投下された。

私の好きな『ビフォアサンセット』という映画には、主人公セリーヌが9年ぶりに再会した男性に向かって泣きながらブチキレるシーンがある。

「今まで付き合った人は皆結婚したわ。そして電話してきて、君のおかげで愛が何かわかったって。殺したいわ!なぜ私にプロポーズしないのよ!」

私はこのセリフを最近よく思い出す。誰かに対して未練があるわけじゃない。だけど、私は何がいけないのか、何が間違っているのかわからなくて泣きそうになる。私は誰かと「楽しい」を共有したいだけなのに、ただそれだけが全然うまくいかなくて悲しくなってしまう。今の私にとって恋愛は超難関だ。もしかしたら東大に受かるほうが簡単かも。

誰かと一緒にいることはすごく簡単でシンプルなことだと思っていたけど、そうではないらしい。一度そんな風に考えて始めてしまうと答え探しにキリがなくなってしまう。私はドツボにはまってしまったような気がしてならない。

前置きが長くなってしまったけれど「質問」にはそんな質問がたくさんあった。考えなければ、気にしなくてもすんだようなことが質問となって自分に問いかけてくる。真っ白な1ページにたったひとつの質問が365個。

私の人生には、まだまだ答えがでない質問が山のようにある。ひとつひとつ考えることができたら、答えを見つけることができたら、きっといいんじゃないかと思う。だけど考えないで知らずにいる方が幸せにいれるんじゃないかとも思う。

かるい好奇心でページをめくってみたらとんでもない本だ。恐ろしい。シンプルな質問が私たちの時間をひょいっと取り上げていく。

だけど「質問」が置いてあるテーブル席に偶然座ることがあったら是非ひらいてみることをオススメします。私はそうやって自分のことを暴いて言葉にしていくことが好きだったりします。

ではまた。


2016年5月

「サウダーヂな夜」という変わったカフェバーで創刊された「週刊私自身」がいつの間にか私の代名詞。岡山でひっそりといつも自分のことばかり書いてます。