ミロ

砂漠で飲む
ミロ
熱が真っ青な形を
自由に作っていく最中
契約書に火をつける
拡大鏡

列車に乗り
南に向かう
蝶の標本をポケットに忍ばせ
顔を伏せている
派手なシャツが汗ばんでいく
音楽とニュースが落ち着かなく切り替わるラジオにいらつく
とてつもなく大きなものを忘れたのだがそれが何かを思い出せない
ぼやけた図像と感覚で呼び起こす
新しい神の仕草
それを元手にネットショップを開設した

くだらないほどに分かちがたいな
幸運と美は
だから柔らかな鬼の着ぐるみで踊る
00年代独特の野性味で


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