手には性格が出る、と思う。

前に、手に関する記事にも書いたことがあるが、
私は手フェチだ。

今回は、私が手フェチになった理由をお話しようと思います。

手が好きなことを自覚したのは高校一年生のときだった。

高校一年生、入学式を終え周りがガヤガヤと話を始める中、私は1人だった。
その時、同じくひとりのある女の子に目が止まったのだ。

よく覚えてる。少し俯いて手をいじりながらぼーっと立っていた。
迷わず声をかけに行った。

優しくて歌が上手い女の子だった。
話も面白くて、休み時間はずっと話していた。

私たちは親友になったのだ。

そして、少し経ってから気がついた。
彼女、爪が極端に短い。数ミリしかない。

私の爪が大きい方だからかもしれないけど、彼女の爪はとってもとっても小さく見えた。

彼女は笑って

｢爪をいじる癖、治らないんだよね。｣

と言った。

あぁ、あれは彼女の自傷行為だったのだ。

彼女が彼女自身と戦ってる証拠だったのだ。

結局、親友は1年も経たずに学校を辞めた。
ぱったり連絡を取らなくなった。

手は、いちばんいじりやすい。

だから、苦しいときや忙しい時、手が荒れたり、傷をつけたりするのだ。

口に出せない人ほど手が傷だらけだったりもする。

手には、性格が出る。

つやつやの爪にすべすべの肌。
手入れされた手。

指や節が荒れて、乾燥した手。

お母さんの、大きな手。

それぞれが、それぞれの守りたいものを守ってきた手だ。

どれも素敵で、どれも綺麗だ。

だから私は、ある意味、

手には性格が出ると思うのだ。