カリフォルニアのギグ法で大混乱が発生中

今年のはじめAB5法(いわゆるギグ法案)が施行されたが、現在カリフォルニアでは大混乱が発生している。
この法律は、労働者が従業員か請負業者かの区別の線引きを厳しくし、労働者の権利を守ろうという趣旨だった。しかし、実際施行されてみると法律のあいまいな言葉により大きな混乱がおこっている。AB5法案には、規制強化の免除対象としていくつかの職種を定義しており、たとえばそれの一つが芸術家だった。しかしこの芸術家の定義があいまいであるため、すでにいくつかの芸術関連の団体は制作を延期またはキャンセルするようになるなど影響が出始めているのだ。
カリフォルニア州の地元新聞であるLAタイムズが、同州のアーティストにその影響を聞いたところ、カリフォルニア中のジャズやクラシックミュージシャン、芸術非営利団体のディレクター、魔術師、衣装デザイナー、俳優、バーレスクダンサー、フリーランスのフードスタイリストなどのアーティストから、120以上の回答が寄せられたという。そして圧倒的多数はAB5が彼らのキャリアを傷つけているというネガティブな評価を下したというのだ。労働者を守るはずの法案が労働者にとって不評だという皮肉な結果になっている。

https://www.latimes.com/entertainment-arts/story/2020-02-12/how-ab5-is-impacting-california-readers-in-the-performing-arts

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