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おすすめ書籍📙花屋さんが言うことには

花ってやっぱり素敵だなとシンプルに思った一冊。

花に込められた花言葉に贈り手からの真の想いが込められているかもしれない。たとえそれが相手に伝わらなくても、贈り手にはその花を選び、贈る意味がある。

僕のお気に入りの章は、第二章『向日葵(ひまわり)』

ある男子中学生が引越しをする幼なじみの女子中学生に花を贈ろうとする話の章。花屋さんに「自分の全財産持ってきました」と幼なじみの子にたくさんの花を買おうとするのだが、贈り手が相手のことを想い、「これをあげたい」という気持ちを持って選ぶことの方が大切であると花屋の店主に教わる。

花の本数に関しては「この方がいい」と花屋さんが最後に提案をしてあげるのだが、章の最後でなぜその本数を言ったのか、その理由が一撃のように綴られており素敵でした。

花をあまり知らない人にでも、その人の気持ちを汲み、その想いを花にして贈り手から受け取り手に届けてあげる、花屋さんとはそんな架け橋のような素敵なお仕事だなと思いました。

花が好きな人には「うわー、素敵やなぁ、、。」と思える一冊のはずです。購入して良かった。花選びの参考にもきっとなるだろう。。

ただ、途中から締めの一言をキメすぎようとしすぎて、ズンッと心に響かなくなってきたのが残念。。

でもその峠を越えたら、物語が思いがけない方向に進んでいって、目を見開いてページを巻き戻しながら読んでいました。

第五章『ミモザ』で再び最後の一撃をくらい、鳥肌とともに“思い”を感じました。ぜひ先頭から第五章までは順を追って読んでほしい。。僕はきっと、また最初からこの本を読むと思う。

心に残ったフレーズはこちら↓

『あなたにむかって、いい風が吹いているのはたしかよ。じょうずに乗って飛んでいくべきだわ。人生は一度きり。』

📙花屋さんが言うことには
 著者 : 山本幸久 Yamamoto Yukihisa

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