わたしのせいかつ

ことばを愛しています。

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  • 固定された記事

野暮かなと思いつつ、やはりどうしてもお礼を書き残したいです。わたしの言葉たちに目を通して頂き、さらにはスキまでくださったみなさま、ほんとうにありがとうございます。とてもうれしく、こころがあたたかく、文にしてよかったと思えます。これからも書きます。

    • 祝日(カネコアヤノ)

      『嫌われないように毎日不安にならないようにしている』 私がこの歌を助手席で歌っていて、赤信号で車が止まった時、こちらを向いて、心配そうにやさしく頭を撫でてくれたあなたの愛を、わたしは忘れないよ。 私が自分の繊細さを飼い慣らせず、静かに暴走する感情に振り回されて、床に沈みこみ動けなかったとき、わたしの背中を温めて、自分が無力だと涙を一筋見せてくれた貴方の美しさを、わたしは忘れないよ。 本当にお金に困ったとき、自分の弱さを隠して、わたしの重たい問題を一緒に背負おうとしてくれ

      • 中村森さんの『帆を揚げる会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ』という短歌のおかげで、去年は夢みたいな時間を2度ほど過ごせた。それならば会いに行こう、と決めたあの瞬間、これは生きる決意なのだと誇らしかった。もう私が死なないためなのだと思ったら、なんだってできた。

        • 私と母はお互い少し寂しいくらいの距離にいる時、ラジオの周波数が見つかるように、カメラのピントが合うように、パキッと突然仲良くなれる。ある程度離れると、雑音やもやが晴れて愛だけ見えるようになるんだよね。私と母は同じ性格をしているから分かるんだよ。寂しいけど、寂しいくらいでいいんだよ

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        野暮かなと思いつつ、やはりどうしてもお礼を書き残したいです。わたしの言葉たちに目を通して頂き、さらにはスキまでくださったみなさま、ほんとうにありがとうございます。とてもうれしく、こころがあたたかく、文にしてよかったと思えます。これからも書きます。

        • 祝日(カネコアヤノ)

        • 中村森さんの『帆を揚げる会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ』という短歌のおかげで、去年は夢みたいな時間を2度ほど過ごせた。それならば会いに行こう、と決めたあの瞬間、これは生きる決意なのだと誇らしかった。もう私が死なないためなのだと思ったら、なんだってできた。

        • 私と母はお互い少し寂しいくらいの距離にいる時、ラジオの周波数が見つかるように、カメラのピントが合うように、パキッと突然仲良くなれる。ある程度離れると、雑音やもやが晴れて愛だけ見えるようになるんだよね。私と母は同じ性格をしているから分かるんだよ。寂しいけど、寂しいくらいでいいんだよ

          でっけえ傷があるままで

          でっけえ傷があるままで、私はこのままでいいのだ。 やっと傷を直視できるようになってきたのだ。 やっと傷の深さを見つめられるようになったのだ。 やっと傷の本当の深さを知ったのだ。 深い傷があるままで、膿んだままで大丈夫 いつかはきっと治ること 膿がでたらかさぶたになること かさぶたのとれかけは痒くて気になること かさぶたがとれてうまれかわった新しい皮膚が やわらかな桃色をしていてかわいらしいことだって、 私はよく知っているので。

          でっけえ傷があるままで

          しっていた

          好きな人のこと、客観視したときに恐ろしくなるくらい隅々まで好きになれるタイプなんだけれど、それを当の本人に伝える事ができない。たとえその人と両思いになれたとしても。 ひと目見た時から美しいと思っていた人類が、巡り巡って自分のことを好きになってくれた事があったけれど、私はとうとう、別れの時がくるまで、”あなたが全部知ったら気持ち悪くなっちゃうくらい、わたしあなたの事が大好きですよ”って、伝えることができなかった。 気持ち悪いくらい大好きな人に、気持ち悪いと思われるのが恐ろし

          恋愛ぼけが抜けてくると、歌の好みが整ってきます。恋愛ぼけがこない人と、恋愛できたらいい。

          恋愛ぼけが抜けてくると、歌の好みが整ってきます。恋愛ぼけがこない人と、恋愛できたらいい。

          お腹がいっぱいになったら思いついた歌を歌うルールを設けてみたんだけど、アンパンマンの歌詞良すぎて泣いちゃった。わからないままおわる、そんなのは、いーやだ

          お腹がいっぱいになったら思いついた歌を歌うルールを設けてみたんだけど、アンパンマンの歌詞良すぎて泣いちゃった。わからないままおわる、そんなのは、いーやだ

          家族との記憶を食べて幸せの追体験を試みる朝

          家族との記憶を食べて幸せの追体験を試みる朝

          やっとあえたね

          子供の頃から魔法使いに憧れていて、見えない世界のものを調べまくっていたのだけれど、その中でもつよくつよく憧れたのが、フェアリーリングを見つけることだった。 妖精が輪になって踊った場所に、輪っか状にキノコが生えると言う言い伝え。 空想の世界のものが実在する証拠のようで、想像の世界が地上にも降りてくるように感じられて、あまりにも素敵だったから、山に行く時や自然のそばを歩く時、いつもぼんやりとフェアリーリングを探していた。ような気がする。でも見つけられたことはなかった。ちいさな

          幸せなこともストレスになるので、と言う言葉はわたしのおまもりです。幸せすぎて溺れかけてしまったとき、幸せの中で泳げない自分に罪悪感を感じたとき、ふんわりすくってくれるので。

          幸せなこともストレスになるので、と言う言葉はわたしのおまもりです。幸せすぎて溺れかけてしまったとき、幸せの中で泳げない自分に罪悪感を感じたとき、ふんわりすくってくれるので。

          わたしと母のこと

          夢を見ているようだった。ずっとずっと、だれかの夢を覗かせてもらっているような。こんな体験をさせてもらったのは、生まれて初めてだった。 物語の終盤、また同じ人生の世界線に戻ろうとする亡き母の魂に、そこに戻れば、火事で死んじゃうよという眞人。それに対し眞人を産めるなんて幸せじゃない?それに火は素敵じゃないか、のようなことを彼女は笑顔で言ってのける。そして火事で死ぬことを知りながら再び眞人の母としての人生に戻ることを選び、力強く軽やかに元の世界線へ戻ってゆく。 あのセリフが脳裏

          わたしと母のこと

          君たちは

          内容も、主人公も、物語も全く予想がつかないまま見に行った。ゆえにすべての映像が目新しく、そしてすべての映像がくまなく美しかった。 なんの情報も出ていないジブリ作品を映画館で見るなんていう体験は、今を逃せばもう一生できないと、なるべく事前に情報を入れないように努めて過ごし、満を持して見に行った。 私はジブリ作品を、現実からエスケープしたいときによく見ていたが、この作品で一番強いエスケープの感覚を味わったように思う。誰かの夢に潜り、物語が終わると同時に夢から覚めた感覚だった。

          生まれ変わったら

          その日が去れば、もう一生会えない可能性の方が高い人と、会って最後の話をした。 その人には、最後の最後まで、できるだけ多く幸せでいてほしいと思う。その人への愛が私にはある。でも私が持っている愛は、その人が私に向けてくれている愛とは違う種類だった。私からは返せない愛だった。同じ種類の愛を返せないことは、出会ってからこれまでずっとずっと、分かりやすく伝えていた。それでもその人は私に愛を注ぎ続けてくれていた。 またいつか会えるみたいに、適当な話をたくさんした。流れで、輪廻転生を信

          生まれ変わったら

          『嫌われる勇気』という本を今更になって読み、ぼこぼこに価値観を叩き直されている。整体みたいに、思考の歪みがばきばきと音を立てて整っていく。今読んで良かった。このタイミングだったな。文にできるかな。文にします。

          『嫌われる勇気』という本を今更になって読み、ぼこぼこに価値観を叩き直されている。整体みたいに、思考の歪みがばきばきと音を立てて整っていく。今読んで良かった。このタイミングだったな。文にできるかな。文にします。

          大好きだった人が結婚する

          大好きだった人が結婚することを決めたらしい。 大好きだった彼は、3年ぶりに再会した私に、煙を吐きながら教えてくれた。 私は彼のことを本当に好きでいた。 最近ハマっていた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、女性が思いを寄せる男性に、「お慕いしております。」という言葉で、愛を伝える場面があったが、私の彼への気持ちは、その言葉に近いような気がする。 大好きだけどそんなに軽い言葉じゃなくて、愛しているというほど情熱的でもなくて、ただ、尊敬している人の幸せを祈るような、静かな気持ち

          大好きだった人が結婚する