「島唄」の歌詞が意味するもの

 「島唄」(作詞:宮沢和史)の歌詞に込められた意味については、多くの人がネット上で紹介しているので、そちらも参照いただきたいが、この場でも簡単に説明させていただきたい。

 なお、歌詞そのものについては、著作権の問題があるので、ここでは掲載を差し控えたい。関心のある方は、別途、確認いただきたい。

1.「でいごの花が咲き乱れ」るのは良くない事が起きる前触れだという伝承がある。

2.ここでいう「嵐」とは、米軍の攻撃のこと。

3.「繰り返す哀しみ」「島わたる波」:波状攻撃で次々に人々が殺され、傷つけられていく悲しみが沖縄本島全土に広がっていくさま。

4.ウージの森:さとうきび畑

5.ウージの下:地下の壕を指す。・・沖縄はサンゴ礁が隆起してできた島なので、あちらこちらに自然にできたガマ=壕(洞穴)がある。

6.「千代にさよなら」「八千代の別れ」:『君が代』へのアンチテーゼ。

7.「でいごの花も散り、さざ波が揺れる」:ようやく攻撃も一段落した。

8.「うたかたの波の花」:すぐに消えてしまう一瞬の儚いもの。

9.「夕凪」:平和な状態。

10. 『島唄』を届けたい先はどこなのか?

まずは日本の本土、そして世界中であろうと思う。

沖縄の人々はに日本兵として駆り出され、市民も動員された。歌詞にもある、非難したガマ(壕:ウージの下)で、米軍の手榴弾や火炎放射器によって殺されたばかりか、意に沿わない言動により日本兵に殺められたり、日本兵の自決(自爆)の犠牲になった沖縄の市民も数多いといわれている。、

終戦後71年もたった今も、日本の7割もの基地負担を強いられている。地勢上の要衝であるという点を差し引いても、過度な負担であることは間違いない。我々本土の人間は沖縄に足を向けて寝られないと言ったら大袈裟だろうか? いずれにしても、同情ではなく、我々はもっと沖縄の人々の声に耳を傾け、寄り添わなければならない。


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