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「まちがいだらけの日本語文法/町田健」/私の本棚(1)から(note80)

みなさんこんにちは。「言葉のちから」のnoteを書いているmina@ことばの垣根をこえるひと です。このnoteを訪れてくださったご縁に感謝いたします。

さて、今日は「まちがいだらけの日本語文法」を取り上げます。

まえがきには一部、次のように書かれています。

私たちには日常生活で、いつも誰かに自分の意志を伝える必要が起きてきます。そしてその相手が、私たちが意図しているのと同じ事柄を理解してくれることが、私たちにとって望ましいことは言うまでもありませんし、そのことによって私たちは、そうではない場合よりも大きな利益を得ることができます。

「まちがいだらけの日本語文法」(町田健、講談社現代新書1618/2002年7月20日発行)

 この部分を読むと、特に他人との会話に慣れていない世代の人たちは、意志の疎通をはかる必要に迫られる場面で相当苦労されている方がいらっしゃるのではないかと思います。仕事であれば当たり前と言われればそれまでですが、基本的に外国の人たちと異なり、「話しあう」とか「自分の言いたいことがきちんと相手に伝わる」かどうか、訓練する場が若い世代よりも少ないのではないかな、と思ったわけです。

 日本人なら日本語を話せて当たり前、と思っている方は、実際にライティングやディベートの場面で要領よく話す訓練をすると、「仕事で通用する話しかた」というものが意外と難しいことに気づかれるのではないかと思います。外国の方も日本語を学ぶのに困難を感じることがあるようです。

では、目次の部分からかいつまんで挙げていきます。参考になりましたらどうぞ。ここでは、「国語」ではなく「日本語」と言っているのがミソです。

目次

はじめに 文法はなぜ必要なのか

第一章 単語が並んで文を作るしくみを考える

1文を文節に区切って何がうれしいのか

2「自立語」と「付属語」の区別は何の役に立つのか

第二章 同士を見れば文の性質がわかる

1「未然形」や「連用形」という名前はこれでいいのか

2自動詞と他動詞の区別はよくわからない

3日本語にはどうして未来形がないのか

第三章 助動詞は文の性質をさま様に変更する

1動詞を否定する「ない」と形容詞を否定する「ない」は違う

2「推量」や「推定」の助動詞をどう区別するか

3「れる」「られる」の教え方は正しいか

第四章 助詞が「助ける」もの

1「格助詞」の「格」とはどういう意味なのか

2「は」はどうして「助動詞」なのか

第五章 文のしくみを説明してこそ「文法」だ

1「太郎は平泳ぎが上手だ」の守護は何か

2 どうして日本語の述語は文末に来るのか

3 日本語にはどうして関係代名詞がないのか

第六章 国文法はどうしてこんなに問題が多かったのか

おわりに



ここまでお読みいただきありがとうございます。

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