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拝啓、上司様

このnoteに必要な自己紹介

土木インフラ工事に関わる現場監督をやっていました。
僕の働き方はこれ

かなり頑張ってましたが、今年の6月に職場で倒れ・入院、人生初ICUを経験してきました。現場では思ったことを部長だろうがなんだろうが正しいと思ったことは言う、後輩に訳のわからない仕事は絶対に振らないおれで止める、という気持ちでやってましたが限界超えちゃったみたいです笑

無事に9月に環境分野の技術職として復帰して、今は本社で内勤として毎日働いています。(同じ会社に戻るの?とホントにたくさんの人に聞かれました)

現場を経験することができてホントによかったと思ってますし、僕にいろいろなこと笑を教えてくれた先輩、職人のみんなにはマジで感謝してます。
ただしんどい現場が多いのも事実で、毎日殺すぞって言われるし、出てけって怒鳴られるし、同期は毎日泣いてるしどんどん辞めていくし、という感じでした。

現場に後輩を残してきてしまって、いま僕の穴を埋めるためにそれこそ死んじゃうくらい働いていると思います。

だから、本社に戻るからにはガチで

という気持ちです。

このnoteには復帰して4日目に新しい上司に送ったメールを原文ママで載せます。仕事に関する前後の詳細は書きません。

正しいことを正しく頑張るというのは、現場仕事のある業界ではかなり難しいです。医療現場とか教育現場とかね。

もし、心が折れかかってる方、正しいことをしているはずなのに諦めかけている方、一歩踏み出せない方がいれば読んで欲しいです。

メール送信直後、新上司から👍ポーズ(ヴァイオレットエヴァーガーデン参照)をいただき、めちゃめちゃ面白い仕事が降り続けています。
ね、、病み上がりなんだけどな...笑

とりあえず、おれは絶対に諦めないし、後輩は見捨てない。内から変えられるものを変えていく、できることをできるだけやっていく。

拝啓、上司様

お疲れさまです。
 
打合せありがとうございました。
今までに頂いた資料を読んで気になったところや感想を共有します。
 
完全に趣味、妄想の範疇ですが、若いやつで何か言ってなかったか?など聞かれたとき、使えるものがあったら使ってください。
 
失礼は承知の上ですが、○○さんだったら聞いてくれると思ってメールしています。
 
■資料を読み、感じたこと
・各新規事業アイデアの大義の言葉にイノベーション感といいますか、“未来を変えている感”がもっとあったほうがモチベーションが上がります。。。尖らせるという話しが2030年のビジョン・長期戦略の資料にもありましたので。
大枠のビジョンは新しい感じがしますが、中身を見ると雰囲気変わっていないなという印象です。
 
■山林管理事業アイデア創出
山林管理事業の大義であれば「環境保全と人間性の回復の両輪を回す」などどうでしょうか。
会社は先端技術イノベーションにフォーカスしていますが、必ず人間性を大事にするテーマを1つ入れたほうがいいと思います。

・環境保全教育×アウトドア体験(体感する森林)×循環社会(サーキュラー化?)、林業×ITとか楽しそうです。

・見せる森林を創ることができれば、そこにカメラを設置してリモートで体験できるサービスとかもありなようなきがします。

・自社の環境研修に使って、その後エコ検定取得、社員取得率毎年100%とかも面白いと思います(○○社長が取得率100%を目指すとおっしゃていたので)
 
■その他
・SBTの話しは表には出さないのか
・ブロックチェーンの話しは上がっていないか
・事業ポテンシャルの算出根拠を詳しく知りたい
・office活用、ショートカット活用の研修動画の作成等してスキルを普及できれば全社の残業時間は減ると思います。
(勉強して昨年度280時間ほど残業時間を減らしました)
・大学の後輩(現在、在学中)が企画した空き家プロジェクトのURLです。クラファンで資金を集めてました。
https://camp-fire.jp/projects/289439/activities/171112#main
・新事業創出するのであれば、後々は新規事業創出専門の別部署が必要になると思います。
 
以上です。
ディスカッション等あれば、ぜひ参加させてください!
よろしくお願いいたします

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お疲れさまです。
頂いた資料見ました、思いついたことを報告します。
かなり長くなってしまいました、申し訳ありません。
 
♦10年後のインフラ整備に影響を与える要因は何か
人口動態を加えたほうがいいと思います。
10年後、建設業従事者のボリューム層である65歳以上の人たちが引退します。
これは職人に限った話ではなく、あらゆる業種の団塊世代の方々の平均寿命が迫ることによる経験やノウハウの喪失を意味します。(その後、家や土地の相続ラッシュが起きて、それが新たなビジネスチャンスに繋がるかもしれません、、かなり不確定な話しですが)
少なくとも直近のイノベーションに、高度経済成長とバブル景気を経験した方々の経験とノウハウは必須だと僕は考えます。そういった方々の腹の底からの協力と支援を得られるかどうかが鍵になります。
そもそも(弊社)の平均年齢は46歳と上場企業の平均年齢(41歳)よりも高い水準なので、上の世代の協力と支援、納得感がなければ変わることは不可能です。
 
♦どの構造物・顧客セグメントを伸ばすか
新閣僚になり(今の閣僚は短命必須だと思うので、さらに次の閣僚も含め)、グリーンニューディールをやらないかなと考えています。昨今の災害状況を見ると、災害に壊される前に設計し直し、コロナで落ちた景気の回復を狙うというのは全くない話でもないと思います。
 
♦ブランディングについて
かなり難しい課題ですが、(弊社)に最も足りていない課題だと思います。技術はうちがやらなくても、他の大手ゼネコンが普及してくれるので(技術を国内でブラックボックス化して売る時代は終わります)、ここに他社との差別化、(弊社)が存在する意味というのが現れてくると思います。
 
(弊社)は今話題になっている渋谷、二子玉川、たまプラ、南町田の開発以外にも
横浜青葉インター
箱根ターンパイク
池袋サンシャイン
三茶のキャロットタワー
慶應義塾日吉キャンパス 協生館
中原消防複合施設
アクアライン
長野オリンピック開閉式会場など多くの財産を持っています。
 
そしてそれらは、街の住民から(弊社)が作ったという認識はされておらず、完全に当たり前の日常となっています。
この当たり前になっているというのは、逆にすごいことで大きな価値を持っていると思います。
元々持っている財産を活用することもブランド形成で必要だと思い、上手く活用できないかなと考え中です。そしてブランディングは対外的だけではなく、社員の働きがいにも大きな影響を与えます。
 
ヒカリエや渋谷ストリームなどのブランディングは大きな成功をしていると感じます(おそらく外注ですが)。
そしてそれら渋谷の街づくりが○○○○のブランディングに直結しているので、○○○○のブランディングノウハウについて勉強できる機会があればなあとずっと思っています。
 
また、元々の企業理念に立ち返ることも必要です。復唱する等は全く必要がないと思いますが、(復唱するという行為がすでに社内ブランディングの妨げになっています)、エンゲージメント調査の結果に多くの社員が仕事を通して社会貢献や自己成長を感じているとあるので、理念を通した働きがいの向上と、うちの社員との相性は悪くないと思います。企業理念の意味は変えずに、仕事で人生が詰んだと感じたときに企業理念を見たら元気になるようなデザイン・ブランディングができれば・・・というようなことも考えています。
 
ISO認証を早期に取得したことのアピールとありますが、イノベーションの実現を促すための国際標準規格であるISO 56000の取得を目指すのも面白いかもしれません。
 
♦その他
○○グループが現在保有する山林の活用は、一目で面白そうだなと感じました。
ゲーミングマネジメント、初めて聞きました。少し調べましたがよく分からなかったので、どのように取り入れるのか知りたいです。
6月に個人情報保護法が改正されて個人情報の取り扱いの一部が緩和されました。
今後、国内で情報活用の流れが加速するのは間違いないので、情報のデジタル活用は必須項目だと考えます。
デジタル庁もできましたし、東京都副知事の宮坂さんはヤフーの元社長でITやデジタルにめちゃめちゃ強い人です。都のコロナのサイトの作成は宮坂さん主導で進めたプロジェクトで、このサイトのすごいところがオープンソースで作られていることです。

今後、国内、特に東京都ではIT化の動きがさらに進んでいくと思います。
 
ITゼネコンがテレビで騒がれると思うので、ITに関わる組織・環境作りは慎重に実施したほうがいいと思います。
 
すべてには目は通せてませんが、思いついたことはこのような感じです。
よろしくお願いいたします。
 
宇田川

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