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大人の知らないロブロックスの遊び方

こんにちは。発達障害や不登校の子向けの教室やWebサービスの運営をしている中里です。



仕事柄、子どもと遊ぶ時間が長いので「子どもが大好きでよく遊んでいるけど、親の私には分からない」というゲームの話を今までも何度か書いています。



今回はロブロックス(Roblox)について。

世の保護者のみなさん「1-2年前は全然やってなかったのに、最近うちの子はずっとロブロックスばかりやってる」って方多いでしょう?

Branchでも、去年はさほどでもなかったのですが今年に入ってから急に流行りだしました。



また、ビジネスマンの方々にとっては「上場ニュース」と「メタバース関連ニュース」でその名前を聞いたことでしょう。


日々遊んでいる身として、ニュースではなく「子どもはどんなところが面白いと思って遊んでいるか」という視点で記事を書いていきたいと思います。


どんなサービスか?

サービスの仕組みなどの詳しい内容は上記noteなどを見た方がいいと思うので、僕からはざっくりと説明します。

ロブロックスは

・自分のアバターを使って

・フレンドと一緒に

・ロブロックスプラットフォーム上にあるたくさんのゲームで遊べる

サービスです。

これだけだと、マインクラフトやフォートナイトと一緒じゃん、と思うかもですが、少し解説します。

マインクラフトとの比較で言うと、マインクラフトが「サバイバルモード」「クリエイティブモード」の2つのモードで遊ぶことがメインであり、サードパーティー(プラットフォーム上にある、他の人が作ったサービス)のゲームで遊ぶことはあくまでサブなのに対して、ロブロックスはサードパーティーゲームがメインのサービスです。

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こちらがロブロックスのホーム画面です。

ここに載ってるのが「すべて」サードパーティーのゲームです。

フォートナイトもソロ/デュオ/スクアッドなどのバトルロイヤルがメインのゲームでサードパーティーはあくまでサブなのですが、ロブロックスは「サードパーティーがメイン」なのです。

なので、App Storeの方がイメージとしては想像しやすいかもしれません。


ここが一番大きな違いですね。

なお、僕はスマートフォンでやっていますが、ロブロックスにハマってる子達の半数はPCでやっており、クロスプラットフォームで遊べるゲームでもあります。


どんなゲームで遊んでいるか

さて、ロブロックス上にはたくさんのゲームがあることがお分かり頂けたと思うのですが、次はどんなゲームで遊んでいるかです。


IP無視のゲーム:ワンピース、呪術廻戦、鬼滅の刃

これですよ。おそらくニュースに書きづらいから、あまり世に出ていない気がしますが、ロブロックスで一番人気なのは、おそらくこれです。

オフィシャルじゃない、一般ユーザーさんたちが作った大量の海賊版ゲームで遊んでいます。

子どもたちは

「大好きな呪術廻戦の領域展開ができる!」

「鬼滅の中で猗窩座 vs 煉獄ができるー!」

って興奮しながら遊んでるわけです。

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↑呪術廻戦の五条悟


例えば「ドラゴンボール」って検索したら、こんな画面です。

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すごい量のドラゴンボールパクリゲーが出てくるわけです。

こういうのが「ワンピース」でも「ナルト」でも「呪術廻戦」「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「ジョジョの奇妙な冒険」などなどなど、どんな漫画/アニメでも出てるんです。

これ、どうなんだろうなー、と大人の僕は思いますが、実際IP持ってる会社さんはどんな気持ちで眺めてるんですかね?


さて、実際のゲーム内はどんな感じでしょうか。


うでたせして

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経験値的なものがあがって

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新しい技や服がもらえる

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とほぼこんな感じです。

要は

修行して→ポイントたまって(経験値あがって)→何かを手に入れる

というループです。
手に入るものがドラゴンボールやワンピースなどの技だったりするわけです。

修行は腕立て伏せもあるし、パンチなども色々あるのですが、これはとにかく「画面をタップし続ける」、PCの場合は「クリックし続ける」という形です。

大人がやるには「え、飽きないの!?」って思ってしまう単純作業で結構辛いのですが、そのアニメのキャラが大好きな子どもは1日8時間とかクリックしたりして技を極めていたりします(極端な例)。

それで覚えた色んなキャラの技を「ドヤっ!」って僕に見せてくれます(カワイイ)。


マインクラフトサードパーティのようなゲーム:例マーダーミステリー


お次は普通です。

マインクラフトのサードパーティーにあったようなゲームは基本的に全部ロブロックスにもあります。

例えば、マインクラフトでも人気だったマーダーミステリーですね。

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まぁこれはApp Storeでも普通にあるようなゲームがたくさん並んでいます。

一つだけアップストアと違うのは基本的に「アバターを操作する」ゲームなんです、ロブロックスって。

なので、そうじゃないもの、例えばパズルゲームとかそういうのはないです(強引に組み込んでるものあるけど、ほぼないです)。


街遊び、家作り、生活

お次です。

Livetopiaとかが有名なのかな。

イメージはどうぶつの森とか、箱庭系ゲームとかを想像して頂ければと。

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戦い系ゲームが苦手な子が遊んでいますね。

どうぶつの森が好きな子はここでも遊んでいる、というか。

アバターも街も家も、とにかく自分の生活環境をデザインするのが好きな子がこういうので遊んでいます。

コロナの間は、こういうアプリの中で子どもの家に招待してもらったり、一緒にホテルに泊まりにいったりと僕もたくさん楽しい思い出があります。

生活を共にすると、すごく身体性を感じるんですよね。

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一緒にお風呂入ったり


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一緒に飛行機乗ったり


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ダラダラしたり


他にもたくさんの種類のゲームがありますが、ロブロックスをざっくり理解頂くにはこのあたりのカテゴリーがあることを理解して頂ければと。



友だちと遊びやすくする仕組み

僕が特にロブロックスが優れているなぁと思う点は「友だちと遊びやすい」という点です。

例えばこの画面、

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友だちのアカウント名の下にゲーム名が出ていると「今この友だちはこのゲームで遊んでいる」という意味です。

で、その友だちの名前をタップすると上記画面に遷移するのですが、ここから友だちが遊んでいるゲームに直接飛べます

更に言うと、ゲームによりますが、その友だちが遊んでいるサーバーに入れることが多いです。

これ、例えばApp Storeだと

・友だちがどんなアプリで遊んでいるか分からない(ほんとはもっとGame Centerを利用させて、ここをやりたいAppleさん)

・友だちと同じアプリで遊ぼうとすると、アプリごとに会員登録、アバター設定がいる
→ロブロックスはゲームごとの登録はいらないし、アバターは先に設定しておいて全ゲームで共通になります(ゲーム内で変身するものは別)。

・簡単に友だちと同じサーバーには入れない


と、結構面倒なんです。

個人的には、この

「友だちが遊んでいるゲームサーバーに登録なしですぐ入れる」

ってのが最強のソーシャルゲームの仕組みだな、って思います。

(「その昔、Greeやモバゲーというのがあってだな、、、」とネット老人会の方々は言うと思いますが)



さて、ザザーっと説明しましたが、どんなサービスなのかは伝わったのではないでしょうか!?

まぁ、記事見てるよりも触ってみた方が早いとは思いますけどね。

意外と先に遊んでいる友人がいないと入りづらいサービスではあるので、上記記事を読んでお子さんの理解に役立てて頂ければと。




Branchでは「子どもがやっているけど親は分からない」というゲームをスタッフと保護者で遊ぶ、保護者ゲーム会なども実施しています。

その他、お子さんの好きなことの追求にご興味ある方はぜひ問い合わせてみてください。ゲームでも生物でも折り紙でも、色々なことに詳しいメンバーが揃っています。






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