見出し画像

VRと没入感

先週「Oculus Quest 2」を衝動買いし、ソフトをいくつかプレイしてみた感想です。

BeatSaberを筆頭に音ゲーからガンアクション、ボクシングといろいろやってみたのですが、個人的にもっとも没入感がありVRのすごさを実感したのはCubismというパズルゲームでした。

もちろん剣を振りかざして敵と戦い、銃をぶっ放して相手チームをやっつける体験を「リアリティ」をもって味わうことができるのは、これまでにない楽しさがありVRの一番の魅力でもあります。

しかし没入感で言えばCubismに軍配が上がりました。

Cubismのルールは単純で、いくつかに分かれたブロックを組み合わせてお題となっている形を完成させるゲームです。プレイヤーが出来ることは空中に浮いているブロックを摘まんで離すだけ。

広大な世界はないし音響が凝っているわけでもないのになぜ、こんなにも没入感があるのか。やはり現実と仮想のちょっとした「感覚のズレ」が少ないのだと思います。

ベストセラーになるような大作ソフトは作り込みが細かいですが、いくら「リアリティ」があったとしても、剣の重さは感じないし、銃を撃った反動もありません。

もちろんゲームとしてかなり楽しめるし、ことさら目くじらを立てることでもないのだけれど、表現する世界が広ければ広いほど、操作の種類が多くなるほど、ちょっとした「感覚のズレ」がどうしても入り込んでしまい没入感が薄れてしまうように感じます。

Cubismはパズルゲームであり、広大な世界も、多様な操作も必要ありません。だからこそ、シンプルであるがゆえに「感覚のズレ」もなく、直感的な操作体験によって没入感を生み出しているのだと思います。

私のようにVRを触り始めたばかりで、没入感に物足りなさを感じた方は是非Cubismをお試しあれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?