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OpenAIの検索結果「コーカサスの白墨の輪」

前回、「千人針」についての検索結果を紹介したが、最近、goolgeのBARDが利用できることになり、以前から使用していたBingチャットと、chatGPTの三つで、同じ項目を検索してみることにした。

キーワードは、「コーカサスの白墨の輪」。ブレヒトの有名な戯曲で一つで、学生時代に英語劇の演出をすることになり、当初この作品の予定だったが、登場人物を増やす必要があり、「セチュアンの善人」を上演することになった。そうした思い出の作品だが、予想外に通常の検索エンジンではなかなかよいあらすじが見つからなかったことが頭の隅にあった。

宮崎県宮崎市佐土原町の郷土玩具、佐土原人形のなかに饅頭喰い人形がある。宮崎市がまんじゅう購入日本一というニュースに沸き立つとともになぜ宮崎市がまんじゅうという疑問符が県民の頭に浮かんでいる。そんななか多くの宮崎市民に思いつくのが、前述の饅頭喰い人形である。

饅頭喰い人形については、父と母どちらが好きか問う両親に饅頭を二つに割って、どちらが好きか問うようなものだと諭すエピソードである。

この話を大学卒業後に宮崎市に暮らすようなってから知り、まさに逆「コーカサスの白墨の輪」だと思ったことを思い出した。このことを説明するために「コーカサスの白墨の輪」のあらすじをことある毎に調べていたが、その度にうまいあらすじを見つけられずにいた。

前置きが長くなったが、そういう次第で、「コーカサスの白墨の輪」についてそれぞれのAIに聞いてみた。

まずは、最も新しいgoogleのBARDに聞いてみた。

Q:コーカサスの白墨の輪という物語のあらすじを教えてください。
A:コーカサスの白墨の輪は、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトが1944年に書いた戯曲です。ブレヒトの叙事劇の例であるこの劇は、赤ちゃんを救い出し、赤ちゃんの裕福な実の両親よりも優れた母親になる農民の少女についてのたとえ話です。

ちょっと控えめだったので、質問を変えてみる。

Q:もう少し詳しい物語の筋を教えてください
A:はい、コーカサスの白墨の輪のあらすじをご紹介します。
時は1920年代。コーカサス地方に住む農民の少女グルシェは、反乱軍が領主の城を襲撃した際に赤ん坊を拾います。グルシェは赤ん坊を自分の子として育てますが、数年後、領主の妻が赤ん坊を連れ戻しにやって来ます。グルシェは赤ん坊を離れたくないのですが、母親になる資格がないと判断されてしまいます。
赤ん坊の親権をめぐって裁判が行われ、グルシェと領主の妻はそれぞれ自分の育て方が赤ん坊にとって最善であると主張します。最終的に、判事は赤ん坊を白墨で描かれた円の中に立たせ、母親が赤ん坊を引き抜くことができる人に赤ん坊を渡すと宣言します。グルシェは赤ん坊を引き抜くことができ、赤ん坊は彼女に残されます。
この物語は、母親とは血縁ではなく、愛情によって定義されるという教訓を語っています。また、母親は社会的な地位や財産に関係なく、誰でもなることができるという教訓も語っています。

どちらも出典の明示は全くない。おおよそ記憶と違わない。
続いてBingチャットに聞いてみた。

Q:コーカサスの白墨の輪という物語の詳しいあらすじを教えてください。ラストのシーンも部分も含めてください
A:申し訳ありませんが、私は「コーカサスの白墨の輪」という物語の詳しいあらすじやラストのシーンについての具体的な情報を見つけることができませんでした。ただし、「コーカサスの白墨の輪」は、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトによって1944年に創作された戯曲であり、主人公はある領主の邸宅で女中として働くグルシェです1。

なんと、こちらからは回答を拒否された。ただし、出典を4つ明示している。

東京演劇集団風 – コーカサスの白墨の輪 (kaze-net.org)

ベルトルト・ブレヒト - Wikipedia

コーカサスの白墨の輪 - 徒然日誌 (goo.ne.jp)

こちらには文中にあらすじがあるが、こうした文中のあらすじの抽出がむずかしいらしい。さて、最後は期待のchatGPTである。

Q:「コーカサスの白墨の輪」という物語の詳しいあらすじを教えてください
ChatGPT:「コーカサスの白墨の輪」は、日本の小説家、江戸川乱歩による推理小説であり、大正時代の日本を舞台にした物語です。
あらすじは以下の通りです。
主人公の私立探偵・明智小五郎は、ある日、客である仙道敦子から、自分の父親が殺されたという話を聞かされます。仙道敦子の父親は、十年前にコーカサスの白墨の輪という謎の宝石を手に入れたと言われていましたが、その後消息を絶っていました。そして、最近になってその宝石が再び現れ、そのときに仙道敦子の父親が殺されたのだというのです。 
明智は、この事件に興味を持ち、仙道敦子とともに調査を始めます。事件現場を調べたり、被害者の周辺の人物を尋ねたりしながら、彼らは事件の真相に迫っていきます。
やがて、事件には数々の謎が浮かび上がってきます。なぜ仙道敦子の父親は、十年もの間、宝石を隠し続けたのか? そして、その宝石はいったい何者なのか? 明智と仙道敦子は、事件の真相に迫ります。
最終的に、明智は事件の真犯人を見つけ出します。その犯人は、あまりにも意外な人物でした。事件の背後にある、複雑な策略と計画が次々に明らかにされ、読者は驚愕することになります。
「コーカサスの白墨の輪」は、緻密な推理とストーリー展開、キャラクター描写などが高く評価され、江戸川乱歩の代表作のひとつとして知られています。

なんと予想の斜め上を行く回答であった。既にある話を探すことなく、創作に行くんですね。ちょっとあまく見ていました。

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