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地域社会人リーガーとは






今年から加入した社会人サッカーチーム。チームは四国リーグに所属。これまで自分は県リーグでのプレー経験しかなく、初の地域リーグ(J5)挑戦となる。







このタイミングで"地域社会人リーグ"について考えてみた。






今後、高卒や大卒選手たちがJリーグに入れなかった受け皿として考えられる選択肢の1つとして、もっと認知されるようになれば。ただあくまでもアマチュア枠。






本当に甘い世界ではなく、環境や設備が整っていないチームは多い。グランドが土、クラブハウスが無い、TMが少ない、etc…といったことが起こり得る極めて過酷な環境。






チームや選手によってプロ/アマチュアの契約形態は様々であり、サッカーでお金を貰えない人の方がほとんど。収入を得られる人はほんの一握りの世界。

これは地域リーグという舞台を選んだ使命でもあるが。





しっかり社会人としてのキャリアも築いていく路線としては、JFLに存在するようないわゆる企業/実業団チームからオファーを勝ち取り、正社員としてフルタイムで働く→夜に練習といったように・・・生活や収入は安定するだろう。

ただチームとしてはプロ化/上カテゴリーへの昇格意思がないクラブであり、選手個人にとっては上に行くためにクラブを離れるというのは大きな決断になる。

企業チームの選手であっても優秀な選手ならJクラブから引き抜かれ、プロの選手であっても実力がなければアマチュアクラブへ落ちてくるという訳で、基本的にその構図は変わらないが。





そんな地域リーガーたちに求められているものとは?





・・・・・






サッカーを続けていくためには、給料(期待値込みでの報酬提示)にこだわらず、泥臭く上を目指していく。

事実を受け止めて、覚悟を持って取り組まないと何も残らない。たとえ0円プレーヤーに近い存在に置かれたとしても。





やはり年齢とともに夢を諦めざるを得なくなる。
日本のプロサッカー選手の平均引退年齢は20代後半。これは他競技と比べて低く、選手キャリアが圧倒的に短いためにセカンドキャリアへの準備期間も短くなる。





そんな現役中の貴重な自由フリーの時間に何を考えて行動を起こすのか。

・チームからのサポートで紹介斡旋された、優遇条件での仕事を生活のために受動的に行うのか。
・筋トレやボディケアの時間に使うのか。
・別の収入源を生み出すスキルを磨いておくのか。




“副業”ではなく「デュエルワーク=“複業”」を始めるかのような熱心さで、サッカー以外の仕事にも力を注ぐ。娯楽の時間をできる限り割いて、しっかりマネジメントしないと何も残らない。





①お金を稼ぐ時間
②自分に投資する時間
③サッカーする時間


同世代は社会人としてバリバリ働いている一方で、それでも費用対効果コスパが決して良いとは言えないサッカーに投資する目的。
なんとなくサッカーだけをやっている時間はもったいない、草サッカーではなく地域リーグでプレーする意味。

両者の違いは、サッカーで生計を立てようとしているか、していないか。
「趣味」を極めたいのか、「仕事」として上を目指したいのか。





地域リーガー→Jリーガーに成り上がるには
①チームと共に昇格
※Jリーグ入会にはリーグ成績や一定の観客人数、スタジアム条件等の資格要件が必要。
②オファーをもらい個人昇格






引用 http://www.kanto-sl.jp/about.html




ただこの壁は非常に大きくてかなりの狭き門。




引用 https://aboutj.jleague.jp/corporate/aboutj/licence/shikaku/






最近でこそJクラブ⇄地域リーグ間の移籍というレアケースが起き始めているけれど、それもベテランの有名選手が引退前のセカンドキャリア準備期間としてチームを選んでいるような印象。
意外と引き際、辞めるタイミングを見失っている選手は多い。とくにJ3以下では。





当然、上カテゴリーの選手たちはさらに良い環境/施設でトレーニングしている訳であるが、地域リーガーの多くは、サッカーでのしあがるという夢を追いながら、他の仕事を抱えている。ダブルワークをしていれば、夕食時にはヘトヘトだ。それでも過酷な環境で上を目指してやっていくのであれば、相当の覚悟が必要になる。







どのカテゴリーにおいても言えることではあるけれど、コンスタントに試合に出場し続けないと、簡単には契約更新を勝ち取ることはできない。
やはりサッカー選手としての価値を上げるためには、プレーで監督やクラブからの信頼や期待を獲得するほかない。






「置かれた場所で咲く努力をする」







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